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雨の中、真っ黒になりながら激しい叩き合い!見事な雪辱劇!!

内から真っ黒になりながら伸びるインディチャンプ(3番人気)。一番外から1番人気のレシステンシア。その内からこじ開けて馬体を併せて来たダノンスマッシュ(2番人気)が伸びる。3頭の激しい叩き合い。ここで勝負強さを発揮したのがダノンスマッシュ。レシステンシアをクビ差抑えて優勝!昨年10着の雪辱を晴らしました。 GI「高松宮記念」は、昨年同様に重馬場でスタートを切りました。今年は降り続く雨で同じ重馬場でも昨年以上に時計を要するコンディション。 昨年の優勝馬モズスーパーフレアが、今年も好ダッシュを利かせて一気に主導権に立ちます。前半の3ハロンが昨年より0秒1速い34秒1。 ダノンファンタジー、ラウダシオン、セイウンコウセイが2番手グループを形勢。この後に内からライトオンキュー、外からレシステンシア。その真後ろに外からサウンドキアラ。その内にダノンスマッシュはレシステンシアをマークする位置取り。 その一方で、そのダノンスマッシュとレシステンシアをマークするインディチャンプ。福永騎手はこれらの背後でピタリと追走。ここにはトゥラヴェスーラもいます。 後続に3馬身くらいの差を開けて逃げるモズスーパーフレア。直線入り口で内からジワジワとインディチャンプが浮上して来ました。馬場中央の好位で進めたセイウンコウセイの外からこじ開けて伸びるダノンスマッシュ。一番外にはレシステンシア。内からインディチャンプ、外からダノンスマッシュとレシステンシア。明らかに様相は3頭の争い。外目のコースを通ったダノンスマッシュが、懸命に踏ん張る一番外のレシステンシアを抑えて優勝。さすが世界のGIを制したダノンスマッシュ。 道悪馬場を懸念されたダノンスマッシュですが、川田騎手によれば「4コーナーで抜群の手応え」だったとか。良馬場で是非走らせたいと言っていた厩舎サイド。その不安を払拭させた快走は、ある意味で嬉しい誤算だったかも知れません。 人気サイドの決着でしたが、雨が降る中を、泥で真っ黒になりながら走り抜けた全18頭。そして騎乗した18人の騎手。心から拍手を送りたいと思います。  

3冠馬を脅かした断然人気の4歳の雄が撃沈!天皇賞は春の嵐か!!

  そんな気がした、と言うことは長い競馬人生。よくあることです。それは春の天皇賞前哨戦「阪神大賞典」にありました。

アリストテレスが単勝1.3倍の圧倒的な人気。菊花賞を無敗で3冠を制したあのコントレイルを相手に大接戦。加えて、年頭の道悪のAJCCを勝ちがったことで、重馬場もOKと見るファンも多かったはずです。

GI馬が不在の今年の「阪神大賞典」。鞍上ルメール騎手ならアリストテレスに不安なし、相手探しと見る向きがほとんどだったと思われます。

不良馬場のAICCで、激しい半馬身・クビ差の叩き合い。菊花賞以来の実戦で、その反動はないのか。私には逆に不安が過りました。当時、もう少し強力な馬が出ていたら負けていたかも知れない。

そして酷い重馬場で行われた今年の「阪神大賞典」。私は昨年の阪神大賞典を制したユーキャンスマイルを指名。一応、アリストテレスが〇だったもののダービー5着、菊花賞4着のディープボンドが▲。3000mの万葉Sを圧勝したナムラドノヴァンが☆。

内からタイセイモナークがしごいて先手を主張しましたが、外からツーエムアロンソがサッと主導権。シロニイが2番手に進出。この3頭が後続を引き離して行きます。

4番手の先頭にメイショウテンゲンとディープボンド。その直後のアリストテレスは少し掛り気味に追走。後方にはダンスディライト、最後方にユーキャンスマイルとナムラドノヴァン。

3000mにしては緩みないペースで流れて行きます。直線入り口で2番手のシロニイが先頭に立ちかけます。そこへ迫って来たディープボンドが仕掛けて先頭に立ちました。アリストテレスのルメール騎手がこれを見て追いますが、直線中程で急激に脚色が鈍りスピードダウン。

先頭のディープボンドはスイスイと道悪巧者のように独走状態。外から満を持したユーキャンスマイルが伸びて来ました。それを追いかけてナムラドノヴァン。

結局、ディープボンドが5馬身差のワンサイド勝ち。ユーキャンスマイルが2着。ナムラドノヴァンは3着。離れて頑張ったシロニイが4着。ダンスディライトが5着と続きました。

一方、アリストテレスはメイショウテンゲンからも離された7着に失速。「最後は馬が疲れてしまったようです」とルメール騎手。本番は大丈夫でしょうか。

一躍、春の天皇賞の有力候補にノシ上がったディープボンド。中間のケアがポイントになりそうです。

私は▲◎☆で惜しくも3連単は逃したものの3連複が2万5170円。馬連3510円。予想的にはラッキーな配当でした。