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Archive for 競馬

その神がかり的ドラマは“稲荷ずし”から始まった!!

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受信した画面には稲荷ずしが大きな皿の上で、存在感たっぷりに自己アピールをしていたように私には思われました。

 

なんでも勝負の前には、この稲荷ずしが絶大な力を発揮してくれる、名付けて“開運稲荷ずし!”とK氏は力説していたのです。

 

そのK氏こそ風水占いでお馴染みのDr・コパさん。私が公私ともどもお世話になっている方なのですが、そのコパさんの愛馬コパノリッキーが、仰天のドラマを演じて、日本中をアッと言わせたのです。

 

2月23日、日曜日。東京競馬場では今年最初のGI「フェブラリーS」が予定されていました。

 

当初、コパさんは愛馬コパノミクスがデビューする小倉行きを計画していたそうです。ところが、事態は急転。なんと、フェブラリーSに出走予定していたコパノリッキーが、同じくフェブラリーに出走を希望していたケイアイレオーネとの抽選に勝って、念願のGIフェブラリーSの出走が可能になったのでした。

 

嬉しい一報だったことは間違いなかったのですが、コパさんの身体はひとつ。どちらに向かうべきか迷ったそうです。それでも結局、フェブラリーSに決断したのは「小倉の新馬戦に行って応援して上げたかったけど、こうしてGIレースに出走できるなんて滅多にないこと。馬主としての誇りでもあるし、小倉は息子に任せて、フェブラリーSで直に応援することにしました」と、コパさん。

 

蓋を開ければコパノリッキーは16頭中、なんと16番人気。最低人気でした。ベルシャザール、ホッコータルマエといった古馬の大将格が揃った一戦。この歴戦の豪者たちと、がっぷり四つに組んで負かすというのは、いくらなんでも荷が重い、という気持ちは、馬主のコパさんも少なからず感じていたはずです。

 

ところが歴史のドラマは、誰もが予期していない方向に舵を切っていたのでした。

 

 

 

強力な逃げ馬が不在。しかも、東京コースという特有の安堵感から、各有力馬の騎手も末脚温存に徹してガッチリと控えます。

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一気に飛び出したのが12番人気という気楽さもあってエーシントップ。これを外からコパノリッキーが並びかけるような勢いを一旦、見せましたが2番手で納得。内からソロル、その外にダノンカモンも接近。ノーザンリバーも好位置を確保し、そのピッタリと外にホッコータルマエ。そして中団の内には急激に株が上げてきたベストウォーリアがいて、その外に馬体を併せるようにワンダーキュート。ブライトラインも外側に待機。それを直後で牽制する1番人気のベルシャザールでしたが、実はダッシュがつかず、少し位置取りが後ろになった観がありました。出負けしたゴールスキーは口を割ってかかり気味。シルクフォーチュンはいつものように後方。スタートでダッシュがつかなかったアドマイヤロイヤルは離れた最後方。

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前半3ハロンの入りが35秒5で、ここ2年よりも1秒も遅い流れ。さらに、ここから12秒5-12秒6とペースダウン。従って1000m通過が60秒6という最近にないスロー。雪の影響が多分に残っていて、ダートは良馬場ながら比較的脚抜きのいい高速ダート。

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もうこうなると、最後方で展開している馬は厳しい結果は目に見えていました。4角で単騎逃げの形のエーシントップ。これをガッシリと2番手でマークする形のコパノリッキー。後続は各馬一団の団子状態。その中から外のホッコータルマエが、後方のベルシャザールの位置を計りながら出撃態勢。好位置のノーザンリバー、ブライトラインも懸命の応戦で上位争いに加わって来ました。

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と、直線中ほどで先頭のエーシントップを捉えたコパノリッキーが猛然とスパート。ラスト2ハロンが11秒5-11秒9の二枚腰。猛然と追いすがるホッコータルマエ。その外からようやくベルシャザール。逃げるコパノリッキー、懸命に追うホッコータルマエ。勝負は決しました。半馬身差水をあけてコパノリッキーの劇的な優勝。左手でポンポンと肩をたたき、労をねぎらう田辺騎手。人馬ともども、そしてコパさんにとっても感激の初GI制覇。

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ホッコータルマエが2着で、追い込んだベルシャザールが粘るノーザンリバーを首差捉えて3着。武豊騎手のワンダーアキュートは良く追い上げてきたのですが6着。ニホンピロアワーズは一団の馬込みの中から抜け出せず8着。同じように注目していたベストウォーリアも内々の馬込みの中で動けずギブアップ。

