
それは事件的な快走でした。この日、京都は注目の「
シンザン記念」。あの
アドマイヤオーラ、
ジェンティルドンナ、ミッキーアイルを輩出した重要な一戦。
今年の顔ぶれは、やや小粒な印象がありました。それに加えて、この日は朝から降り続く雨。そして「
シンザン記念」のファンファーレの頃には、雨が激しく重馬場に変貌していました。
暮れの
千両賞が重馬場だったので、当時1、2着だったアルアインとキョウヘイが有利と思えましたが、1番人気はアイビーSで(
阪神JF優勝)ソウルスターリングの2着だったペル
シアンナイト。とは言っても重馬場は初体験。2番人気が前記した
千両賞優勝のアルアイン。

内枠を利してまず飛び出したのがメイショウソウビ。これを追って
ブラックランナーが2番手。外からトラストが接近して来ました。ブレイヴバローズがその内です。直後にアルアイン、並んでマイスタイル。真後ろにペル
シアンナイトと外に
ケンシン。タイセイスターリーはその後。その背後にイエローマジックとコウソク
ストレート。そして、スタートで遅れポツンと最後方を進むキョウヘイ。


4コーナーを先頭でまわって来たメイショウソウビに、ブレイヴバローズと
ブラックランナー。息を入れたトラストが急接近。これを見るように外へマイスタイル。内をつくアルアイン。その後ろにはペル
シアンナイトもじんわり浮上。それを目標に外からタイセイスターリー。
そして、最後方にいたキョウヘイも一団に追いついてきました。直線に入り先頭に立っていたメイショウソウビが外に寄れます。そこを狙っていたアルアインが接触しそうになり急ブレーキ。中程で先頭に立ったトラストに、外からマイスタイルが並びかけます。外からタイセイスターリー。一方で進路がなく追い出しを待たされたペル
シアンナイトが最内から急追。
外のタイセイスターリーが外にフラつくと、マイスタイルの間がポッカリ。そこを後方から割って伸びて来たキョウヘイが鋭い末脚で突き抜けました。それはあっという間のことでした。
外のタイセイスターリーが内から急追したペル
シアンナイトをハナ差抑えて2着。その直後にトラストとマイスタイルが並んで4、5着。手痛い不利のあったアルアインが6着。
勝ちタイムが1分37秒6、ラストは38秒1。不良馬場に近い決着。同じ距離で争う阪神「
アーリントンC」(2月25日)では、また違った結果になりそうな予感がします。是非とも良馬場で争ってほしいものです。

