ようやく気象庁から梅雨明けが発表されました。ジリジリと肌をさす夏の太陽。先日から泣き始めた蝉が、ここにきて合唱を始めています。
皆様、暑中お見舞い申し上げます。今年は例年になく遅い梅雨明けだそうですが、先週のスコールのような雨と、突き刺すような強烈な太陽に、真夏の到来を実感しておりました。とはいっても、あと1週間で暦の上では立秋。本当の真夏というのは、あっという間の出来事なのかも知れません。1971年、あの流れるようなドライブサウンドで、平山三紀さんが歌って大ヒットした「真夏の出来事」のように・・。
先日、ある知り合いの方から「アベコーさん、夏はどこか出掛けられるのですか?」ときかれました。う~む、競馬に携わっていると、夏は毎週、旅行カバンを持って旅しているようなもの。確かに、以前のように、気の置けない友人たちと、山や海に行くようなことが、めっきり少なくなったなあ・・と、ふっと思います。これも年齢の積み重ねによる行動力の減退なのでしょうか。
そうだ、今年は大好きな尾瀬にでも出掛けてみようかな。あの尾瀬ヶ原のニッコウキスゲの大群生は、まさに感動もの。私の目の保養、こころの保養には最高。満天の空、限りなく星降る夜に、友人たちと競馬談義でも語り明かしたいな。少し背中を押してくれると、飛び出して行っちゃうのですが・・。今年はこれまでの日光国立公園・尾瀬地域から離れて、独立で「尾瀬国立公園」に変更。それが今月8月中だとのこと。
ところで、競馬の世界では夏といえば、先日も取り上げたのですが、日本最多勝を樹立した武豊騎手が、記録的な固め打ちで勝ちまくり、なんと安藤勝騎手を抜き去り2位に浮上。リーディングジョッキーのトップを独走中の岩田騎手と、一時は30勝差近くあったのですが、みるみる内にこれを射程圏に入れました。秋の陣の岩田、武豊騎手の争いは見応えがありそうです。
また、関東騎手陣でこの夏、奮闘中なのが田中勝春騎手。今年は待望のGⅠも制し、現在、岩田、武豊、安藤勝騎手に続く第4位。先日、美人女優の松嶋菜々子さんとの間に、第二子が誕生していることがわかり、喜びいっぱいの反町隆史さん似のスマイルを競馬場でも発散。思わず手持ちのカメラでカシャ!なにか傍にいる方も嬉しくさせてくれるジョッキーの一人です。
もうひとり、今年、重賞2勝、先日のアイビスサマーダッシュを、13番人気のサンアディユで制した村田一誠騎手。一時、お酒が入ると手を焼かせたものですが、ここにきて顔つきが精悍になり、プロの一流騎手らしい雰囲気を感じさせます。それが周りの調教師の支持や信頼につながっているのでしょう。今後も注目したいジョッキーです。
暑中お見舞い申し上げます!(*^_^*)
今、人気馬たちに何が起きているのか!?
どうも今年の夏競馬はおかしいぞ。とくにオープンクラスがおかしい。先日の重賞、函館記念。人気の中心はアドマイヤフジ。目黒記念で有馬記念2着のポップロックを相手に57Kのハンデを背負い3着。そして、続く宝塚記念が4着。あのウオッカやカワカミプリンスに先着。まさに古馬トップクラスの代表格なのです。
ところが、最高のベストポジションにいながら4着に敗退。巴賞でシンガリ負けのエリモハリアーが大逆転劇で優勝。この少頭数せめてアドマイヤフジは2着を死守しなくてはいけなかったのですが、ロフティーエイムに差し込まれる始末。ロフティーエイムといえば、昨年の4月から走り続けて、勝ち星どころか2着もない条件馬なのです。あやうく5着の最低人気マイソールサウンド(首差)に先着されるところでした。いくらハンデ戦といっても、絶対に負けてはいけない馬がいると、私は思うのですが、この4着はきゅう舎が本気で仕上げてきたのか、あるいは急に体調が悪くなったのか、なんとも摩訶不思議な解せない敗退です。今回アドマイヤフジが計時した2000m2分3秒1。ラスト36秒0もあまりにも平凡すぎる、不良馬場級の時計。競馬を良く知る馬券ファンの落胆が見えるようです。
騎乗した福永騎手はレース後のコメントで「どうしたのかな~・・別に馬場に脚を取られたわけでもないしね。正直、敗因といってもわからない。納得できないよ!」と、しきりに首をひねっていました。
そして、先週の小倉記念が、またまた摩訶不思議な結果。1番人気のスウィフトカレントが7着に凡退。このスウィフトカレントは昨年の小倉記念で半年ぶりの実戦ながらレコード勝ち。秋の天皇賞がダイワメジャーに半馬身差の2着。ジャパンC、有馬記念と光り輝く路線を歩んだ馬。休養明けの金鯱賞ではローゼンクロイツの首差2着。ヴィータローザやニホンピロキースなどは影さえ踏ませませんでした。
そして宝塚記念を叩いて中4週。これまで3着以下には落ちたことがない臨戦間隔。徳江調教助手も「昨年に比べてもオープン馬として完成されてきた感じがする」と成長スウィフトカレントをアピール。
ところが、結果は7着と凡走。3角手前では射程圏の5、6番手に進出。横山典騎手も「馬なりのまま手応えよく上がっていけたけど、どうしたものかそこから弾けなかった」とポツリ。3走前は500万クラス、前走が1000万クラスでなんとか鼻差勝ち。そのアラタマサモンズが3着。ニホンピロキースやヴィータローザにも先を越されてしまいました。
今年もポイント制で争うサマーシリーズが行われています。出走しなければゼロ点。サマー2000シリーズの初代チャンピオンに輝いたスウィフトカレントは、少しでも加点は欲しいはず。そこに、何か落とし穴があるような気もします。函館記念、小倉記念がいずれも大波乱。そして、8月26日には函館、小倉記念と同じ2000mのハンデ戦で行われる新潟記念が待っています。またまた1番人気馬の敗退か。大波乱の予感がプンプンです。