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夏は絶好のロケーション「馬事公苑」にGO!都会のオアシス的“涼”で癒され至福の気分なのです(^^♪

 本当に久しぶりに「馬事公苑」に行って来ました。東京都世田谷区桜新町。深い緑に包まれた一角にある「馬事公苑」。

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 近くには“大根踊り”で有名な東京農業大学があり、少し足を延ばすと、砧緑地・公園もあるという、都会のオアシス的地域。以前、というより、かなり前に世田谷の桜ヶ丘に住んでいたことがあり、休日にはよくサンダル気分で出掛けたものでした。

 世田谷通り、農大通りにある「馬事公苑」。公園のように整備されたケヤキ並木の下を抜けると「馬事公苑」の門が目に飛び込んできます。門の前には大きな公苑内のカラフルな案内図。そこを通り抜けると、真っ直ぐに奥まで伸びた白い通り。その通りのわきには色とりどりの花々。そして深い緑に覆われた木立が公苑の大きさを感じさせます。

 この日は親交のある三笠苑長を訪ねて、事務所内に入ると、10年ぶりくらいにSさんと偶然、遭遇。JRA広報室時代に勤務していた当時の面影を、その横顔から拝見することができました。

 事務所の苑長室から見る外の光景がまた素晴らしい。目前にはメインアリーナと呼ばれているところで、様々な馬術競技のコースが広がり、実際、オリンピックの選考会もここで行われているのだそうです。

 私はこの日、調布から駆けつけてくれた友人Yを伴って、苑内を散策することになったのですが、これに苑長がわざわざ案内役を務めて頂きました。

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 事務所を出て右手に向うと、広い芝の緑地に出てきました。グラスアリーナという名称で呼ばれているところです。その一角には屋根付きスタンド。ここは遠く向う側の柵を外して馬術競技にも使用することがあるのだそうです。

 ああ、この眩しいくらいのグリーンの芝の上で寝転んでみたい!という衝動にかられたのですが、ぐっと我慢。

 その緑地を右から回りこむように進むと、お花畑というコーナー。汗を拭き拭き仕事に精を出す従業員が目に入ったのですが、そこは花園、バラ園でした。少し時期が過ぎたということで、豪華絢爛に咲くバラを見ることはできませんでしたが、遅れて咲いているバラもあって、バラ好きにはたまらない独特のバラの香りが、風に乗って鼻孔のドアをノックします。他にもラズベリーが深いワイレッド色の実を沢山付けていました。

 お花畑のバラ園を出ると右手に木立の間を走路が続きます。その左手が武蔵野自然林。自然林の中はひんやりとして、木立を抜ける風の心地良いこと。至福の気分に浸ることができました。黒アゲハチョウが舞い、シジュウカラなどの小鳥のさえずりの中、都会の図々しいクチブトカラスの鳴き声にドキッとさせられました。

 武蔵野自然林の中を出ると、左手にオリンピックに出場し活躍された人を称えたオリンピック記念碑。その栄光の歴史に触れ合うのもいいかも知れません。

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 今度は大きな木々の下を通り抜けて進んだところが日本庭園。そこのひょうたん池には2羽の白鳥が悠然と泳いでいます。なんでも京都競馬場の池から連れてきたものだとのこと。人懐っこくて、池の縁、足元まで寄ってきます。もう越夏する白鳥なのですね。

 しばし、白鳥と傍にいる亀を眺めていたら、放牧場、サクラ広場にどうぞ、という苑長の声。放牧場にはこの日、馬はいませんでしたが、そこで馬に乗った騎馬警察官と遭遇。愛馬の運動をさせているのだそうです。記念のパレードとか国外の来賓が来日した折りなどに見かける騎馬隊。

そういえば、母の父が麻布の騎馬警察官だったそうで、騎乗したセピア色の凛々しい写真を見せられたことがありました。

そこを左奥に入ると、関係者以外は立ち入り禁止の立て看板。ここはきゅう舎の棟が立ち並び、多くの種類の馬が入きゅうしていました。あれれ、この前まで競馬場で走っていた馬もいます。ここで、不思議なくらい大人しい“ペロー”という葦毛の馬。懐かしそうな涼しい目で、顔を近づけてきました。またなんとも優しそうな顔なのです。たまらなく抱きしめたくなりました。

ペロー君に後ろ髪を引かれる思いで後にすると、かつての騎手養成所の宿舎がありました。あの名手、岡部騎手、柴田政騎手が学び、一緒に生活を共にした歴史ある建物。現在の白井にある競馬学校が出来る前のことです。

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かなり急ぎ足で周った馬事公苑でしたが、昼下がりの暑い日。心身ともにリフレッシュ気分。今度は手弁当を持参で、木立の中の風を感じながら、ゆっくりと、のんびりと涼に浸りに来苑するのもいいかも・・と思う、私でした。

