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さすがGI請負人ルメールJのパーフェクト騎乗!!

      秋のGI第1弾「スプリンターズS」は、ダノンスマッシュとタワーオブロンドンが激しく1番人気を争う中で迎えました。

結果は中団で脚を温存したルメール騎手のタワーオブロンドンが、速いピッチで逃げたモズスーパーフレア(3番人気)を、ゴール寸前で外からキッチリと差し切り待望の初GI制覇。時計も少しボコボコした馬場で1分7秒1。鞍上のルメール騎手も歓喜の大興奮。

対するダノンスマッシュもゴール前で外から激しく迫ったのですが、内枠で前半、終始中団のインで包み込まれそうになる厳しい競馬。直線に入りようやく外に出せたのですが、すでに時遅し、半馬身・クビ差届かず無念の3着。

このレースは本当のことを言えば勝ち馬に匹敵する大殊勲の内容を見せたのが主導権を取って逃げまくったモズスーパーフレア。激しく手綱をしごくマルターズアポジー、内のファンタジストは少し掛かり気味に2番手追走。イベリス、セイウンコウセイも前について行こうと幸騎手の手綱が激しく動きます。

それでもスピードの違いで俄然モズスーパーフレアが先頭。前半の3ハロンが32秒8で、4ハロンが44秒1。猛烈なスピードです。これに必死に食らいついて行こうと必死に手が動くファンタジストにマルターズアポジー。

3コーナー過ぎにグンと加速し後続を引き離しかけたモズスーパーフレア。中団外で脚を温存していたタワーオブロンドンがスパート態勢。そのころ1番人気ダノンスマッシュは、鞍上の川田騎手が中団のインから外に持ち出しを狙います。

直線に入り快調に逃げるモズスーパーフレア。好位で展開したミスターメロディが何とか前のモズスーパーフレアを捉えようと懸命の追い出し。そこを一気にやって来たタワーオブロンドン。鋭い脚でグングンと肉迫。これを追って、ようやく外に出せたダノンスマッシュも急追します。

モズスーパーフレアをなかなか捉えきれずにいるミスターメロディの外からタワーオブロンドンが鋭い脚で並びかけて抜き去ります。内で懸命に頑張るモズスーパーフレア。外からダノンスマッシュが迫りましたが、モズスーパーフレアからクビ差までがやっとでした。

そして好位で展開したミスターメロディ(6番人気)が4着。大外から強襲したレッゴードンキが5着。一方、4番人気に推されたディアンドルはキャリア不足を露呈。同様に5番人気のリナーテも後方で動けず。それぞれディアンドルが13着。リナーテは9着とクラスの壁を痛感させる内容となりました。

結果的には2番人気のタワーオブロンドンが優勝。3番人気のモズスーパーフレアが2着。1番人気のダノンスマッシュが3着。人気サイドの決着となりました。

私的には◎に推したミスターメロディが、せめて3着であったら・・と悔やむばかりです。3連複で61倍以上の配当をゲット出来たところでした。

どう見たって単騎一人旅!絶好の展開を利してまんまと逃走劇!!

それはまさに私が頭の中で描いていた通りの展開となりました。中山のメイン天皇賞の前哨戦「オールカマー」。

私は自信をもってスティッフェリオに◎を打ちました。というのも、10頭と言う手頃な頭数で、圧倒的1番人気に支持された千両役者レイデオロ。そして香港のGIを含めて重賞3連勝のウインブライト。これにミッキースワローが続いて、上位人気の3頭はともに差し、追い込みタイプ。この3頭が後方で牽制すると先行する馬には願ってもない展開になると推察。

そのことを感じとっていたのが丸山騎手のスティッフェリオ。「これはスタートでポンと前に出て行ければ一人旅になる」丸山騎手はそう感じて作戦を立てたはずでした。

実際、スタートを決めたスティッフェリオ。迷わず先頭に出て行きます。上位人気の3頭は手綱を引いて待機策。そんな中からトニーファイブ、ゴーフォザサミットが2、3番手。外からウインブライトが掛り気味に好位に上がって来ました。

このウインブライトをピッタリとマークするようにレイデオロ。その直後にはクレッシェンドラブ。そしてグレイルと後方にはミッキースワロー。 前半の5ハロンが61秒8。予想通りのスロー。2番手のゴーフォザサミットはかなり掛り気味。石橋脩騎手が背中を丸くして手綱を引きます。 そして勝負どころの4コーナーでゴーフォザサミットが、逃げるスティッフェリオに並ぼうと進出。これにスティッフェリオの丸山騎手が、そうやすやすと先頭を渡すはずがなく、2頭で3番手以下を離し気味。   余力を残していたスティッフェリオが直線でゴーフォザサミットを突き放し気味。そしてゴールを目指します。好位のウインブライトは伸びを欠きジリジリ失速。そしてレイデオロの外から満を持していたミッキースワロー。馬込みの中を割り込んで来たグレイル。2着争いが激しくなりました。

スティッフェリオは春のGI大阪杯で、アルアイン、キセキ、ワグネリアン、マカヒキといったGI馬を相手に差のない競馬をしていた実力派。 単騎逃げの手に出れば、間違いなく勝ち負けになる、私の推理通りの結果となりました。優勝はスティッフェリオで圧勝劇。そして激しい2着が追い込んだミッキースワロー。3着にグレイル。人気のレイデオロは4着。

また2番人気のウインブライトは14着。真冬の中山金杯、2月の中山記念で優勝。暑い時期よりも寒い時期が向いているのかも知れません。

一方で、昨秋の天皇賞馬、有馬記念2着のレイデオロは、好調時の凄みがなく、4着と株を下げてしまった格好です。