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函館記念はこんな落とし穴があったのか!?

  夏の函館競馬、注目の「函館記念」。今年は激戦と見て人気が分散して混戦の様相を呈していました。

それでも今季の好調さを買われてトリコロールブルーが3.1倍で1番人気。おそらく主導権を取りたいクラウンディバイダに、カレンラストショーの主導権争いに、マイネルハニーも果敢に前に出て行くはず。となると、必然的に流れは速くなる可能性が大。これはブレスジャーニーの追い込みが届くはず。前走の休養明けだった巴賞は明らかに、この函館記念に合わせたステップ。それでも直線大外から迫力のある脚を見せて5着だったし、中1週でも変に手加減のしない直前の追い切り。まだまだ可能性のある4歳の期待馬。鞍上には乗り慣れた柴田善騎手を呼び寄せて盤石の布陣。必ず直線伸びて一気に差し切ってくれるはずと予想。

その見方はズボシでした。スタートと同時にクラウンディバイダとカレンラストショーが主導権争い。そこへ外からマイネルハニー。結局、強気に出たカレンラストショーが先頭。それをマークするようにマイネルハニーがピッタリと2番手。

好位にはエテルナミノルにエアアンセム。中団の馬込みの中にサクラアンプルールがいます。そして、後方にはトリコロールブルー、ナイトオブナイツ。そして内から前に行こうとしている休養明けのブラックバゴ。手綱を押し気味にナスノセイカン。カデナにスズカデヴィアスとブレスジャーニー。

 前半の5ハロンが60秒3。特別速いペースではありませんでしたが、3コーナー過ぎるとマイネルハニーが仕掛けてカレンラストショーに並びかけます。それを見た後続が動き始めます。直後のエテルナミノルに、4番手の内にいたエアアンセムがスパート。中団にいたサクラアンプルールが馬込みの中を割るように先行馬に接近。

 そして4コーナーではマイネルハニーに並びかけたエテルナミノルが先頭に立ちかけます。そこへエアアンセムが急接近。その直後に迫るサクラアンプルール。後方からトリコロールブルーも脚を伸ばして来ました。そして、最後方いたブレスジャーニーが4コーナーで大外まわり前を追います。ただ横にいたナイトオブナイツが外に出ようとしてブレスジャーニーと接触したようなシーン。その後からスズカデヴィアスも追い込んで来ました。 抜け出したエアアンセムに迫るサクラアンプルール。そして大外からブレスジャーニーが強襲。内では懸命に粘らんと頑張るエテルナミノル。

結果はエアアンセムがサクラアンプルールを半馬身振り切り初重賞制覇。問題はまた半馬身差の2頭。内がエテルナミノルで、大外がブレスジャーニー。勢いと態勢は外のブレスジャーニーが優勢に見えましたが、ゴール前のスロー写真判定は、鼻先がほとんど同時。ながい判定はエテルナミノルが3着。

まずブレスジャーニーは間違いなく3着以内は確保できると、レース前から信じていた私は、1、2着が▲☆の本線。これで3連複がおよそ2万円。それゆえ愕然とする写真判定となりました。

また、エテルナミノルも前走のマーメイドS(6番人気=11着)で、◎に推していたことから余計にショックでした。

夏のハンデ戦は劇的な結末!衝撃の七夕賞!!

誰が結末を予測しうることが出来たでしょうか。夏のハンデ戦、福島伝統の「七夕賞」は11番人気のメドウラークが優勝。観客の度肝を抜きました。

七夕賞は良馬場に回復したと発表されましたが、前日までの雨は馬場コンディションを難しくしていました。

顔ぶれから主導権を取ったのが予測通りマイネルミラノ。強力な同型馬が不在と見ていたので、ゆったりとしたマイネルミラノの一人旅を予測していましたが、意識的にワンブレスアウェイ、バーディーイーグル、シルクドリーマーが先行策で前に出て来ます。 内を大きく開けて外目の馬場を1角に向かうマイネルミラノ。このままスンナリと主導権と思われましたが、小回りの福島、そして馬場コンディションを意識したのか、懸命に後続が追いかけてきます。仕方なくマイネルミラノもペースを上げます。

プラチナムバレット、マイネルフロスト、パワーポケットが中団。その真後ろに1番人気のサーブルオール。そこにはレイホーロマンス、キンショーユキヒメもいます。最後方がメドウラークとマイネルサージュ。

先頭のマイネルミラノが前半の5ハロン、1000mを58秒2と予想外のハイペースで、2番手以下を引き離した逃げ。結果的にこのペースが応えて、2番手グループあたりにいたバーディーイーグル、シルクドリーマーは4角でギブアップ。 4角をまわり先頭で逃げ込みを計るマイネルミラノ。さすがに外からワンブレスアウェイ、サーブルオールに並ばれたときには息が上がりました。

直線で先頭に立ったサーブルオールでしたが、ハイペースの早仕掛けに脚色が鈍り気味。そこへ外から後方にいたメドウラークとマイネルサージュが一緒に追い込んで来ました。そして内から最軽ハンデのパワーポケットが急追。

ラスト3ハロンが12秒6-12秒9-13秒1。典型的な道悪の決着。外から迫るマイネルサージュを振り切るようにメドウラークが待望の初重賞勝ち。4番人気マイネルサージュが2着で、内から追い上げたパワーポケット(12番人気)が3着。 サーブルオールは4着がやっと。2番人気レイホーロマンスが6着、3番人気のプラチナムバレットは4角で落馬。 七夕賞には珍しく先行した馬の中では、ワンブレスアウェイの5着が最上位。マイネルミラノは9着。バーディーイーグルとシルクドリーマーは離れた後方に敗れ去りました。

結果的に後々まったく参考にならない今年の七夕賞。勝ちタイムが平凡な2分0秒8、ラスト3ハロンが38秒6。不良馬場で行われた昨秋の天皇賞、菊花賞を彷彿させる低レベルの時計決着となりました。

道悪に近い馬場コンディションとハイペース。泥で真っ黒になって引き上げて来る騎手を見ながら、これで良馬場・・・不思議な感じがしました。

3連単が256万3330円也!馬連、馬単、3連複ともに万馬券。衝撃の結末に、さすがの私も度肝を抜かれた思いです。