ちなみに、苑内で平日に馬に会えるということは少ないそうです。土、日曜、祝日のイベントや競技大会で合えるとのことでした。

8月3・4日は馬事公苑で「世田谷まつり」が開催。多くの出店があるそうですから、是非ともご家族、カップル、友人同士などで馬事公苑に出掛けられるのもいいかも知れません。

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なお詳しくは馬事公苑のホームページを参照下さい。また、この馬事公苑の模様は、私の無料動画サイトスマート競馬カレッジでも、近々アップする予定ですので、乞うご期待下さい。

今年も函館記念で1番人気が惨敗したある法則とは…

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 函館競馬の目玉の一戦、「函館記念」が行われました。真夏の重賞で、かつハンデ戦ということからか1番人気が過去6年も勝っていないのです。ここ2年は馬券の対象にすらなっていないのです。

 さて、注目の今年の1番人気はエアソミュール。鳴尾記念4着→巴賞1着。上げ潮ムードでした。といっても、これはあくまで外見上のこと。私には一抹の不安があったのです。

 それというのも、直前の巴賞で、半マイルが46秒8という緩みない流れの中で好位置をキープ。力でねじ伏せようと強気に出て、後方待機から肉迫してきた1番人気のサトノギャラントを撃沈。作戦が功を奏して圧勝劇でした。

 巴賞の時計が芝1800m=1分46秒0。タイレコードの力走劇。このタイムには正直ビックリでした。そもそも巴賞の勝ちタイムが、過去10年でズバ抜けて速かったときが4年前のマンハッタンスカイ。そのときが1分47秒5でしたから、今年はそのときを1秒5も短縮する衝撃の高速決着。これで中1週から臨む強行軍スケジュールの函館記念は大丈夫か、反動は、疲れはないのか?と考えました。

 騎乗した和田騎手は「状態は栗東で前に乗ったときと変わらずいいですね」と、具合の良さをアピール。ところが、具合がいいとか、前走以上だ、というのは、おおよその見当で、前走の成績のいい馬に、調子がいいとはとても思えない、何かピンとこない等、騎乗依頼されたジョッキーが、意向に反するコメントはしないのが礼儀。まして、馬の体調の隅々まで関係者といえどもわからない、というのが私の持論。

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 レコードで走れば当然ながら細胞の破壊が起きて、それを補う新たな細胞が生まれる前に走らせると、結果はおのずと悪い結果が見えてくるというのも私の考えなのです。今回のエアソミュールはまさにそれでした。

 おそらく、今年の函館記念のペースメーカーは、先手が取れないと持ち味が出ないモズだろう、そのあとにトウケイヘイロー。鳴尾記念のように2番手から早めの抜け出し作に出て来るはずだ、と推察していました。

 ところが、モズが14番枠で、トウケイヘイローが8番枠だったので、好スタートを決めた武豊騎手は躊躇なく主導権。仕方なくモズが2番手。内からアンコイルドと、コスモラピュタ。トウカイパラダイスがこれらの直後で手応え抜群。中団の内にネオブラックダイヤ。その外にエアソミュールがいて、アスカクリチャンがまた外に並んで行きます。その後にはサトノギャラントにメイショウウズシオ。

 半マイルが46秒7、1000m通過は58秒8。緩みない流れで、各馬はダンゴ状態で固まって展開。3角でトウケイヘイローの内をピッタリとアンコイルドが追走。仕掛けの機を窺っています。トウカイパラダイスもジワジワと進出。その後ろにエアソミュールで、これを外からまわりながらマークしている感じのサトノギャラント。アスカクリチャンがうまくインにもぐりこんで末脚を温存。

 直線に入り益々快調のトウケイヘイローがモズを振り切り先頭。アンコイルドがこれを追いかけます。一旦、下がりかけたアスカクリチャンが猛然と最内に進路。一方で、外をまわりながらサトノギャラントが急追。トウカイパラダイスは4角でバッチリの手応えながら、外からサトノギャラントに抜かれると、切れのある迫力が消えてしまいました。

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 先頭のトウケイヘイローは二の足で再加速。一旦、直線で並びかけたアンコイルドを突き放す形で圧勝。アンコイルドが内から強襲したアスカクリチャン、外のサトノギャラントの追い込みを封じて懸命に2着を確保。

 エアソミュールは3角で手が動き出し、直線はバタバタと息切れしてしまいました。和田騎手は「前走とは流れが違ったので、ハミが抜けず苦労しました。それが敗因のすべてです」結果は10着と惨敗。

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 またトウカイパラダイスは一息入っていたぶんだと思いますが、追い出してから意外に反応してくれませんでした。残念です。