 

ワンダーアキュートの武豊騎手は「ペースが遅かったために、結果的に外枠の馬が有利になってしまったね。このワンダーアキュートは内枠でまったく動けなかった。残念です」とコメント。

 

とはいえ「ラッキーな運も実力のうち」と誰かが言っていましたが、コパノリチャードの見事な快走劇。勝者の花束を手に終始、笑顔、笑顔。“大金持ち!”を合言葉に、周囲の笑いを誘っていました。

 

銀座のコパさんショップでは、お祝いをかねて優勝セールを開始。コパさんの縁起グッズが格安で買えるそうです。

 

私の耳元でコパさん「単勝1万円も買っておけばよかったよ」と、ささやきながらまた笑顔。ちなみに単勝が2万7210円。

 

稲荷ずしで開運!お忘れなく!ですね。

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牡馬陣がだらしないのかホエールキャプチャが強いのか!?

 「アベコーさん、当たりましたか?」と、背後から聞いてきた松岡騎手。

 「うん、△◎だったけど・・・」

 「おお、そうですか!さすがですね。まさかホエールキャプチャとは僕も読めませんでしたよ。これは正直、無理だろうと考えていたものですから驚いています」と、首を捻る松岡騎手。

 東京新聞杯は降雪により中止となり1週遅れの実施となりました。

 しかも、出走馬をやり直して、新たに加わったのが逃げ馬サトノシュレン。これで流れが違ってくると、考えていたら当日はそのサトノシュレンが輸送熱で回避。リルダヴァルも輸送熱で回避。栗東トレセンから17時間も渋滞の中を揺られて東京に到着。一旦、東京に入り、また栗東に戻って、再び東京入り。おまけに雪で渋滞のノロノロ運転。関西馬にとってはかなり厳しい条件だったと思われます。それゆえ納得の回避。

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 とはいえ主導権を主張しそうなサトノシュレンが回避したことで、展開を読むことが難しくなりました。しかも、大雪という輸送上のトラブルで敏感な競走馬には大きな負担を強いられることになったのです。

 それでも、私の予想は何があってもエキストラエンド。京都金杯で初めてのマイル戦、出遅れて最後方に位置しながら、インから力強く抜け出して圧倒。過去10年で一番速い時計を計時したのです。これは安田記念を狙える馬だと確信。1週前の週刊大衆でも◎でイチオシしておいたので、ここは信念を曲げるわけには行かなかったのです。

 人気が分散している中にあって、1番人気がコディーノで、2番人気がショウナンマイティ。ともに安田記念を目指す有力馬です。

 主導権を取ったのがコスモセンサーで、一瞬、出負けしたレッドスパーダが内から追い上げて2番手で並びます。と、その外から内田博騎手のヴィルシーナが先頭を窺う勢い。その後ろには内からサクラゴスペルで、外にクラレント。また人気のコディーノが中団で、そこには真後ろに外側にホエールキャプチャがいて、そのインにエキストラエンド。スタートで遅れたサトノギャラントが後方2番手。ポツンと最後方にショウナンマイティ。

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 前半が34秒2で半マイルが46秒1。重馬場では緩みない展開です。4コーナーで後方にいたサトノギャラントやショウナンマイティも追いついてきて各馬一団の形。コスモセンサーを先頭に並びかけるレッドスパーダ。直後にサクラゴスペルとヴィルシーナ、そして凄い手応えでクラレント。私の注目馬エキストラエンドが馬込みの真後ろ。コディーノが直線で外に出します。

 と、直線で一番外に出したホエールキャプチャが真っ白な馬体を躍らせて、一気に押し寄せてきました。その中からコディーノも接近。一歩先に抜け出したクラレントの内から、進路を探していた緑の帽子のエキストラエンドがこじ開けるように肉薄。

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 まだ残っているグリーンの芝の上を、大きなアクションでホエールキャプチャが抜けます。激しい2着争いはクラレントを間にして、内からエキストラエンドが2着に飛び込みました。頭差遅れてクラレントが3着。コディーノは首差で4着。勝ち馬と1馬身差2着のエキストラエンドから10着のショウナンマイティまで0秒4差。古馬マイル戦は激しい戦いが続きそうです。

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 それにしても、休養明け、苦手の道悪、牝馬で57K。松岡騎手が驚くのも無理ないところです。さすが東京のマイル巧者<3100>なのでしょうね。私も驚きました。

馬連6710円。3連複が1万2170円。意外とよい配当でした。     015 016 017