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低レベルだったラジオNIKKEI賞から得たものは何だったのか・・

 その昔、「日本短波賞」といっていた頃のことです。出走馬は日本ダービーの優勝馬は出走できない規定で、敗れた馬がどっと出走。そのことをもじって曰く「残念ダービー」。それなりに格調の高さがあったレースだったと思います。
 それが現在は「ラジオNIKKEI賞」となり、今年は日本ダービーに出走した馬の顔が1頭も見ることができませんでした。というべきか、その登録さえ皆無。レベル的にはかなり低い一戦でした。しかも、やっかいなことにハンデ戦。それも、摩訶不思議なハンデ差。
 例えば、トップハンデとなった57Kのイコピコ。前走はOP白百合Sで大接戦の首差勝ち。重賞は未経験なのです。それで57Kはハッキリ言って重過ぎます。例えば、マイネルエルフが56K。前走のGINHKマイルCで4着。アーリントンC2着、ニュージーランドTが4着。この馬よりもイコピコの方が重いということは、ごく普通に考えてもありえないはずです。
 また、結果はともかくモエレエキスパートは、2歳時、クローバー賞を優勝。札幌2歳Sでロジユニヴァースの3着。北海道2歳優駿で2着。弥生賞3着。これだけの実績を持つ馬が55Kと、イコピコよりもハンデが2Kも軽いのです。理由は・・
 そもそもが、ハンデ戦にしなくても波乱含みのレース。ハンデ戦に突入する前年のときは、初めて導入された3連単の配当が11万5,160円。その前年、5年前は3連複でも4万5,250円。3連単があったら20万円台だったかもなのです。
 ということで、別定でも波乱続きだったのです。それなのに何故ハンデ戦にする理由があったのか意味が不明なのです。今年のように不安定な成績の馬が多い年は、どこを基準にハンデが設定されるのか、首を傾げたくなります。また別定に戻すべきではないでしょうか?
 さて、今回のラジオNIKKEI賞の優勝馬は大外からゴール前で強襲したストロングガルーダ。時計が1分48秒3でレースの上がり3ハロンが36秒3。良馬場でも馬場コンディションがよくなかったとはいえ、昨年は小雨が降る中で8番人気レオマイスターが1分46秒8で、レースの上がり3ハロンが35秒2。1秒5も今年は劣るのです。良馬場で行われた過去5年で一番遅いタイム。それだからこそ首差2着の13番人気のサニーサンデーの活躍の場があったと思います。このサニーサンデーは前走のプリンシパルSがどん尻の17着という目を覆う成績。まさに大変身でした。
 57Kのイコピコが0秒2差4着。55Kくらいのハンデであれば相当際どかったはずです。また、このイコピコと白百合Sで0秒1差の3着と大接戦をしたイネオレオ(1番人気とは意外)が6着。4角手前で行き脚がつかなくなり、4角では中から外に出したストロングガルーダに弾き飛ばされるような不利。0秒6差なのでまだまだ巻き返しは可能。
 ともあれ、秋に向けて、注目される4歳馬の動向。その意味で、今回のラジオNIKKEI賞は、あまり特筆すべきレースではなかったと思いました。

宝塚記念を振り返ってある馬の底辺が見えたような・・

 単勝1・6倍と圧倒的な人気に支えられたディープスカイが敗れました。それも3着。3歳でありながら昨年秋の天皇賞で、レコード勝ちしたウオッカ、ダイワスカーレットと同タイムの3着。更にジャパンCが2着。年齢を重ねた今年は古馬頂点の馬として、どれだけ活躍するのか楽しみにしているファンも多かったはず。
 ところが、大阪杯で2着。安田記念が2着。そして宝塚記念が3着。腰の低い関西の商人のような馬に変身したような印象さえあります。とくに安田記念は直線で前が開かず苦しんでいたウオッカに完敗。ウオッカがまともに走っていたら突き放されていたかも知れません。
 そんな中で迎えた宝塚記念。私の予想は◎サクラメガワンダー、○ドリームジャーニー▲ディープスカイ。本命のサクラメガワンダーは金鯱賞が横綱相撲。宝塚記念を最大の目標にしてきた馬で、坂路調教でも迫力の動き。○のドリームジャーニーもダラダラと流れる春の天皇賞よりも、2,200mの宝塚記念向き。並んだらディープスカイよりも上と判断していたので妥当な予想だったと思います。
 それにしても、ディープスカイは4着のカンパニーと半馬身差。カンパニーは先行勢が崩れた中で、3番手をしぶとく粘りこんだもの。しかも、距離に不安を抱えた8歳馬。本来ならばディープスカイが突き放さなくてはいけない相手。この半馬身差にディープスカイの底辺を見た気がしました。
 そもそも、ディープスカイは10月の京都でデビュー。初勝利が年明け1月下旬の京都で6戦目でした。そしてダービー優勝時がデビューから11戦目。異例のキャリアの多さで頂点まで昇りつめました。このキャリアの豊富さが、3歳秋の古馬に混じって好走できた要因ではないかと思います。
 3歳秋にして頂点を極めたディープスカイだったとしたら、大阪杯、安田記念の2着。宝塚記念の3着も納得がいくような気がします。今秋には渡仏して凱旋門賞へというプランだとか。相手は長距離を専門に走ってきたスタミナ豊富な馬ばかり。菊花賞、有馬記念に春の天皇賞を回避したディープスカイ。起死回生の一撃を日本の競馬ファンに与えてくれるでしょうか。
 一方、宝塚記念で直線は前が壁になり、ほとんど追えずに終わったアルナスライン。運がないのか、騎手の位置取りのミスか、ディープスカイと1馬身差はあまりにも勿体なかった内容です。