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いまさらながら1位ファリダット・10位セイウンワンダーのレーティングは、どこか間違っていないか?!(T_T)

 先週の安田記念で6着だったファリダット。レーティング1位で堂々の安田記念優先出走。ところが、ファンの評価は低く10番人気。
 それにしても、このファリダットはどうして安田記念のレーティング1位に選出されたのでしょうか。数値の算出方法が間違っていなかったのか、それともレーティングにはサジ加減があるのか等、どうも合点がいきません。
 そもそもファリダットは昨年の安田記念で10番人気ながら3着と好走。1、2着がウオッカ、ディープスカイが相手だったことから一気にレーティングの株が急上昇したものと思われます。ところが、このファリダットは期待されていたわりには、これまで一昨年の準オープンの道頓堀Sで優勝して以来、未勝利なのです。ゆえに重賞勝ちもゼロ。今季も六甲S4着、ダービー卿CT16着、オーストラリアT4着と負け続け、準オープンに降格するまで、勝つことは難しいのではないかと、一部では囁かれるほどの苦戦の内容。当然ながら安田記念は賞金順で登録25頭中、最下位の25番目。それでレーティングが1位というのは、どうしても違和感があります。
 逆にセイウンワンダー。レーティング順位が10番目。この違いはどうしてなのでしょう?セイウンワンダーは、昨年の皐月賞で3着、不良馬場のダービーは13着だったものの神戸新聞杯3着、菊花賞3着、有馬記念6着。前走のマイラーズCは休養明けながら小差4着。スマイルジャックに先着。未勝利、新潟2歳Sで優勝し、そしてGi朝日杯FS優勝と、いずれもマイル戦でトップクラスの実力を、実績として残している馬です。
 昨年はクラシックを重視、マイル戦に照準を合わせていなかっただけのことで、これでファリダットよりもマイル戦での実績が劣るとは思えません。前走のマイラーズCは安田記念のステップ。ひと叩きした安田記念はどれほどの快走が期待できたか、競馬ファンならきっとワクワクして出走を待ち望んでいたはずです。
 「過去1年のマイル戦での実績が基準となる」というJRAサイドのレーティングに関する考え方ですが、もう少しわかりやすく、レーティング順位選出の公開をすべきでしょう。あるいは競馬記者、有識者の意見をレーティングに反映していくべきだと思います。
 安田記念は売り上げが昨年比、かなり落ち込んでしまったとか。セイウンワンダーが出ていれば、少なくとももう少し伸びていたはずです。
 ファリダットは今週のエプソムCにも登録し、22頭中21番目の出走順位。この順位が現在のファリダットの実力だとは思いませんが、残念ながらGI安田記念でレーティング1位に選出されるほどの馬でないことも確かだと思います。

悔し!半馬身届かなかったホーネット藤岡佑Jの先に満面スマイルのSモダン後藤Jの姿が!!

1006091  ショウワモダンは奇跡の馬でしょうか?! 好スタートを決めて、中団待機から直線外に出して力強く抜け出しました。6歳にして初GI勝ちの大金星。それも、芝のマイル戦で17戦も走ってきて、18戦目で自己ベストを1秒も上回る1分31秒7の快走。
 驚いたのは、今年に入ってから7戦目。それまでの安田記念・過去10年、日本馬で連対した16頭中、ほとんどの14頭が年明け1~3戦のキャリア。しかも、前走のメイSから中1週で挑戦。そんな臨戦過程で優勝した馬はゼロ。2着もいなければ3着もゼロなのです。明らかに無謀な挑戦だったのですが、今回の勝利は歴史を変えるほどの奇跡的な優勝だったのです。
1006092 後藤騎手は「この前のメイSのときに感じた疲れのようなものは、今回はまったくなかったですね。むしろ自信を持って臨めるくらいの状態でしたよ。雨が降ってくれたらベストだったのですが、まあ、密かに一発を狙っていました。自分としてもベストの乗り方ができたし、最高の気分です」続けて、
 「8年前にアドマイヤコジーンでこの安田記念を優勝したときに比べると、また違った意味で嬉しさがありますね。とにかく嬉しいです」と、満面スマイル。

 惜しかったのはスーパーホーネット。私の本命でした。安田記念は4度目の挑戦! 過去3回はいずれも凡退。一昨年は1番人気でした。ところが、この3年に通じるのは安田記念の前哨戦で、すべて優勝していることだったのです。過去に連勝したことが1度しかなく、全力投球型で、いわゆる2番が利きづらいタイプだったと考えました。とすると、今年は前走のマイラーズC・2番人気で9着。もっとも、このときは直線でキャプテントゥーレと接触するような1006093 不利。そこから脚がピタッと止まってしまったのです。これは考えようによっては安田記念にスタミナを温存できたのではないか、全力で走っていないぶん安田記念はパーフェクト走が期待できる、と考えたのです。今年3戦目、ベストのマイル戦、ウオッカを破った東京芝、良馬場の芝で大変身が期待できると、私、6番人気のスーパーホーネットに穴党の胸騒ぎがするのでした。
 レースは外から絞られる形になって、向う正面では後ろから4番目。それでも、この位置取りは、早目に先頭に立つと、ソラを使って止めてしまう最近の悪癖を考えた藤岡佑騎手、苦心の騎乗でもあったのです。
 前半が33秒6-44秒9-56秒3。かなり速い流れで展開して、ラスト1ハロンが12秒4と、ほとんどの馬がもがき苦しむ厳しい競馬。大外から満を持したようにスーパーホーネットが伸びてきましたが、最1006094後は息切れ状態。半馬身差まで詰め寄ったところがゴールでした。
 「惜しかったです。本当に惜しかったです。あそこまで来るのだから勝ちたかったですねー。具合も良かったですし・・。う~ん、運がないのかなあ?こうなったら秋のマイルCSで初GIを取らせて上げたいですね」と、無念の藤岡佑騎手。
 「夏は函館と札幌で頑張ってきまーす」と、最後は二コっとして自転車に乗り戻って行きました。
 1番人気のリーチザクラウンは好位追走から直線でズルズル後退。どうも気性に問題があって、それが今回は出てしまったような印象です。それに外から被せられると、気持ちが萎縮してしまっているようです。内枠は禁物です。夏にこの精神面を鍛え上げないとGI制覇は厳しいかも知れません。