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おっしーい!中山金杯シェーンヴァルトで幕開けた新春競馬諸々事情($・・)/~~~

 今年の競馬はどうなのか、自らの運勢を占う新春のプレミアムレース、東西の「金杯」に今年一年の夢を託した競馬ファンの方は、きっと多かったことでしょう。
 「中山金杯」で、私はシェーンヴァルト。皐月賞、ダービー、札幌記念、菊花賞と、まさに王道を歩んできた実績。ことに中山2,000mの皐月賞では4着に善戦。同じ中山の2,000mで55Kなら勝負になる、判断。
 相手は有馬記念出走が目の前で叶わなかったアクシオン。出ていれば本命に推したかも知れないと思いつつ、1番人気でアッサリ3連勝もあると敬意を払いつつ観戦。
 ゴール前では5頭が横に並ぶ大激戦。首・鼻・鼻・鼻差の写真判定。結果は人気のアクシオンが優勝。2着に外から追い込んだトウショウシロッコ。私のシェーンヴァルトは最後方で展開。ところが、2コーナー過ぎに外に出すと、グングン上位に上昇。3コーナーでは主導権を取ったサニーサンデーと馬体を併せ、今にも先頭に立ちそうな勢い。
 「まずい、こんなところで脚を使ったら最後まで息が続かない。差す形が理想だったのに・・」と、舌打ち。結局、この強行策が最後の最後に応えて、私の夢は潰えてしまったのです。あと一呼吸、仕掛けが遅かったら同タイムの5着だったし、勝っていたかも知れないな・・、いや優勝していたはずだと、無念の涙。

 「シンザン記念」は、飛び抜けた馬が不在。でもでも、やはり朝日杯FS組が断然有利だろうと予想して、朝日杯で7着ながら、終始外を回るロスがあって、見どころ十分だったキョウエイアシュラ。相手は強力な逃げ馬が見当たらず、朝日杯では無理に抑えて失敗した楽に先行できるエスカーダに○。そして、▲を朝日杯4着のガルボ。という順に予想。ところが、レースは一転してシャインが意表つく形で逃げ。前走の中京2歳Sでは最後方から直線馬群を割って抜け出し勝負強い内容。今回も差しに徹すると思っていたら正反対の展開でした。和田竜騎手はこんな器用なレースができることを初めて認識。
 ところが、遅くなる流れと見込んで、3番手と正攻法で臨んだガルボ。ゴール前は1頭抜きん出た瞬発力で、あっという間に3馬身差のワンサイド。あのドリームジャーニーのようなピッチ走法の追い込み。騎乗していたのがドリームジャーニーの池添騎手。相性はバッチリです。ただし、馬体重が12K減。再び馬体の立て直しが待たれます。
 さて、このシンザン記念は1番人気のピサノユリシーズが出負けする不利があったものの11着は情けなさ過ぎます。また、キョウエイアシュラ着差はないものの後方で伸びを欠き10着。また、3番人気のメイショウカンパクが13着。好ポジションから直線で脱落。明け3歳馬の難しさでも出たのでしょうか。
 
 注目の「フェアリーS」では1番人気のテイラーバートンが3着。何と11番人気のコスモネモシンが、桜花賞候補の呼び声高いアプリコットフィズを差し切ってビックリの優勝。私は△印だったのですが、アプリコットを破るとは予想外の好走でした。私の本命だった女傑メジロドーベルの期待馬メジロオードリーが、ゴール前で追い込んだものの4着。中山1,600mの内枠の有利さをまったく生かせず、終始消極的なレース。直線は大外に出す後手後手の内容。0秒2差は良く走ったと思います。早く桜花賞の権利をゲットして欲しい1頭です。

年度代表馬ウオッカに大いに異議あり!!

 1月6日のJRA賞で、昨年の年度代表馬にウオッカが選出されました。ウオッカにとっては2年連続の年度代表選出。ウオッカは昨年3勝。ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンカップで1番人気に応えました。この実績から当然という声がある中で、私は断然カンパニーのほうが年度代表馬に相応しいと考えています。
 何故なら対ウオッカとは昨年3度対戦して2勝。とくに軌道に乗った秋の陣では、毎日王冠でウオッカに並ぶところなく抜け出した破壊力。更に、強烈なパンチ力で圧勝した天皇賞。3着ウオッカはゴール寸前で先行し2着だったスクリーンヒーローと同じ脚色。カンパニーには完敗だったのです。
 また、カンパニーはラストランとなったマイルチャンピオンシップで圧倒的な強さで期待に応えて優勝。昨年は中山記念を含めて4勝の輝かしい実績。史上初めての8歳馬のGI制覇。多くの競馬関係者、牧場関係者に夢と勇気を与えました。それどころか、年齢を重ねた世の男性に、退職を控えた男性諸氏に、希望と夢と、強い勇気をもたらした素晴らしい快走だったのです。
 一方、年度代表に選ばれたウオッカを振り返ってみると、年明けドバイに遠征して5、7着。期待に応えられず失意の帰国。そして、牝馬同士のGIヴィクトリアマイルは、例年よりレベルダウンしたブラボーデイジー級相手に圧勝。続くGI安田記念は武豊騎手の最高の騎乗によってディープスカイを下し優勝。大接戦でした。3着がファリダットで4着がカンパニー。時計は前年の安田記念より0秒8も遅いタイム。ちなみに、NHKマイルC優勝馬ジョーカプチーノが、ウオッカを1秒以上も上回る快走。
 そして、秋の陣は毎日王冠からで、前記した通りカンパニーに完敗。天皇賞もレースの位置取りに問題があったとはいえ、これまたカンパニーには完膚なく敗退。で、ジャパンカップ。ルメール騎手にチェンジ。ラッキーでした。最高のポジションを占めることができたのです。不利らしい不利もなく優勝。2着オウケンブルースリと2センチの鼻差。出遅れたり、一瞬でも前が詰まったりすると、優勝はなかったはずです。オウケンブルースリは4コーナーで、外に膨らんだコスモバルクの影響を受け、またその外、大外をまわるハメになったことが鼻差ゆえ致命的。内容的にはオウケンブルースリでした。
 ウオッカは昨年、1度も右回りを走っていないのです。優勝は東京だけ。考えてみれば、一昨年の2月、京都記念6着に破れてから右回りは1度も走っていないのです。年度代表に選ばれたここ2年、京都、阪神、東京、中山といった主要4競馬場のうち東京でしか勝ち鞍がないウオッカ。京都記念以外、国内では東京以外走っていないウオッカ。こんな年度代表馬がいたでしょうか。
 日本ダービーを牝馬が64年ぶりに勝って以来、圧倒的存在感ができました。ウオッカ神話のようなものです。それによる見えない加点がウオッカにはつくのでしょうか。例えば、選択するほうが、比較する段で他の馬よりも1点くらい悪くとも、結果はウオッカの勝ち!といった具合です。ゆえに、ヴィクトリアマイルの優勝がなくとも年度代表に選ばれた可能性があります。
 私は今回特別賞に選出されたカンパニーが、公平に見てもはるかにウオッカより年度代表馬に相応しかったと思います。選ばれなかったのはウオッカより存在感が薄かったということなのでしょう。中山でGⅡの中山記念を勝ち、同じくGⅡ毎日王冠、GI天皇賞を東京で優勝。京都のGIマイルチャンピオンシップで完勝。この見事な8歳馬カンパニーこそ2009年の年度代表馬に相応しい馬だと確信してほかなりません。