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よもやの大変身を見せたアネモスの艶姿!!

    夏の札幌、注目の「クイーンS」は終始中団のインで末脚を温存した11番人気レッドアネモスが、直線内側から馬込みを捌いてゴール前で突き抜けました。

  レッドアネモスと言えば、昨年5月の白百合S以来の勝ち星。そのあと5着以内の掲示板にも載ることが出来なかった苦戦の連続馬でした。これが突然のような劇的な直線一気。鞍上の吉田隼人騎手と初コンビ。その彼がレッドアネモスの持ち味を最大限に引き出したとも言えます。

  戦前、主導権を取りたいナルハヤ、タガノアスワド、コントラチェック。そしてモルフェオルフェ。これらが果敢に出て行きそうな様相だったことから、間違いなくハイペースになると推測。

そして、これまでの傾向から春のGI戦に出走していた馬が断然有利と見て、私の予想は◎シャドウディーヴァ。〇スカーレットカラー。2頭ともハイペースで持ち前の決め手がフルに生かせる!と見解。

案の定、スタートと同時にナルハヤにタガノアスワドが引っ張ります。これに外からルメール騎手のコントラチェックがピタリと背後に付き、離れた4番手を仕方なくモルフェオルフェが追走。

   

前半の3Fが34秒8、1000m通過は58秒2。この後も1200通過が1分9秒9。このハイペースでラスト3ハロンが36秒0。直線は先行した各馬が失速気味になるところを、カリビアンゴールド、フェアリポルカが先頭を窺う勢いでしたが、外から早めに捲り気味に出たシャドウディーヴァが射程圏。その時でした。内から3頭目を割って鋭く反応したレッドアネモスが、とびっきりの決め手で一気に先頭。

  そのレッドアネモスと同じコースを通って後方にいたスカーレットカラーが強襲。一番外からビーチサンバが唸るような末脚で鋭く肉迫。

まるでハンデ戦の様相で各馬が横一列でゴールイン。その先頭にいたのがレッドアネモス。一番外のビーチサンバ(4番人気)が2着。クビ差でスカーレットカラー(1番人気)。クビ差でシャドウディーヴァ(9番人気)。

以下、5着カリビアンゴールド(5番人気)、6着フェアリーポルカ(2番人気)の順で入線。

3着のコントラチェック(3番人気)は10着。ちなみに優勝したレッドアネモスから9着のサムシングジャストまで0秒4差の大激戦でした。

中京記念のメイケイダイハードに、函館記念のアドマイヤジャスタ。今年の夏競馬は超人気薄の馬たちの激走ぶりが目立っています。

なにがなんでも行く!強気の逃げが功を奏す!!

「おっと、あぶねぇ!」と、隣の馬と接触して前につんのめりそうになった浜中騎手。その隣の馬こそ優勝したジョーカナチャン。鞍上の若い菱田騎手は「うひゃー!それ行け~!」の心境で、ぐんぐんと加速して行きます。ちなみに、つんのめった馬が私の◎イベリス。

夏の新潟の名物レース「アイビスサマーダッシュ」。日本で唯一の直線1000mの重賞競走。おりしも今年はスタンドの観客はゼロ。先週に続き無観客レースとなりましたが、スピード自慢の18頭が揃い白熱した一戦。

  昨年の優勝馬ライオンボスが1番人気。直線1000mは外枠に各馬寄って行くため、外枠を引いた馬が有利とされています。13番枠を引き当てた1番人気ライオンボスにとっては、まさにラッキーな枠順。

         

果敢に逃げるジョーカナチャン。外枠に寄りながら主導権。その直後で外からライオンボス。この2頭をマークする形で外へ外へと進路を取るCBC賞を制したラブカンプー。

それに続く1000m初体験のイベリス。馬場の七分どころを追走。そして内からカッパツハッチ。

懸命に逃げる一番外ラチにたどりついたジョーカナチャン。そしてライオンボスも馬体を内に併せる形で接近。その内から割って伸びて来たのが待機していたビリーバー。内側にはメイショウカズヒメ。食い下がっていたイベリスはその内。さらに馬場中央から末脚を温存していた5ハロン巧者ダイメイプリンセスがグングン肉迫。インで頑張るカッパツハッチ。

10秒0-10秒4-10秒8。10秒台が連続して続いたせいか最後は苦しくなったジョーカナチャン。それでも最後は振り絞るように11秒6。なんとかライオンボスをアタマ差振り切って嬉しい重賞制覇。菱田騎手も自信があったのか当然のような表情。

ライオンボスの内から追い込んだビリーバーがクビ差3着。以下、メイショウカズヒメ、ダイメイプリンセスが5着。

私が楽しみにしていたイベリス(8番人気)は勝ち馬と0秒3差の7着。無事にスタートを決めていれば際どかった印象でした。