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データ超え!またもやルメール騎手の剛腕!!

  馬が格段に強いのか、騎乗したルメール騎手が巧みなのか、クラシック3冠のひとつである「皐月賞」が良馬場の中山競馬場で行われました。

圧倒的な1番人気(1.7倍)に推されたのがサートゥルナーリア。昨年末のGIホープフルS以来の実戦。近年、振り返っても新年に未出走だった馬となると優勝はおろか、3着も皆無なのです。 サートゥルナーリアと同じステップだった一昨年のレイデオロは5着に敗退。それゆえ3歳時に未出走の馬には致命的な不利と見ていたのですが、その結末は劇的な結果となりました。 先行したダディーズマインドを、直線入り口で捉えた好位追走の4番人気のヴェロックス。騎乗した川田騎手にしてみれば、これはこれで、ひとつの賭けでした。それを見逃さなかったのがルメール騎手。背後でヴェロックスの動きを確認するように外からジワジワとサートゥルナーリアが接近して来ました。 そして内の好位から3番人気のダノンキングリーが肉迫して来ました。直線では一歩も譲らぬデッドヒート。直線で早々と先頭に立ったヴェロックスが、外から並んできたサートゥルナーリアに寄れます。さらに今度は外のサートゥルナーリアが、内のヴェロックスに大きく寄れてヴェロックスと接触。

内から迫るダノンキングリーも並びかける勢いで接近。中にヴェロックス。外がサートゥルナーリア。3頭がピッタリ並んでゴールイン。それでもサートゥルナーリアが勢いは一番。内の2頭にアタマ・ハナ差だけ抜け出てサートゥルナーリアに軍配。まず3冠のひとつ1冠目の皐月賞の楯を手にしました。

レースはランスオブプラーナが主導権。2番手にダディーズマインドが2番手。それを見るように外からクリノガウディー。2番人気のアドマイヤマーズ、ダノンキングリー、そしてヴェロックスが牽制し合うように好位で脚を温存。

前半の5ハロンが59秒1。良馬場で平均的な流れ。ところが、ラスト3ハロンあたりから、外から一気に仕掛けたヴェロックス。内から先頭に立ったダディーズマインドを目がけて猛然とスパート。一気に先頭に立ってゴールを目指します。ラスト3ハロンが11秒7-11秒6-11秒4。ゴールに向かって一段と加速。 これでは後続は追いつけません。勝ちタイムが1分58秒1、サートゥルナーリアは自身がラスト34秒1。8着のアドマイヤジャスタまで上位全馬ラストが34秒台の決着。2番人気のアドマイヤマーズは、3着ダノンキングリーから2馬身離された4着。好ポジションでしたが、最後に脚色が鈍り気味となってしまいました。おそらくこれは距離かも知れません。

私が注目していたラストドラフト(10番人気)は、行くところ行くところカベ。挟まれる不利もあって7着。ストライドの大きなタイプ。やはり、デビュー戦で圧倒した東京向きのタイプのようです。ダービーで巻き返して欲しいです。

  それにしても、桜花賞しかり、皐月賞しかり。Cルメール騎手の活躍はまだまだ続きそうです。と共にデータが通用しなくなった時代になりつつあります。  

無敵アーモンドアイ越え!震撼させたレコード勝ち!!

なななんだ!この馬は・・化け物か!たまげた馬です。常識をいとも簡単に覆してGIをアッサリと簡単にゲットしました。

今年の桜花賞はある種、混戦の様相と見ていましたが、これが私たちの常識を微塵に打ち砕く強烈なドラマを私たちに見せつけたのです。

優勝し栄冠を手にした2番人気のグランアレグリア。好位3、4番手から4コーナー手前で外から先頭に並びかけると、後続を置き去りにしてそのまま独走。まさにグランアレグリアのワンマンショー。

点滅している掲示板を見て衝撃!“1分32秒7”ワオー!桜花賞レコードだ!昨年のアーモンドアイが1分33秒1。それを楽々上回るタイム。そして余裕を残しながらラスト3ハロンが33秒3。アーモンドアイの33秒2に匹敵する破壊力。

加えて、朝日杯FS以来、実に111日ぶりの実戦。過去、3歳初戦が桜花賞となったケースで優勝馬は皆無なのです。まさに史上初のことでした。

これでキャリアが4戦目。私たちは過去に出会ったことがないくらいのスーパーホースなのかも知れません。

そして無敵のアーモンドアイの大活躍を見るにつけて、その計り知れない器は筆舌し難いものがあります。   外枠から主導権を取ったプールヴィル。この馬が前半の半マイルを47秒7のスローペース。この流れでも3、4番手で楽々追走するグランアレグリア。これを背後でマークしていたのが1番人気のダノンファンタジー。またその後ろには3番人気のクロノジェネシス。クロノは少し行きたがっています。

私が注目していたエールヴォアはスタートが一息。トモを滑らせたようです。そしてインで前から下がって来たノーブルスコアの煽りをモロに受けて最後方近くまで下がる手痛い不利。

そして4コーナー手前で動いたグランアレグリア。マークする後続が付いて行けません。さらに直線では他をまったく寄せつけず、別次元のスケールで楽々2馬身半差。独壇場の強さでワンサイドレースとなりました。 また、ビックリしたのが2着に追い込んだシゲルピンクダイヤ。発馬で後手にまわり、そして直線では前が詰まり、そこから隙間を縫って猛然と追い込んで来ました。ラスト3ハロンは32秒7の切れ味。このパンチ力、破壊力はオークスでも楽しみな逸材です。

3着がクロノジェネシス、4着はダノンファンタジーと人気どころ。最後は決め手の差が出たようです。4番人気のビーチサンバもゴール前で良く伸びましたが5着まで。こういった遅い流れで、またレースのラストが33秒3、10秒8-11秒0-11秒5の超高速決着では5着が精一杯だったようです。 楽しみにしていたエールヴォアはラスト32秒9で、直線最内から伸びて来ましたが、小差の7着に敗退。東京のアルテミスSで僅差の3着。芝2000mのエリカ賞優勝。やはり東京2400m向きのタイプのようにも思います。

いずれにしても、優勝したグレンアレグリア。アーモンドアイと同様のルメール騎手と最強のコンビ。今年もまたアーモンドアイに続く度肝を抜くドラマが見られるかも知れません。