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過去最高のきさらぎ賞の内容で、いざクラシックへ!!

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 驚きました。強かったです。圧勝でした。クラシックの登竜門「きさらぎ賞」は1番人気に推されたワールドエースが、ビックリするような強さで横綱相撲。前走の若駒Sで2着と足元をすくわれたような敗退。キャリアが2戦で、まだ幼すぎるのでは、と見ていたら、実際にレースを観て唖然とさせられました。
 まるで成熟した大人と子供の競馬。後方10番手に位置して、前半の5ハロンが61秒7。明らかに超スローペース。
 後から考えてみて、それは「ん?ペースが遅い。どうぞどうぞ」と、最初から相手を見下していっているようなもので「そのくらいのハンデをあげるわい!」とも取れるようなレースだったように思います。
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 とにかく資質、性能がまるで違いました。後方追走から4角で外に出すと、それはターボ・エンジン全開。一気に先頭グループに取り付いたかと思うと、次の瞬きの瞬間に一気に突き抜けているわけですから、それはUFO並みの次元を超えた速さ。そしてゴール前では小牧太騎手が抑える余裕でゴールイン。
 ラスト3ハロンが11秒3-11秒3-11秒1で、33秒7。自身のラストは余裕の33秒0。古馬のGIレース級の破壊力。
 優勝タイムが1分47秒0。ドリームパスポート、メイショウサムソンで決着した6年前が、ここ10年の最高タイムで1分47秒4。それを上回る時計内容。レースの上がり3ハロンも当時より1秒2も優秀なのです。
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 皐月賞、ダービーを制したメイショウサムソンを大きく凌ぐレースを披露したワールドエース。その可能性は果てしなく大きいです。
いざ、クラシック戦線へ、まさにクラシックの登竜門から最有力候補に躍り出ました。

 セーターを着て走りたかったのかフレールジャックとサダムパテック!?

Photo1   今年トップクラスの4歳馬、サダムパテックとフレールジャック。とくにサダムパテックは昨年の皐月賞で1番人気に推されて2着。ダービーが2番人気で、菊花賞は5着。また、昨年5月にデビューしたフレールジャックは菊花賞で5番人気。オルフェーヴルに肩を並べるとはいかないまでも4歳の同期のなかでもトップクラスの馬であることには違いがありません。
 その2頭が揃って登場したのが今回の東京新聞杯。ともに東京のマイル戦が初めての経験だとはいえ、それが決してマイナス要因になる要素は、まったく考えられませんでした。
 むしろサダムパテックにとっては、後続を圧倒した東スポ杯2歳Sの優勝、そして皐月賞の2着と、東京コースの芝良馬場(不良馬場のダービー7着)では屈指の存在だったはずです。
 同様にフレールジャックもデビューから無傷の3連勝。休養明けの神戸新聞杯ではラスト33秒3の豪脚で、オルフェーヴル、ウインバリアシオンのダービー、菊花賞1、2着馬に続いたわけですから、間違いなくGI級の逸材であることは疑いを持ちません。さらに今回の東京新聞杯は、福永騎手自らが手綱を取っていたクラシック候補ワールドエースをキャンセルしてフレールジャックに騎乗。いわば負けられない一戦だったわけです。
 ところが、フレールジャックは7着で、岩田騎手のサダムパテックにいたっては13着と凡退。
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 単騎逃げに持ち込んだコスモセンサー、それを直後でピッタリとマークしたガルボ。この2頭のマッチレース。ラスト3ハロンが34秒2。明らかに先行馬有利の流れだったとはいえ、見せ場も作れなかったサダムパテック。中団で前を意識した騎乗法で臨んだフレールジャック。いったいどうしたものか、と首をひねる岩田騎手と福永騎手。
 この2頭に共通するのは1月、2月の寒い時季の競馬が初めてなこと。サダムパテックが昨年の弥生賞で優勝したときが、3月6日の春風がそよいだ中山でした。
 と考えると、今年のように厳しい寒さの冬は、体調に何らかの変化が及ぼすのかも知れません。フレールジャックの場合も同様のことが言えるのではないかと思います。
 春風に乗ってあの強いサダムパテックとフレールジャックの勇姿に期待したいと思います。
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 また優勝したガルボ。私の予想は○。ニューイヤーS2着の大幅な馬体増、厳しい大外枠からの好走から判断して本格化と見ていましたが、その目に狂いはありませんでした。いよいよ安田記念が楽しみです。