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あれは3年前、勝ちを忘れたかクラシック馬!!

「今日は、今日こそは勝てるんじゃないのか?」と、まわりから聞こえそうなキセキ。天皇賞、ジャパンCに繋がる前哨戦の「京都大賞典」。前走の宝塚記念で後方から捲り気味に出て、クロノジェネシスの2着。GI馬がグローリーヴェイズ1頭とあって、1番人気に支持されました。

キセキと言えば、3年前の菊花賞から糸が切れた凧のように、なかなか勝ち星を掴めなくなっていました。勝つこと忘れたかキセキ。今回の京都大賞典は願ってもない一戦のように思えました。

2番枠のキセキは逃げるかも知れないと、思わせる雰囲気もありましたが、スタートが甘かったこともあって、浜中騎手は手綱を絞ります。

逃げたダンビュライトが飛ばし、少し離れた2番手をカセドラルベル。3番手以下を離して行きます。その後にステイフーリッシュ、ノーブルマーズが好位を形成。これにはグローリーヴェイズ(3番人気)も早めに加わります。そして2番人気のキングオブコージ。一方でキセキは最後方に位置。比較的、縦に長い展開です。

そして、3コーナー手前。後方にいたキセキが動きました。外々を中団まで浮上。さらに勝負どころの4コーナーでは一番外からグローリーヴェイズの背後に進出。

馬場中央から先頭に躍り出たステイフーリッシュに、外から並びかけるグローリーヴェイズ。ここからまさにラストスパート。キセキはその外、果たしてグローリーヴェイズを捉えることが出来るのか。懸命にグローリーヴェイズに並びかけようとしたところがゴールでした。

3着は外から末脚を伸ばしたキングオブコージが3着。ゴール寸前で鋭く伸びたシルヴァンシャー内のステイフーリッシュを捉えて4着。

グローリーヴェイズは昨年末の香港ヴァーズ以来の勝利。国内では昨年の日経新春杯以来の栄冠。見事でした。

僅かに届かなかったキセキ。京都の舞台で菊花賞の再現を期待するファンが多かったのですが、久々の勝利はまた先延ばしとなりました。

 

さすが世代の大将!まるで子供扱いで3馬身差!!

   

単勝1.3倍、圧倒的な支持に推された3歳サリオス。皐月賞2着、そして日本ダービー2着。コントレイルと並ぶ世代の代表格サリオス。長距離を嫌って菊花賞と異なる路線をチョイス。加えて「毎日王冠」は、やや手薄な古馬陣とあってか、圧倒的な支持を受けました。

スタートで大きく遅れたサトノインプレッサ(2番人気)。飛び出したトーラスジェミニ。2番手のコントラチェックとの差を広げて行きます。また、3番手のダイワキャグニーも控えたためにポツンポツンと縦長になる展開。サリオスは前にダイワキャグニーを見る形。これをマークするサンレイポケットとサダルが追います。そこから離れてアイスストームとカデナ。後方にサトノインプレッサ。

  前半の5ハロンが58秒0(稍重)。比較的緩みのない流れです。直線中程でダイワキャグニーが先行する2頭に並びかけると、その外からサッとサリオスが接近。そこからポテンシャルの違いから一気に先頭。エンジンに点火するとあっという間に3馬身差。鞍上のルメール騎手も能力の違いを確信して、余裕綽々でゴール手前でガッツポーズ。

  激しい2着争いは2番手に上がったダイワキャグニーに、サンレイポケット、カデナ、ザダルがどっと肉迫してゴールイン。

 

2着ダイワキャグニーが踏ん張り2着。ハナ差まで肉迫したサンレイポケット。その後がカデナ。直線で後ろからカデナがサンレイポケットを捉えて2着争いと見たのですが、ゴール前でサンレイポケットに差し返されてしまいました。このあたりはコースの適応力だと思われます。

サトノインプレッサは10着と凡退。道悪でノメっているような走り。気性の問題もありそうです。

優勝したサリオスは皐月賞2着。ダービー2着から天皇賞を目指すものと考えられましたが、女傑アーモンドアイ(同じルメール騎手騎乗、同じ馬主)の対決を避けたか、マイルCSに向かうようです。