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おいおい大丈夫か?!セントライト記念組!

13092002

 台風18号の影響で、月曜から17日の火曜日に順延された中山と阪神競馬。中山では菊花賞トライアルの「セントライト記念」が行われました。

 今年はダービー3着のアポロソニックが参戦するとあって、菊花賞に向けて大きな意味合いを持っていましたが、なんとその主役のアポロソニックが直前で回避。唯一のダービー出走ヒラボクディープが一躍1番人気。とはいえ、ダービー13着。他に役者らしい役者が見当たらず、仕方なく押し出された人気でもあったようにも思います。

 予想は月曜日の道悪もので、各新聞紙上の予想もそのままスライドした形。道悪の経験も浅く、状況によっては大変な馬券になると考えたのですが、ファンの方もよくご存知でオッズは分散していました。

 顔ぶれから中山外回りの芝2200m。ヒロノプリンス、バンデが先行して、おそらく流れは遅くなるかも知れない。それでも、昨年は後方からスカイディグニティ、ダノンジェラートが2、3着に飛び込んできて、今年も同じようなことがあるかも知れないと戦前は考えたものでした。

 当日は台風一過とはよくいったもので、好天で真夏の太陽がジリジリと照りつけて、馬場の回復が予想以上に早く、芝はスタートから良馬場発表。

 そしてセントライト記念がスタート。思い切って飛び出したのがヒロノプリンス。これをバンデがピッタリとマーク。その直後の外にドラゴンレジェンドで、内にヒラボクディープ。レッドルーファスが続き、中団の外にユールシンギング。後方にはダービーフィズと、アドマイヤスピカ、ケイアイチョウサン。

 前半の1000m通過が61秒7と、予測されたようにスローペース。この緩い流れに3、4番手で駒を進める私の一押しドラゴンレジェンドに内心にんまり。このままの形で4角を先頭でまわるヒロノプリンスとバンデ。その外にヒラボクビクトリーが進出。これはヒラボクがアッサリと突き抜けるのか、と思えたのですが、後続が一気に押し寄せてきました。

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 直線でヒラボクの外に併せたレッドルーファス。その外から後方待機がどっと来て、馬群の中にいた各馬が手綱を引いたり、そのアオリを食ったりする大きな不利。一旦先頭に立ったレッドルーファスの外からダービーフィズが一気飛び出し、その直後からユールシンギングが猛追。間を割ってアドマイヤスピカも肉迫。

 ゴールではダービーフィズに並びかけたユールシンギングが、ハナ差捉えて優勝。詰め寄ったアドマイヤスピカが3着。菊花賞出走権を獲得しました。

 それにしても時計が2分13秒5、ラスト35秒9と平凡。ここ3年が2分10秒台の決着。昨年のフェノーメノの時計が2分10秒8で、レースのラストが34秒7。そういう意味ではレベル的に、ややモノ足りなさが残ったことも確かです。やはり、菊花賞の本命は有力馬が揃う今週の神戸新聞杯組でしょうか。

本番の前に本番か?!トライアルのローズSから何を学ぶべきなのか!!

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 9月15日、台風18号が接近しているもののまだ遠く、天気もまだ保つだろうと、高を括っていたら、事態は大変なことになっていました。

 阪神競馬場は昼頃から激しく降り出し、あっという間にダートは不良馬場。そして芝は重馬場に変化していたのです。

 ローズSで◎を打ったウインプリメーラ(8番人気)は良馬場がベスト。それでも開幕から2週目、やや重馬場くらいまでなら我慢をしてくれるかも知れないと、考えたりしていたのですが、この雨でそれぞれの陣営の心境が変化していたようでした。

 それが戦前のスロー予測から一転、息の入り辛い流れになってしまったのです。まず外から飛び出したのがピクシーホロウ。これを追って外からノボリディアーナ。リメインサイレントも控えては勝機がないとみるや積極的に加わっていきます。岩田騎手のローブティサージュも先行態勢。スンナリ先行策か、2、3番手にと考えていたウインプリメーラは外から一気に包み込まれる形になって、内に押し込められ苦しい競馬。

 そして驚いたことに、デビュー戦から強烈な末脚とパンチ力で、3歳戦線を牽引してきたレッドオーヴァルが、この日は一転した4、5番手と積極策。そして、2番人気のエバーブロッサムが後方に待機。さらに最後方には1番人気のデニムアンドルビー。このデニムは皮肉にも1番枠。内田騎手がどう乗ってくるのか、との思いもあったのですが、なんと3角付近ではポツンと最後方。これは大丈夫なのか?!

 ところが、逃げたピクシーホロウはペースダウンする気配もなく、11秒台のラップを刻み続けます。つられて先行各馬も早めにスパートの態勢。

 前半の半マイル46秒3、1000m通過が58秒2。激しく雨が降り続く重馬場の芝1800m。明らかにハイペースで流れます。4角を先頭でまわったピクシーホロウは直線に入り脚色が鈍り出し、ノボリディアーナ、リメインサイレントも失速気味。インから苦しい競馬を強いられたウインプリメーラが先頭に並びかけて先頭に立ちかけたところを、ゴール前で後方待機馬が強襲してきました。

 最後方にいたデニムアンドルビーの脚が際立ってよく、ゴボウ抜き状態で外から一気に先頭に立つと、内からしぶとく伸びたウリウリ、大外のシャトーブランシュ、メイショウマンボを振り切ってゴールイン。

 1分47秒7は馬場状況を考えると速いタイムですが、レースのラストが37秒6も要しており、逆に道悪馬場で本番前に本番をしてしまったような嫌いがあります。中3週で疲労が完全に回復できるのか、2走ボケは大丈夫か?春は大波乱の連続だった3歳牝馬戦線。本番の秋華賞を前に状況は風雲急、混沌としてきたような印象です。