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次元が違った!キャリア6戦の3歳が圧巻の横綱相撲!

明けましておめでとうございます。昨年暮れの「有馬記念」は圧倒的1番人気に推されたイクイノックスが2馬身半差の独壇場の強さでポテンシャルの高さをアピール。当時は3歳馬でキャリアが6戦。3年続けて1番人気が優勝と、人気馬がこのところ強い一戦でしたが、それでもイクイノックスはキャリアが6戦。底知れない潜在能力。今年の競馬界を引っ張って行く歴史上の大器かも知れません。   イクイノックスの水先案内人のルメール騎手。現在から数えて7年前のサトノダイヤモンド(1番人気)に続くグランプリ有馬記念で優勝。当時は12月25日だったことからクリスマス男とも言われています。

  有馬記念で2着だったボルドグフーシュ。福永騎手が有馬記念ラスト騎乗だったこともあって、3コーナーで後方から外をまくり気味にスパート。遅い流れにはこれしかない、という好判断で、直線外から鋭く伸びて来ました。イクイノックスと同期生。今年の活躍を約束するかのような好走劇。

惜しかったのがジェラルディーナ。私の◎でしたがスタートで大きく出遅れる致命的な不利。4コーナーで後ろから3番手。仕方なくインを狙って馬込みの中から追いあげて3着。五分のスタートであれば2着争いだったと思われます。初めての2500m。今年の活躍が大いに期待できそうです。

ところで、一昨年の有馬記念優勝馬エフフォーリア。スローで展開した中で絶好のポジション。直線で追い出されると鋭い反応が見られず。いくらか一時の不振、スランプを脱してきた印象ですが5着に留まりました。

また、2番人気のタイトルホルダー。うまくスロー持ち込んだものの早目にブレークアップ、ディープボンドに背後につかれて直線でギブアップ。凱旋門賞で大敗した後遺症なのか強烈に強かったタイトルホルダーが、そこにはいませんでした。

また、ジャパンCで狭い間から割って出たヴェラアズール。中山が向かないのか、あるいはその反動か後方で動けませんでした。

今年の古馬戦線はイクイノックスを中心に動くことになりそうですが、まだ明け4歳で成長段階。日本馬初めての凱旋賞優勝を狙いなら、早く渡仏してレースを使いつつ、その日のために調整することがベストだと思います。ルメール騎手もその凄いポテンシャルを掴んでいるように思われます。

まだまだコロナ禍で競馬場には以前のように自由に入場できませんが、今年も競馬を愛する人と共に競馬の情熱だけは持ち続けたいと思います。

 

クラシックに通じる門!若き獅子が1番人気で凱旋!!

         若き獅子は自信に満ち満ちていました。2歳チャンプの決定戦。GI「朝日杯フォーチュリティS」。数々のクラシックホースが勝ち上がっている登竜門。昨年はダービー馬のドウデュースが優勝。

1番人気に推されたドルチェモア。騎乗した坂井瑠星騎手。好枠の2番枠を引き当て、ゲートが開くや否やまさにロケットダッシュで抜群のスタート。先頭に立ちます。隣の枠のオールパルフェ(4番人気)が主導権を主張すると、さっと2番手に引きます。今度はグラニットが前に出ると3番手で折り合いに専念。その背後には3番人気のレイベリング。2番人気のダノンタッチダウンは中団の内々をキープ。

前半の半マイルが45秒7。緩みないペースで流れて行きます。それでもドルチェモアは抜群の手応えで仕掛けどころの機を窺います。

直線はゴール前200m辺りで内の粘るオールパルフェに並びかけ先頭に立ったドルチェモア。外からそれを待っていたかのように追い出すレイベリング。その後ろからインから外に出したダノンタッチダウンが、猛然とドルチェモアに襲いかかります。

それでも、なんとかクビ差振り切ったドルチェモアのガッツ。さすがポテンシャルの高い馬です。

また、敗れたとは言えダノンタッチダウン。ラストが最速の35秒2。クビ差の2着は来年に向けて力強い答えを、川田騎手は感じたのではないでしょうか。

そして関東馬のレイベリング。キャリア1戦で初めての阪神コース。クビ・クビ差の3着は横山武騎手も手応えを感じとっているはずです。

ブービー人気で4着と頑張ったキョウエイブリッサ。内の混戦からしぶとく伸びて来た脚が印象的。また、5着の8番人気バグラダス。相手なりに走る勝負強さがあり、今後も軽視はできません。

勝ち時計が1分33秒9。馬場コンディションもあったと思われますが、ここ3年で一番遅いタイムとなりました。

それにしても、秋華賞のスタニングローズに続くGI制覇。今年はひと皮むけた坂井瑠星騎手が、そこに輝いています。

「スタートが上手いし、折り合いもつくし、追ってからもいい馬なんです」と坂井瑠騎手。来年に向けて力強く発進しました。