fbpx

Archive for 競馬

Dr・コパさんの勢いが止まらない!リチャードで開運なり~(^.^)/~~~

016

それはそれは見事な逃走のドラマでした!阪急杯は1番人気のダノンシャークに次いで2番人気に推されたコパノリチャード。実は暮れの阪神カップで10着。まったく持ち味を生かせませんでした。ここは再起をかけての一戦。

私はコパさんに阪神カップの直後、僭越ながら、あまりの不甲斐なさに次なるメールをしたのです。

「今日は残念でした。リチャードは口を割って行きたがっていたのに、浜中騎手は何故ハナに行かなかったのでしょうね。抑えて行ってヨーイドンでは可哀想です。前半3ハロンが未勝利でも出る35秒0のスローペース。この流れで勝ち馬(リアルインパクト)は、リチャードが来たら控えようと待っていたのに、抑え込んで行かない浜中騎手にはガッカリしました。おそらく逃げたかったリチャードが本当に可哀想でした」

そして、迎えた年明け初戦が阪急杯。かつ1番枠。これで何がなんでも行くだろう。宮調教師もそのことは十分わかっているはずだし、浜中騎手も十分理解していると思う、私はリチャードが強気に先手を主張して行くことは間違いない、と確信していました。

009

ただ、前日の雨で緩い馬場コンディション。スピード決着に持ち込みたいリチャードにとっては、初めて経験する道悪馬場。これは歓迎材料というわけにもいかず、馬場の判断がしづらかった金曜、土曜の段階では予想上、〇にしようか▲にしようか思案のしどころだったのです。

リチャードが思い切って行くことはわかっていたので、当然ハイペースが予測されて、そこで一瞬の脚が勝負のレッドオーヴァルに私は◎を打ちました。この日、5番人気だったレッドオーヴァルは、桜花賞2着があるものの芝1400mがベスト。それはスワンSで2着のダイワマッジョーレに首・半馬身差まで詰め寄った内容からもはっきりしていました。

 010

そして、阪急杯がスタート。絶対逃げてくれよ、コパノリチャード。私の目は白い帽子の1番ににくぎ付けでした。ゲートが開くとリチャードの浜中騎手は、手綱をシゴいて、シゴいて先頭に立ちます。外からパドトロワにガルボが来ていましたが、お構いなしにガンガン行きます。ヨオーシ、バリバリ行くんだ!私は口から思わず叫んでいました。

011

012前半33秒8、あの悪夢の阪神カップを大きく上回るペース。10秒台が2度もあるのです。そして、4ハロン通過が44秒9、1000m通過は56秒1。まさに相手無視の超ハイペース。大丈夫だ!これがコパノリチャードだ。私は胸を叩きました。

一方、私の◎レッドオーヴァルは、緩い馬場と先行馬を意識した騎乗で中団待機。4角にかけて上昇態勢。

逃げるコパノリチャードは直線に入ってもますます快調。そとからガルボがしぶとく食い下がっています。中団の外に出し追撃態勢の1番人気ダノンシャークの伸び脚は今一つ迫力がありません。

013

その間をついて直線一気に伸びてきたレッドオーヴァル。二枚腰を使って逃げ込みを策すコパノリチャード。その勢いは他を断然圧していました。結果的には4馬身差の独走劇。ここに今年の短距離部門の新しいページが開いた瞬間でした。

2着争いは、勢いから2番手に上がったレッドオーヴァルで決まりかけたのですが、最内のラチ沿いからもの凄い勢いで飛び込んで来た阪神1400mの鬼、サンカルロが強襲。レッドオーヴァルは半馬身遅れて3着。馬連1-7で30倍を手にした、と思えたのですが惜しかったです。それでも、3連複の1万3480円はゲット。

いずれにしても、コパノリチャードは1分20秒7、昨年のロードカナロアを凌ぐタイム。これで今月末に迫ってきた高松宮記念が大いに楽しみになりました。

「コパさん、日本一の逃げ馬になって下さい」

「アベコーさん、ありがとう!日本一の逃げ馬を目指します」とコパさん。

コパさんの快進撃は、まだまだ続きそうです。

014 015

今年の競馬の歴史を変えるかも知れない衝撃的な中山記念「J」という馬!

