これは驚いた!1・2・3番人気の決着だった阪神JF!!
驚きました。注目の「阪神ジュベナイルF」は、キャリアの浅い2歳牝馬の争いだったにもかかわらず、終わってみれば1番人気のソウルスターリングが優勝。そして2着が2番人気のリスグラシュー。3着はレーヌミノルで3番人気。
つまり1・2・3番人気の決着でした。これは大変珍しいことで、1、2番人気の決着も過去10年振り返って1度もないのです。それは20年間も1度もないのです。
時は1991年、「阪神3歳牝馬S」に戻ります。この年から3歳のGI牝馬限定レースとして現在に至る(2001年=阪神ジュベナイルフィリーズ)のですが、この間、1、2番人気で決着したことが1度もないのです。ということは、創設以来の1、2番人気の決着となったわけです。
1番人気に推されたソウルスターリング。ルメール騎手が騎乗。ゲートが開くや否や、サッと3番手のインをキープ。これは快勝したアイビーSと同じような形。
主導権を取ったアリンナが2番手以下を引き離して、ポンポンと逃げ脚を伸ばします。前半の半マイルが46秒7、5ハロンは58秒8。この平均ペースの流れの中で、ジッと好位3番手の内々でソウルスターリングが折り合いに専念。
対する2番人気のリスグラシューは、スタートで大きなスタートミス。最後方に置かれました。ソウルスターリングをマークする形で直後のポジションを占めたレーヌミノル。中団の内々にディーパワンサ。外には4番人気のジューヌエコール。後方の外にはヴゼットジョリー。
4コーナーをまわって、内からじんわりとにじるよるソウルスターリング。これを見てレーヌミノルも動きを開始。余りの手応えの良さを感じとったのか、ソウルスターリングが直線で内から一気に先頭に立ちました。それに続いてレーヌミノル。最内からディーパワンサも前を追います。
4コーナーでスパート態勢のリスグラシュー。大外をまわって鋭い脚で前を追います。内から一気に突き抜けたソウルスターリング。一旦は1馬身、2馬身、3馬身と2番手以下に水を開けましたが、レーヌミノルの伸びが一息。その外からゴール前はリスグラシューの鋭い脚が一番目立ちました。ソウルスターリングに迫りましたが1馬身チョイ届かず2着。
戸崎騎手は「ゲート内で待たされてガタガタしたときにスタートを切られたのが痛かったです。それにこの枠順も痛かったですね。それでも直線はしっかり伸びていたように走る馬です。来年が楽しみです」とコメント。
1、2着馬は枠順が逆であれば、逆転していたかも知れません。いずれにしても来年のクラシック候補。勝ち馬のソウルスターリングは父が無敗馬のフランケル。デビュー前から評判の1頭。今週の「朝日杯FS」には出走予定の評判馬フランケル産駒ミスエルテ。阪神ジュベナイルFをパスして牡馬相手の朝日杯FSに出陣。この2頭の来年の対決が見物です。
私の◎ディーパワンサ。内々から伸びて4着でしたが、1、2着とは潜在能力の差を感じています。
5着ヴゼットジョリーはマイナス10k。馬体重の回復がカギになりそうです。
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無敵の断トツ人気アウォーディーが敗れたり!1年ぶりの美酒!!
今年のGI「チャンピオンズC」はダートで6戦無敗。向かうところ敵なし。1番人気は当然ながらアウォーディー。このアウォーディーを巡る一戦でした。しかも絶好の2番枠。お膳立てが揃って、いわゆる負けられないチャンピオンズCでもありました。
ところが、順風満帆だったアウォーディーが敗退したのです。2着とはいえゴール前で差し込まれました。鞍上の武豊騎手にとっては、よもやの心境だったと思われます。
振り返って見ましょう。顔ぶれからモンドクラッセが主導権を取り、アウォーディーは好枠から2、3番手だろうか、と言う私の読みでした。
実際はモンドクラッセが先手を主張。内からアスカノロマンが2番手に上がり、外にはコパノリッキー。外からブライトライン、そしてモーニンが好位をキープ。その後がアウォーディーでした。そして外から仕掛けて出遅れたゴールドドリーム。
中団の後ろにいつもより早めに追い込みのノンコノユメ。外に並んでアポロケンタッキー。離れて後方にはロワジャルダンとラニ。最後方は追い込み策のサウンドトゥルーとカフジテイク。
半マイル48秒8、1000m通過が60秒6。緩みない流れです。3コーナーにかけてブライトラインが仕掛けて2番手に浮上。そのとき2番手にいたコパノリッキーが不利。
アスカノロマンは内々3番手をガッチリとキープ。仕掛けてゴールドドリームが順位をあげましたが、ゴールドの内にいたモーニンが下がる不利。その間を狙って内から過るようにアウォーディーが外に出しました。
後方にはアポロケンタッキー、ラニが並んで、後ろにロワジャルダン、ノンコノユメ、少し離れてサウンドトゥルー、これに並ぶカフジテイク。
4コーナーではモンドクラッセを先頭に、内からアスカノロマン、その外にブライトライン、コパノリッキーの順で入って来ました。その直後のゴールドドリームの外にアウォーディー。ここから少し離れてモーニン、アポロケンタッキーが続きます。サウンドトゥルー、ノンコノユメ、最後方がカフジテイク。
手応え十分にアウォーディーが直線中程で、モンドクラッセ、アスカノロマンに並びかけ、これは圧勝か、と思われたのですが、後続馬が急接近してきました。
内で頑張るアスカノロマンを競り落として先頭に立ったアウォーディー。その時でした。後方で満を持していたサウンドトゥルーが、もの凄い瞬発力で、あっという間に外から一気。見事にアウォーディーを差し切ったのです。
昨年の暮れの東京大賞典以来の勝ち星。この時期は走るタイプでしたが、まさに弾けるような末脚でした。
2着はアウォーディー。内で粘ったアスカノロマンが大健闘の3着。大外から追い込んだカフジテイクが4着に好走。
私が狙ったモーニンは7着。向こう正面で好ポジションでしたが、外からゴールドドリームが並びかけられたときに、動くが急に悪くなり、4コーナーでは後方から4番手にまで後退。ゴチャつき位置取りが悪くなりました。それでもゴール前で5着だったアポロケンタッキーと一緒に盛り返して来たのです。勝ち馬と0秒5差。なにかもったいないような気がしました。
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