6月21日、今年もまたひとつ年齢を重ねることが出来ました。相変わらずの腰痛との闘いの中で、多くの方に日々支えて頂いたことに、心から感謝を申し上げます。
今年はあの3・11で、私の多くの友人、知人を失いました。まだ行方のわからない人もいて、悲しみを背負った誕生日を迎えました。
被災地の菩提寺は、瓦礫の荒野の一角にありました。その現実は枯れた悲しみの世界のようでした。沢山の想い出は、もう心の中にしかありません。
消えてしまった線路。消えてしまった駅舎。緑の田園風景とその間を流れる小川も消えてしまいました。
それでも、私たちはこの苦難をひとつひとつ乗り越えて、次世代に繋いで行かなければならない使命を背負っています。その手助けを残された人、一人一人の手で築き上げて行かなければなりません。
ある被災地では、魚市場が活気を取り戻したそうです。止まっていた地場産業の蒲鉾工場が動き出し、車の部品工場からもモーター音が聞こえたそうです。一部では田植えが行われたということをニュースで知りました。
6月21日、重ねることが出来た年齢の重さと、背負った責任を肝に銘じて、より多くの人たちの手助けが出来ればいいなと、深く心に刻みました。