台風の強風が吹く中で菊への激しいマッチレース!!
「凄い台風が来ています。自宅のまわりの物は早目に片付けて、不要不急の外出は止めましょう」 テレビやラジオから盛んにアナウンスが流れて来ます。
これは大変なことになったぞ。月曜の中山、中京の開催が危ぶまれる状況になって来た。セントライト記念が月曜にずれ込むことがあるかも知れない。
不安だけが重なり合うように錯綜する中で、重要な一戦、菊花賞トライアルの「セントライト記念」は、中山競馬場で行われました。
ところが、月曜日の中山は朝から青空がのぞく天気。さすがに台風で強い風が吹く天候でしたが、不良馬場を予想していた自分としては、何か肩透かしをくった感じ。それでも無事にセントライト記念が行われたことに感謝。
そのセントライト記念は、ショウナンマグマが主導権を主張。これを追ってセイウンハーデスが2番手。その外から1番人気のアスクビクターモアが正攻法策。これを背後でピタリとマークするオニャンコポン(4番人気)。それらを前に見ながら機を窺う外々をガイアフォース。その真後ろにはルメール騎手のローシャムパーク(2番人気)。その後ろがラーグルフ。
前半の5ハロンが60秒3。稍重馬場のコンディションとは言え、ややゆったりとした展開。この流れに早めに対応したのがアスクビクターモア。前半少し掛かり気味だったこともあって、4コーナー付近でスパートし先頭を窺います。その動きを見逃さなかったのがガイアフォース。好位にいたオニャンコポンもラストスパート態勢。その内のオニャンコポンも即座に対応します。また、それらの動きを見ながら外からローシャムパーク。その内にラーグルフ。
直線中程でアスクビクターモアの外からガイアフォースが一旦前に出ましたが、そうはさせるかと内のアスクビクターモアが盛り返し再度先頭。息詰まる2頭の叩き合い。最後は追うものの強みでガイアフォースがアタマ差出たところがゴールでした。
3着のローシャムパークは前の2頭から3馬身水が開いて、オニャンコポンは息切れするように7着に失速。距離でしょうか。
いずれにしても、上位3頭は菊花賞への優先出走権。再び雌雄を決することとなりました。
今週の神戸新聞杯の結果と合わせて、3000mの菊花賞はどんな結末が待っているのかワクワクします。
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衝撃の剛腕!岩田康の大胆な騎乗を見たか?!
秋競馬の開幕週は中山でマイルのハンデ戦「京成杯オータムH」。良馬場であれば例年、高速決着となるのですが、今年は1勝クラスよりも遅い1分33秒6。かつ、優勝馬から10着までのタイム差が0秒5差。どっと各馬ゴールに飛び込んできた格好です。
優勝した1番人気ファルコニアは好スタートからすかさず正攻法の3番手をキープ。この位置で流れに乗りました。
ダッシュ良く飛び出したベレヌス(4番人気)。同型馬が不在とあって出来るだけペースを落として逃げようと西村淳騎手は作戦を組み立てていたはずです。加えて、先行するだろうシュリがスタート前に跛行で出走除外。
それゆえ前半の3ハロンが35秒5、そして半マイルが47秒5。未勝利クラス並みのペース。この超スローペースでは見せ場なしに終わってしまうと、考えたのか岩田康騎手のミッキーブリランテ。後方から外を一気にまくるように仕掛けて出て行きます。2コーナーをまわるとベレヌスに変わって先頭。これにベレヌスは抵抗を見せず2番手で納得。しかも、12番人気とあってミッキーブリランテを後続馬の騎手はスルー。
先頭のミッキーブリランテから後方まで一団の展開。4コーナーで逃げるミッキーブリランテの外からベレヌス。その外にファルコニアが接近。またそのひとつ外にはクリノプレミアム。いつもより早めに中団インで待機したデムーロ騎手のミスニューヨークが、外に出せず、仕方なく馬込の中を狙って前を窺います。
このスローペースに内で頑張るミッキーブリランテ。ゴール前で並びかけるファルコニア。激しい叩き合いの末にクビ差ファルコニアに軍配。そこへ後続も殺到。内で頑張るベレヌスと外のクリノプレミアムの厳しい間を割らんばかりにミスニューヨーク。ゴール前で前を塞がれて不運のブレーキ。それでも諦めず追うミスニューヨーク。その争いは外のクリノプレミアムが、ミスニューヨークをクビ差抑えて3着。ベレヌスは5着。
2番人気に推されたダーリントンホールはスローペースで後方待機。結局流れに乗れず12着と敗退。遅い流れを読んで正攻法で騎乗したファルコニアの吉田隼人騎手。あの大阪杯を彷彿させる騎乗ぶりでした。
また、意表をつく大胆なレースを見せたミッキーブリランテの岩田康騎手。あっぱれの騎乗だったと思います。
一方で、ベレヌスの西村淳騎手は内枠からすんなりとペースを落として、単騎逃げの形に持ち込めることを考えていたはずですが、結局、抵抗も出来ないままミッキーブリランテに主導権を譲ってしまったことが悔やまれます。さすがに若い西村淳騎手と、ベテランで剛腕の岩田康騎手が相手ではガチンコのケンカは出来なかったのかも知れません。
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