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ファンに脱帽!恐れ入谷のフレールジャック様!(*^_^*)

0707_1  私はこの馬で負けない!くらいの気持ちでいました。それがキャリア2戦しかないフレールジャックだったのです。
 秋に向けて注目されたラジオNIKKEI賞はハンデ戦となってから5年、いずれも1番人気が優勝はおろか2着からも消滅。やっと馬券に絡んだたった1回が、500万を勝ったばかりだった53Kダイバーシティの3着。
 そんなわけで、今年も波乱必至と考えて、本命に指名したのがフレールジャック。5月の京都の未勝利でデビュー勝ち。続く京都の500万も連勝。まず、そんなには人気にならないだろうと、私なりの読みをしていたのですが、なんと1番人気で先頭を切っているではありませんか。結果的に2番人気だったもののこれには驚きました。
 青葉賞2着、ダービーでは直線、一旦先頭という見せ場を作り6着に善戦したショウナンパルフェ。わざわざ三浦騎手が美浦に戻り、調教で跨るなど、その熱の入れようを新聞やテレビでも報道されていたのですが、ファンの目はメディア関係者よりも別のところにあったようです。
 藤沢和きゅう舎で2頭登録し、横山典騎手を配してきたプランスデトワールも、エーデルワイスSを勝ち上がってきたわりには人気が伸びません。
また、弥生賞が2番人気で、休養明けをひと叩きしたターゲットマシンも人気面では忘れられた存在。
 競馬専門誌、スポーツ紙など見渡しても、フレールジャックを本命で推している人は多くはありません。朝日杯FS以来の実戦だったNHKマイル6着、白百合S1着と急上昇中のマイネルラクリマ。またプリンシパルS3着のカフナ(結果的に1番人気)も上位人気であったものの、つかず離れずでの位置。
 いずれにしても、キャリアが2戦で初めての長距離輸送をともなう中山の急坂。初めての重賞。54Kのハンデでも人気はまだ薄いはずでしたが、馬券ファンの読みはそんなことを飛び越していることに正直、驚かされました。
 デビュー戦の時計が翌日の500万、矢車賞よりも2秒近く速かったことを、とっくにファンの方はご存知だったのかも知れません。しかも、最近は武豊騎手よりも福永騎手人気で馬券が売れる時代。その彼が騎乗するということからも、多くの支持を受ける要因だったのかも知れないです。
0707_2  さて、レースはアバウトが主導権を主張して、マイネルラクリマが2番手。この展開は予想されたもので、ヒラボクインパクト、ターゲットマシンが好位置をキープ。
 ところが、1コーナーのところで、プランスデトワールがカーブを回りきられず、外へ斜行して、外側にいた馬を弾く感じになり、ディアフォルティスは外ラチ近くで落馬。
 前半1000mが59秒7。1800mという距離を考えれば、いくらか遅いくらいの流れ。2番手のマイネルラクリマはいつでも先頭に立てそうな抜群の手応え。これを少し離れた5番手の位置で見ていたのが、福永騎手のフレールジャック。1コーナーで不利があったショウナンパルフェは中団。スタートで出負けした1番人気カフナが、ショウナンの直後まで進出。
 直線は満を持して一気に抜け出したマイネルラクリマ。それを追ってフレールジャックが力強く加速して、あっという間に捉えて快勝。大外から伸びたカフナがしぶとく頑張っていたターゲットマシンを差して3着。不利があったショウナンパルフェは9着に敗退。
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 フレールジャックはこれで3戦3勝。この日の体重はマイナス10Kの436K。父ディープインパクトに似て小柄ですが、全身ムダ肉がなく、一瞬にして急発進できる加速力は、ディープインパクトならではの強烈さ。
 福永騎手は「今日は長距離輸送で馬がナーバスになっていて、なんとか落ちつかせようと苦労したのですが、それでも最後はあの伸びですからね。たいした馬ですよ。まだ未完成のところがありますし、秋には大人になったフレールジャックとして帰ってきてほしいですね」と、目を輝かせていました。
 予定では9月25日の神戸新聞杯から秋はスタートになりそうです。0707_4

驚愕のレコード9馬身差に3連単290円の衝撃だった帝王賞!!

0706_00  それは20時10分発の凄いドラマでした。主役は無敵の快進撃を続けるスマートファルコン。夏の最大のチャンピオン決定戦でもある注目の「帝王賞」。昨年の帝王賞でフリオーソの前に6着に敗れたスマートファルコンが、今年は単勝支持率1・2倍という圧倒的な人気。
 それもそのはずで、昨秋のGI・JBCクラシックから始まり浦和記念、レコード決着だった東京大賞典、ダイオライト記念。いずれも圧倒的な強さで無敵の4連勝。過去には6連勝を記録したこともあって、フリオーソが不在であれば死角なしのスマートファルコン。ファンの見方もそれを反映して断然の1番人気でした。
 ただし、今回は一昨年のマーチSから、かしわ記念、南部杯、ジャパンCダート、フェブラリーS、かしわ記念と6連勝、Giを5連勝し、昨秋は本場米国のブリーダーズCクラシックに挑戦。王者エスポワールシチーとの、さしずめダート王決定戦が見物でした。エスポワールシチーの単勝が3・2倍。小数点の人気はこの2頭だけ。いつも3着が多いバーディバーディは今回が3番人気で10・6倍とJRA勢が上位を独占する人気。ちなみに4番人気のボンネビルレコードが64・0倍。この落差には驚くべきです。
 「これは3連単で買うしか馬券の妙味はないだろう」と、思っていたら予想以上のことが起きていたのです。
 何となく押し出されるようにして先頭に立ったスマートファルコンを追って、マグニフィカ、少し内と間をあけるようにしてピッタリとマークの外エスポワールシチー。その直後にバーディバーディも遅れまいと懸命の追走。あとは大きく離れて一団。
 4角で武豊騎手がゴーサインを出すと、他の後続がそのラストスパートに付い0706_01て行けなくなりギブアップ状態。グングンと2番手のエスポワールシチーとの差を広げて、ゴールでは余裕綽々に9馬身差。圧倒的な強さを見せつけて堂々の5連勝。ただただ呆れるくらいの強さでした。JRAでの出走は3年前の8月10日、小倉オープンKBC杯1着からJRAの競馬場では見かけなくなりました。栗東トレセンの坂路調教で鍛え上げ、そしてレースは地方競馬へ、というパターン。
 ただ、今年は秋に盛岡で行われていた「南部杯」が、東京競馬場で場所を移して急遽開催。ここに久しぶりにスマートファルコンの勇姿が見られるかも知れません。

 2着に敗れたエスポワールシチーの佐藤哲三騎手は「現状の体調を考えたら精一杯走っています。また、秋には体調を整えて巻き返したいと思います。それにしても、9馬身かあ・・」とポツリ。スマートファルコンの強さに舌をまいていました。
 ともあれ、注目の3連単は1着スマートファルコン、2着エスポワールシチー、3着バーディバーディで、なんと290円。これにはビックリ。人気通りとはいえ余りにも低い配当。3連単を1000円ぶん買っても2900円。
 溜息ともつかない周りの雰囲気に、自動払い戻しの機械から「ジャラジャラ」というコインの音だけが響いていました。0706_02_2