 冷たい小雨が降り続く中山競馬場。レースを追うごとに馬場コンディションが悪化。その中で行われた伝統の中山記念。内回りの芝1800m。圧倒的に先行馬が有利な舞台設定でした。

 当然のように1番人気は逃げるトウケイヘイロー。昨年は鳴尾記念から函館記念、そして6馬身差の独走劇を演じた札幌記念。秋の天皇賞では2番人気。夏の疲れが出たのか結果は10着でしたが、立て直した暮れの香港Cで2着。復活走を見せました。

 中山芝1800m、単騎逃げ、しかも、楽勝だった札幌記念と同様に道悪馬場。主役は間違いなく武豊・トウケイヘイローでした。

 対して2番人気に推されたのがジャスタウェイ。この馬も昨年大きな飛躍を遂げた馬でした。それは秋の天皇賞。後方待機から直線勝負で、あの女傑ジェンティルドンナを4馬身もちぎり捨てるワンサイドレース。それは3歳春のアーリントンC以来、実に1年半ぶりの美酒。この一戦はジャスタウェイ関係者にとって大きな自信に繋がったはずでした。

 トウケイヘイローの逃げか、差すジャスタウェイか。それとも皐月賞をレコード勝ちのロゴタイプ(3番人気)か。今年の古馬戦線を占う上で、おおきなターニングポイント的な一戦が今回の中山記念だったのです。この3頭とも休養明け。

 そんな状況下の中で、スタートが切られました。ところが、その瞬間!スタンドから驚きと悲鳴が上がりました。私も目を疑いました。

001

 1番人気のトウケイヘイローが出遅れてしまったのです。ポツンと最後方に取り残されてしまったトウケイヘイロー。

 逃げる主役を失ってしまい内からダイワファルコンが押し出されるように先頭。その外に何故か追い込みのアユサン。ここで、もっと驚くべき事態は、内枠のジャスタウェイがなんとコーナーを利用して3番手に進出。

 「スタートに気をつけて、中山1800のセオリー通りに前に行きました」と横山典騎手。これで流れに乗ったジャスタウェイはインで、じっとして末脚を温存。直線勝負に賭けたのでした。

002

 一方、出遅れたトウケイヘイローは1コーナーで外に出し、外からグングン上昇。2コーナーでは先頭に立っていました。前半の6ハロンが37秒3。稍重馬場でもかなりのスローペース。2番手のダイワファルコン。外から進出したマイネルラクリマ。直後にジャスタウェイ。その真後ろにロゴタイプ、またその直後にアルキメデスがインにピッタリと張り付いています。どうもインの柵際は比較的コンディションがいいようです。

003004005

 快調に逃げ脚を伸ばすトウケイヘイロー。4コーナーで少し外に出したダイワファルコンの内からロゴタイプが仕掛けて並んできました。直線外からマイネルラクリマ。大外にはエアソミュール。そんな中で最内をつくジャスタウェイ。逃げるトウケイヘイローの窮屈なインから割って出ると、驚きの破壊力で一気に突き抜けて、あっという間に1馬身、2馬身3馬身と、後続を突き放していきます。

 完全に2着争いで、そんな中でロゴタイプと、ゴール寸前で割るように伸びてきたアルキメデス、外のマイネルラクリマの激しい攻防。3頭が並んでゴールイン。

 結果はアルキメデスがハナ差先着で2着。3着がロゴタイプ。首差遅れてマイネルラクリマ。

 トウケイヘイローは無念の6着。有馬記念で見せ場を作ったカレンミロティックがブービーの14着。道悪馬場が応えたようで見せ場すらありませんでした。また、中山では有馬記念以外、必ず連対していたナカヤマナイトが13着。レース中に何度かバランスを崩すようなしぐさ。競馬になりませんでした。

006007

 いずれにしても、3馬身半差の独走劇を演じたジャスタウェイ。本来は良馬場で自慢の破壊力がフル回転すると思われますが、中山記念では新たな1面を見せたことで、多くの可能性が広がることになりました。

 福永騎手のピンチヒッターで、見事なプレーを演じた横山典騎手。

 「いやあ、驚いたよ。あの直線の苦しい位置から馬が強いと平気で出てくるんだね」とビックリしていました。

 ジャスタウェイはこのあとドバイに参戦。またどんな快走を見せるのか、今年の古馬戦線の主役に躍り出て来ました。008