ハイペースの極端なパワフルコンディションは強かった!!
ゴール前は激しい2頭のデッドヒート。懸命に逃げ粘らんとするパンサラッサ(2番人気)に、外から並びかけたジャックドール(3番人気)がクビ差捉えて優勝。
58回目の注目のGⅡ「札幌記念」は、昨年の覇者ソダシ(1番人気)が今年も参戦。中間の降雨が大きなカギとなりました。良馬場発表でしたが水分を含んだ洋芝独特のパワフルさを要求されたコンディション。
そして、絶対的な逃げ馬のパンサラッサに、同型のジャックドール、そしてユニコーンライオン。これを見据えたうえで展開するソダシ。これはどう見てもスローにはならない、緩みのないペースになるだろうと私は推察。
スタートと同時に飛び出したユニコーンライオン。逆にダッシュが鈍いパンサラッサ。それでもパンサラッサは3番枠とあって、吉田豊騎手が強引にしごきなら主導権にこだわります。これにピタリとついたユニコーンライオン。そしてジャックドールが3番手の外を追走。内にはウインマリリン(5番人気)。ソダシはその直後で展開。
中団にアラタと4番人気のグローリーヴェイズ。ユーバーレーベンとハヤヤッコが後方で待機策。
前半の5ハロン通過が59秒5。馬場状態を考慮するとハイペースで展開します。結果的に後半の5ハロンは61秒7も要しました。
縦に長い展開。4コーナーで先頭のパンサラッサに、外からジャックドールが迫って並びかけようとしてきます。その背後にソダシ。その内にウインマリリン。ユニコーンライオンはここでいっぱい。そこへ外からアラタが接近。グローリーヴェイズはその後ろ。
内のパンサラッサが最後の力を振り絞って頑張ります。ジャックドールが並んで藤岡祐騎手がステッキ。後続が離れます。3番手はウインマリリン。
パンサラッサかジャックドールか。激しい叩き合いは追う強みでジャックドールに軍配。クビ差でした。しぶとくウインマリリンが3着。アラタ、ソダシと続き後方待機組はなすすべなく敗退。
勝ち時計が2分1秒2で、ラスト3ハロンが37秒7。昨年のソダシが1分59秒5でラストが35秒4。良馬場発表でも今年は2秒も遅いタイム。ちなみに一昨年のノームコアが1分59秒4でラストが35秒2。
この異常に時計を要するコンディションが、結果的に大きなウエイトを占めていたような気がします。ソダシはスタミナを要するコンディションで、この距離はどうも厳しいようです。
同様に6着だったグローリーヴェイズ。ユーバーレーベン(11着)も同様な印象を受けました。ハヤヤッコは池添騎手によると函館記念の疲労が残っていたようです。無念の10着でした。
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締め切り寸前で単勝12番がバカ売れ!衝撃の関屋記念!!
「何故だ!この人気は?!」夏の新潟を代表する伝統の「関屋記念」。このレースは比較的私には的中率が高い一戦でした。
今年の◎は自信満々にウインカーネリアン。いろいろと熟考を重ねた結果、まず負けられない、いや負けないと予想。
ところが、不思議なことに株式なら相場はウインカーネリアンが急に異常人気で買い一色!安田記念で堂々1番人気に推され汚名返上を狙うイルーシヴパンサーが、前日に岩田望騎手が落馬で騎乗できないこともあって、木幡巧騎手に騎乗変更。なんと3番人気の単勝5.0倍。
7番人気の安田記念(6着)で、当時、私が◎を打った川田・ダノンザキッドが1番人気でしたが、4番人気、3番人気と上昇していたウインカーネリアンが猛然と単勝の票数が増加。発走15分前のパドックの掲示板。ウインカーネリアンが単勝5.0倍で、1番人気のダノンザキッドが3.7倍。2番人気はイルーシヴパンサーで4.6倍。
ところが、ここからもの凄い勢いでウインカーネリアンの単勝がバカ売れ。そしてダノンザキッドと同じ3.8倍でピッタリ肩を並べたのです。複勝はダノンザキッドが高い支持で1番人気。誰かがウインカーネリアンの単勝をドカンと買いに出たようです。
強力な逃げ馬が不在。おそらくレッドライデンが押し出されて主導権と見ていたら、なんとシュリが先頭に立っているのです。2番手は予想通りウインカーネリアン。内から3番手にルメール騎手のスカイグルーヴ(4番人気)。そこにはゴールデンシロップもいます。
一方、ダノンザキッドは中団の外に待機。その内にはザダル。珍しく好スタートを決めたイルーシヴパンサーダノンザキッドを前に見ながらの展開。
前半の半マイルが48秒4。ビックリするくらいのスローペース。前日の新馬戦(48秒8)と同じくらいのペース。
抜群の手応えで2番手を進むウインカーネリアン。ラスト400mで逃げるシュリに並びかけようと三浦騎手が仕掛けます。並びかけられたシュリも頑張ります。後方から大かいなフットワークでダノンザキッドが猛然と迫って来ました。
ラスト3ハロンが33秒0と言う超高速の上りだけの競馬でしたが、ゴール前で抜け出したウインカーネリアンが快勝。そして12番人気シュリが粘りに粘って、外から詰め寄ったダノンザキッドをクビ差振り切り2着。
4着がしぶとく伸びたスカイグルーヴで、イルーシヴパンサーはどうしたことか追い比べにも敗れて11着と大敗。
ウインカーネリアンは初重賞制覇。蹄葉炎で1年に渡る休養。カムバック後コツコツとレースを積み重ねて来ました。三浦騎手はそんなスタッフに繰り返しねぎらいと感謝を伝えていました。
それにしても、12番人気のシュリが安田記念の有力組に、長い直線の新潟の舞台で先着。これはある意味で衝撃でした。
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