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2021の東西金杯は大波乱の幕開け!!

2021年、令和3年、おめでとうございます。コロナ禍にありながら、競馬は今年も1月5日の金杯からスタートしました。

例年であれば「京都金杯」ですが、今年は京都競馬場が改修工事のために、中京で代替開催。中山はいつも通り「中山金杯」で行われました。

「中山金杯」は期待馬ヒシイグアス(1番人気)が、内から馬込みを割って伸びて来たココロノトウダイ(5番人気)と、馬体を併せてゴールイン。クビ差競り勝ち初重賞制覇となりました。

主導権を取ったロザムール(14番人気)が、前半5ハロンを62秒0のスローに持ち込み、2番手のウインイクシード(11番人気)が、直線先頭に立ちかけたところを、中団で末脚を温存したヒシイグアスが、54kのハンデの利もあって、待望の重賞ゲットとなりました。松山騎手との相性もバッチリ。今年の成長が大いに期待されます。

また、クビ差2着に追い上げたココロノトウダイ。厳しいポジションから内側のボコボコした馬場から、ヒシイグアスに馬体を並べて食い下がりました。4歳馬で本格化の兆しが見られます。楽しみです。

期待したカデナ(6番人気)はスタートで内側のショウナンバルディが外に寄れて接触。そのためポツンと最後方まで下がる厳しい展開。4コーナー手前から大外を捲るように上位に浮上するような脚を見せましたが、内回りの中山2000mでスローペースでは厳しかったような気がします。

  一方で中京の「京都金杯」は、逃げたエントシャイデン(14番人気)の一人旅。従って前についてまわった馬で決着した印象です。

内側の経済コースを好位で追走したケイデンスコール(12番人気)がゴール前で割るように抜け出して、新潟2歳S以来、久しぶりの重賞制覇。エントシャイデンがインで粘るところに、3番手で対応した私の◎タイセイビジョン(7番人気)が肉迫。そこへ4、5番手追走のピースワンパラディ(2番人気)が外から鋭く伸びて2着。

一方で、圧倒的な1番人気に推されたシュリがスタートで後手を踏み、巻き返して5番手を確保したものの、最後のゴール前で伸び脚を欠いて5着に敗退。同様に出遅れた3番人気レッドガランが追い込んだものの6着。

ケイデンスコールは前走の東京のオーロC(6着)で◎。「狙っていた」と、岩田康騎手がコメント。追い込みを武器とするタイプが、よもや好位から早々と先頭に立つとは、思いもつきませんでした。

2着ピースワンパラディ、3着ケイデンスコール、4着タイセイビジョン。大波乱となりました。

最後の大一番も牝馬タイフーンが席巻!!

  総決算の「有馬記念」。引退したアーモンドアイ。そして3歳3冠馬のコントレイルと、牝馬のデアリングタクト。令和2年を代表する千両役者の姿は、そこにはありませんでした。

  天皇賞(秋)でアーモンドアイに肉迫したフィエールマン、そしてクロノジェネシス。この2頭がジャパンCをパスして、有馬記念一本に臨んで来ました。むろん、人気はこの2頭で、宝塚記念を制した牝馬クロノジェネシスが1番人気。

ジャパンCはキセキが玉砕的なハイペースで飛ばし、上位を占めた馬たちは予想以上の激走を強いられて、その疲労で有馬記念は無理と、私が思っていたらカレンブーケドールとキセキが参戦。目一杯の力走の直後にもかかわらず、そのカレンブーケドールが3番人気の支持。

明らかにフィエールマン、クロノジェネシスの一騎討ちの様相でした。私は多くの可能性を持つ3歳の川田・オーソリティに熱視線。

  そんな中で「有馬記念」はスタートしました。先行するはずだったキセキが、持病の悪癖が出てスタートで遅れて後方。

  ハビットの内田騎手は手綱をしごきながら内から先頭に飛び出して行きます。強力な同型馬が見あたらないことから内枠のブラストワンピースが意表を突く2番手。外に馬体を併せたオーソリティ。スタートでキセキが遅れたことを見たルメール騎手のフィエールマン。遅いペースになることを危惧して、早めに2番手争いに加わります。

待機組のワールドプレミアも遅くなるペースを案じて好位をキープ。カレンブーケドールや、ラッキーライラックが中団で、その背後にはクロノジェネシス。さらに後方にはサラキア、ラヴズオンリーユー、ユーキャンスマイルが待機。

4コーナーで逃げるハビットにフィエールマンが接近。今にも抜け出すかの勢い。そして、その外からカレンブーケドール。その外から力強く押し上げて来たクロノジェネシス。また、内の2、3番手にいたオーソリティは、外から後続馬にワッと来られると、悪化した馬場コンディションのインで意気消沈したかのような走法。

内側を通ったフィエールマンがラストスパート。すると外からクロノジェネシスが忍び寄ります。ここでカレンブーケドールはギブアップ。内からフィエールマン、外から肉迫するクロノジェネシス。両者の激しい叩き合いは、そのクロノジェネシスに軍配。

ゴール寸前で大外から強襲したのが牝馬サラキア。直線は前の馬を全てのみ込みそうな勢いを見せましたが、クビ差まで詰め寄ったところがゴール。惜しくも2着でした。牝馬によるワン・ツー。クビ差でフィエールマン。

  高く掲げた左手でガッツポーズの北村友騎手。1番人気の重圧から解き放たれると、満面笑みで、喜びのパフォーマンスを、何度も見せてアピールしていました。

1、2着がクロノジェネシスとサラキア。アーモンドアイを筆頭に今年を席巻した牝馬軍団。その旋風は最後の大一番も締めました。