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衝撃!あのウオッカのレコードを粉砕!劇的な独走劇!!

  事実は小説より奇なりです。初めてのマイル戦で4番人気のレステンシアが、よもや後続に5馬身差のワンサイドで、レコード勝ちを演じるなどと誰が予測しえたでしょうか。

2歳牝馬の頂点「阪神ジュベナイルF」で、内枠からレステンシアが抜群のスタート。躊躇なく主導権を取り、前半32秒7―45秒5の短距離戦並みのハイペースに持ち込み、直線はバテるどころか、逆に後続に5馬身差も水を開けて、まさにワンサイドの独走劇を演じました。

  今年の「阪神ジュベナイルF」は、もっか2連勝のピカイチの逸材、リアアメリアが単勝1.8倍。圧倒的な支持に支えられました。

ところが、どうしたことか最後方で展開し、直線は大外から追い上げ態勢を見せたものの真骨頂だった持ち前の末脚が不発。優勝したレシステンシアから10馬身も離された6着に惨敗。 一方、新潟2歳Sを強烈な末脚で制した2番人気のウーマンズハート。今回はビュイック騎手が騎乗し、展開を考えて好位3番手の正攻法で臨んだものの、直線でいざ追い出されると、伸び脚どころか自らの位置をキープするのがやっと。4着と敗退しました。レシステンシアから7馬身半差。これまた内容的には凡退となりました。

また、サウジアラビアRCでレコード勝ちした2歳牡馬陣の大将格サリオスを相手に2着に頑張ったクラヴァシュドール。3番人気に推されて中団から追い上げたのですが、5馬身・ハナ差と大きく水を開けられてしまいました。

逆に6番人気のマルターズディオサが、半マイル45秒5のハイペースを追走し、3番手の積極策からクラヴァシュドールを振り切り2着に頑張った二枚腰には敬服。 あのウオッカの持つ1分33秒1のレコードを、自らのペースで更新したレシステンシア。しかも、1分32秒7の時計に加えて、メンバー最速のラスト35秒2で再加速。とてつもない世界のポテンシャルの持ち主です。

ハイペースで飛ばして、かつラストが最速のタイムというスーパーホースのようなレベル。こんなレースを簡単に演じることが出来るのであれば、守備範囲の距離であれば負ける要素が見当たりません。 いずれにしても、激しい究極の争いの中で、追走した馬も後方待機の馬たちもゴール前はネッキリ状態。それが後続と5馬身も水が開いた印象です。

さすがにゴール前の1ハロンは12秒5と減速したものの、いずれにしても1分32秒7は破格のレベルです。この時計は今年の桜花賞を制したグランアレグリアと、まったく同じタイム。

1番人気に推されたリアアメリア、そして2番人気のウーマンズハート。ともに速いペースが未経験。スローの展開で持ち前の切れ味を生かすことが出来た芸当が、究極の激しい流れでは瞬発力が半減するということを実感した一戦でもありました。

 

史上、最強のダート馬をライブで見ているのか!!

    私には確かな自信がふつふつと沸いていました。ジャパン・オータムインターナショナル「チャンピオンズカップ」です。

私は◎インティ〇ゴールドドリーム▲クリソベリルと予想。先行しそうなロンドンタウン、ワイドファラオが外枠にまわったことで、理想の4番枠を引いたインティが単騎逃げ、一人旅に持ち込めると推察。となれば、7戦5勝のダート1800m。中京は同距離で2戦2勝、今年のGIフェブラリーSの優勝馬。

  一方、5戦5勝の3歳馬クリソベリルは9月の日テレ盃以来の実戦。過去10年で直前に10、11月を使っていない馬は連対ゼロ。これは大きな馬のクリソベリルには減点だろうと予想。

おそらくインティの単騎逃げで、フェブラリーS同様にゴールドドリームが追い込んでも届かないかも知れない、と推測したのですが、結果はクリソベリルが優勝。それは衝撃的な強さをアピール。これが3歳馬なのか、度肝を抜かれた思いです。

抜群のスタートを決めたインティ。無謀にもこれを追いかけるテーオーエナジー。そして内枠を利してクリソベリルが難なく3番手。なんと直線勝負のゴールドドリームのルメール騎手が、相手はコイツだ!とばかりクリソベリルの直後に位置取り。同じポジションにはロンドンタウンがいます。チュウワウィザード、オメガパフュームと続きます。

前半の5ハロンが60秒8。スローではありませんが、逃げるインティにとっては絶好のペースです。

4コーナーを先頭でまわったインティ。比較的、一団の展開でしたが、後続も迫っています。直線でエンジンに再点火するように再加速を見せるインティ。これを好位で窺っていたルメール騎手のゴールドドリームもゴーサイン。それをインの3番手にいたクリソベリル。川田騎手がラチ沿いからインティと、外のゴールドドリームの間隙を狙います。

そして、外から並びかけたゴールドドリームの内側に入り、最内で頑張るインティに馬体を並べます。

いつもアッサリ抜け出し厳しい競馬を強いられたこともなかったクリソベリル。この若き3歳馬が古馬の間からグイグイと割って出たのです。結果は外のゴールドドリームをクビ差抑えてクリソベリルが優勝。初めてのGI制覇でした。鞍上の川田騎手も今年初めてのGI優勝。

力は出し切ったというゴールドドリームのルメール騎手。クビ差以上に大きなパワーを見せつけられたような印象でした。

1分48秒5の時計は、過去10年で最速のタイム。550kもある雄大な馬格を持つクリソベリル。これで6戦6勝。無敗の快進撃を続行中のクリソベリル。私たちは過去に見たこともなかったダートの大器と遭遇したのかも知れません。