
こんなことが実際に起きるものでしょうか。阪神で行われた
「中京記念」です。18頭立てのシンガリ18番人気の馬が
重賞制覇。それも泥が飛び交うパワフルな馬場コンディション。そんな状況下でボロボロの成績続きの5歳馬が自己のベストタイムを大幅に更新。それはタマゲタ大変身でした。
30年以上前、サンドピアリスが20頭立て20番人気で
エリザベス女王杯を勝ち上がったときに度肝を抜かれたものですが、その時以来の衝撃でした。
メイケイダイハード。本気で走っているのか、いないのかフタ桁着順が、昨秋の東京・
オーロカップから行進。仕方がなく前走はダートに活路を求めたものの
谷川岳Sに続き後方のまま11着。もはやこれまでか、引導も覚悟の一戦でしたが、そんな状況を肌で感じ取っていたのか、メイケイダイハードはこれまでの凡走が嘘のように劇的な大変身ぶりを披露。
中団の外に陣取り直線で外目に出すと、これまでとは別馬のような末脚を繰り出し、先行馬が沈む中を一気に捉えて、外からラセット、一番外からエントシャイデンの強襲を振り切り優勝。半マイル45秒8、1000m通過が57秒5。パワフルな馬場コンディション。先行馬が崩れる中で、1分32秒7、自身のラストが34秒8。自己ベストを1秒4も短縮する激変ぶり。




確かに馬場コンディション、展開、ハンデに恵まれた面は否定できませんが、ここ10年で初めて最低人気の馬による
重賞制覇。無心で騎乗した
酒井学騎手との息もバッチリ。
2着に6番人気ラセット、3着9番人気エントシャイデン。単勝1万6300円。馬連8万0010円。3連単が330万2390円也!
