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良馬場なのに不良並みに遅い時計のミステリー!!

菊花賞トライアル「セントライト記念」。伝統の一戦でしたが、1番人気のサトノフラッグが無念の2着。優勝は4番人気のバビット。ラジオNIKKEI賞と同様に抜群のスタートから楽に主導権。そのままスローの一人旅に持ち込み、直線は再び再加速して外から迫るサトノフラッグ、その内のガロアクリーク(2番人気)を、アッサリと振り切り3連勝。

内田騎手は「ラジオNIKKEI賞の時は、相手に恵まれたフロック視されましたが、今日はどれだけのパフォーマンスができるか楽しみにしていました」とコメント。

対してサトノフラッグの戸崎騎手は「あの馬(バビット)が一番怖い」と推測。それゆえサトノフラッグは中団から早めに動く形。4コーナーで逃げるバビットの2番手グループのガロアクリーク、ココロノトウダイに並びかけバビットの追撃態勢。

ところが、ここからがバビットの真骨頂。外から迫るガロアクリーク、サトノフラッグを振り切るように二枚腰で、そのままゴールをトップで駆け抜けて行きました。2着にサトノフラッグ、3着がガロアクリーク。4番手以下が少し離れてラインハイト、ヴァルコスの順でゴールイン。

バビットは前半の5ハロンを62秒6。スローペースに持ち込み、ラジオNIKKEI賞と同様に、直線で再加速するバビットの勝ちパターン。1馬身半差の圧勝でした。

ところが、勝ちタイムが良馬場で2分15秒0。これはあまりにも平凡。過去10年で一番遅いタイム。ちなみに、昨年の勝ち馬リオンリオンは重馬場で2分11秒5。しかも、ラスト3ハロンが昨年35秒9だったのに対して、今年のバビットは37秒0。中山開幕2週目。あまりにも低レベルの勝ちタイム。まるで不良馬場並みの時計です。

先週は土日の予報は雨曇り。ところが雨らしい雨もなく、Gチャンネルのキャスターの梅田陽子さんが、天気予報サギ発言。これには重馬場と読んだ私も納得。

それで、9月21日、JRAは日曜日のクッション値が9.7と公表。標準の計測値と判断しました。

それなのに、開幕2週目の良馬場でこの遅いタイム。これをどう整合性をつけるのか。私には答えが出ませんでした。

良馬場でも異常に遅い勝ちタイム。いったい何があるのか。コースはBコース。セントライト記念のラスト2ハロンが12秒4-12秒7。それはまるで不良馬場。中山の馬場コンディションが変わったのか?

なんとも不思議な時計の決着です。今週は中京で「神戸新聞杯」。あの2冠馬、3冠馬を目指す無敗のコントレイルが参戦。菊花賞で対戦することになるセントライト記念組。まずは今週の「神戸新聞杯」は目を離せません。

注目の前哨戦を難なく突破でいよいよ初GI獲り!!

秋のGI第1弾「スプリンターズS」(中山・10月4日)が迫って来ました。その前哨戦である「セントウルS」が、例年の阪神から今年は開幕したばかりの中京競馬場で開催。

1番人気に推されたのが春の京王杯SCを圧倒し、6ハロン戦5勝のダノンスマッシュ。顔ぶれからダッシュ力一番のビアンフェ、ラブカンプーが主導権。セイウンコウセイは3番手と見ていたら、なんとそのセイウンコウセイがなりふり構わず主導権を主張。

これにラブカンプー、そしてビアンフェが続き、ダノンスマッシュが直後の4番手をキープ。2番人気ミスターメロディはダノンスマッシュを徹底にマーク。

前半の3ハロンは33秒0。さすがに激しい流れです。4ハロンは44秒4。直線で後続を一気に突き放しにかかったセイウンコウセイ。ところが中程で後続が一気に追撃。ビアンフェが先頭を奪いかけたもののラスト200mハロン棒過ぎに、万を持したダノンスマッシュがドッと来襲。一気に突き放しにかかります。2番手のビアンフェの外からミスターメロディが後を追うように伸びて来ました。

先頭のダノンスマッシュの優勝は間違いなし。ゴール寸前でミスターメロディの外から後方で待機していたメイショウグロッケが強襲。寸前で2番手に上がりミスターメロディに先着。この2着で賞金が加算されスプリンターズSに出走できる可能性も出て来ました。

同じように追い込んだタイセイアベニールが4着。ビアンフェも厳しい展開ながら5着に頑張りました。

横綱相撲を演じたダノンスマッシュは堂々と胸を張って、初GI制覇を目指し、いざスプリンターズSに挑戦です。