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うだるような真夏のミステリー?!1分7秒2なんて時計で走ったりして大丈夫なのか?!

0818_21  サマースプリントシリーズの第3弾「北九州記念」は、昨年同様に小倉芝1200mのハンデ戦で行われました。
 快足を飛ばして逃げるテイエムオオタカを直線で捉えた1番人気のエーシンヴァーゴウ。それを徹底的に直後でマークしていたエーシンリジルが、馬群を割って出てこのままゴールへ一直線!と、思われたのですが、競馬は最後の最後まで目を離せないもので、ゴール寸前でピンクの帽子を付けたゼッケン15番が、一瞬の旋風のように、あっという間にやって来ました。そして、一気に抜き去って初重賞制覇!8番人気のトウカイミステリーでした。0818_24
 昨年の夏は北海道に遠征。夏に弱いタイプなのかな?とも考えていたのですが、近走には見られなかった凄い決め手を発揮。ラスト3ハロンが出走メンバー唯一の33秒台、なんと33秒6の豪脚で、勝ち時計が1分7秒2と自己ベストを1秒1も更新。

 といっても、こんな速い時計で真夏に走っていいものか、反動はないのか、不安が残りました。それというのも、昨年、この北九州記念で優勝したメリッサ。北九州記念で最速の1分7秒1を記録。ところが、そのあと3、6着に敗れ去って引退。
 当時、半馬身差で続いたスカイノダン。今回の北九州記念に出走して4番人気の支持を集めていましたが8着に敗退。このスカイノダンも昨秋の福島民友Cで2着が最高で、それ以外は馬券の対象にも加われず。
 同様に3着だったサンダルフォンは、その後12月の小倉、アンコールSを勝ち上がったものの他の8戦(今回を含む)は、4着が最高という成績。この他の上位馬も早々に引退。
 真夏の小倉の高速決着は、どうも反動という後遺症が残るのかも知れません。だとすると、トウカイミステリーの1分7秒2という時計が、このあとどんな影響をもたらすのかとても心配です。
 栄光の短距離路線はセントウルS→スプリンターズSというステップですが、この北九州記念組がどういう結果に・・・、とても気がかりです。

秋のGI戦線に名乗りをあげた超良血アヴェンチュラに高まる期待感!!

 それにしても強い競馬でした。そう3歳牝馬アヴェンチュラ。古馬オープンと初対戦となった「クイーンS」。終始、好位グループの直後で展開。直線では馬込みの中に突っ込んで行き、ゴール前で直線外から鋭く伸びたコスミネモシンを余裕で振り切るかのように、強烈な末脚、パンチ力でねじ伏せました。
 歴戦の古馬陣がひしめく馬込みに入って、それをまったく意に介さないような抜群の勝負強さ。そしてキャリア4戦という未知の魅力。大変な馬です。0818_12
 クイーンSの勝ちタイムが1分46秒6、クイーンSが創設以来の高速決着。前半5ハロン通過が58秒4、アヴェンチュラにとっては、過去に経験したことがないくらいの速い流れ。この課題を乗り越えて快勝。52Kの斤量にめぐまれたとはいえ収穫の多い内容で、秋に向けてまずは好発進といったところです。
 秋に復活予定の無敗の3歳女王レーヴディソールや、古馬の女王ブエナビスタとの直接対決が見物になりました。0818_13
 GIヴィクトリアマイルで3冠馬アパパネ、ブエナビスタを相手に、押し切ったか、と思わせたレディアルバローザが、よもやの6着敗退。0818_11_2 4番手で流れに乗っていたかのようにも見えましたが、福永騎手によると「直前の雨で馬場が水を含んだ状況になってしまったのが痛かったです」と、釈明。おそらく、単勝1番人気か、とも思えていたのですが、これが意外にも2番人気。ちょっとビックリです。
 前記、アヴェンチュラが堂々の1番人気。1600万の漁火Sを勝ち上がったばかりにもかかわらず、いきなり1番人気には驚かされました。競馬ファンの方の推量の高さには頭が下がる思いがします。
 オークス馬トールポピーは全姉で、重賞馬フサイチホウオーも全兄。この超良血が秋にどう羽ばたくのか、大いに楽しみになりました。