fbpx

今年も初重賞の栄冠に輝いた名手が導いた馬は・・!!

昨年大穴を出した立役者メイケイダイハードが参戦した「中京記念」。今年は舞台を中京から小倉に移して開催。右回りの中京記念で距離も1600→1800mに延長。

  私にとっては狙いすましていた1頭が参戦して来ました。カテドラル(6番人気)です。GI安田記念、マイルCSに出走。GⅢの重賞で56kのハンデなら1800mでも負けられない、と推察し◎。

スタートと同時に躊躇なく福永騎手は後方に控えます。一気に飛び出して後続を離す4番人気ディアンドル。2番手にロータスランド(3番人気)。好位の内を1番人気のアンドラステ。絶好のポジションを占めます。その外に2番人気のボッケリーニ。そして中団の内をミスニューヨーク。メイケイダイハードが中団の後方で、その後ろをカテドラルがキープ。背後にはクラヴェル(5番人気)が追走。

前半の5ハロン通過が59秒9、小倉の芝1800mにしては水分を含んだ良馬場でもスローに近いペース。

動きがあったのは3コーナーを過ぎてから。そして勝負どころの4コーナーでは馬場を考慮して内側を開けるように逃げるディアンドル。その外に並ぶロータスランド。開いた内側からアンドラステ。好位にいたボッケリーニは中団まで後退。それに並びかけたメイケイダイハード。コーナーで外側に張り出し気味で、その煽りをまともに受けたのが外にいたカテドラル。一番外に振りまわされる格好となりました。

内から早めに先頭に躍り出たアンドラステ。内側からミスニューヨークのまた内のラチ沿いから後方にいたクラヴェルが急接近。

そのとき大外から追い込みをかけるカテドラルが際立つ脚色で強襲。先頭のアンドラステに迫りましたが半馬身近くまで迫りながら届かず2着。内側のクラヴェルが3着。

初重賞制覇となったアンドラステ。昨年のメイケイダイハードに続く初めての栄冠を手に入れました。鞍上の川田騎手のソツのないレース。さすがです。着差から言ってカテドラルにとっては4コーナーの不利がいかにも惜しまれます。

馬があうとはこのことか!本格化の夏を謳歌するT・Tコンビ!!

それは人と馬の相性なのでしょうか。「馬が合う」とはよく言ったもので、夏の福島伝統のハンデ戦「七夕賞」は、その相性の良さが結果に出た一戦となりました。

  優勝は2番人気に推されたトーラスジェミニ。内から主導権を主張したロザムール(7番人気)を先にやり、無理に追いかけることをしないで2番手をキープする戸崎騎手のトーラスジェミニ。前走の初めてのGIとなった安田記念で、2番手追走からGI級の名マイラーを相手に見せ場十分。金星に匹敵するくらいの僅差の5着に頑張った馬です。以前は主導権を取れないとアラアラだったトーラスジェミニ。

戸崎騎手と安田記念で築き上げた新境地を、2000mの福島の舞台で花を咲かすことが出来ました。

一人旅で逃げるロザムール。鞍上はデムーロ騎手。前半60秒(稍重)の平均ペース。ガッチリと2番手で折り合いを付けさせるトーラスジェミニ。3番手に3番人気のブラックマジック(3番人気)。そして内ピッタリにマウントゴールド(11番人気)。中団に控えたのが昨年の覇者で1番人気に推されたクレッシェンドラヴ。  

展開が動いたのは3コーナー過ぎ。早目にトーラスジェミニが気持ちよく逃げるロザムールの外に並びかけて行きます。そして先頭に立つ勢い。ブラックマジックが続きます。カウディーリョ、外からワーケア。その内にクラージュゲリエ、最内にマウントゴールド。

4コーナーを内にロザムール、馬体を少し離して並ぶトーラスジェミニ。大きな泥が飛びます。ラチ沿いからマウントゴールド。ラスト200mで先頭に立ったトーラスジェミニ。内で頑張るロザムール。大外からショウナンバルディ、その内にプレシャスブルー。

  抜けると思われたトーラスジェミニでしたが、内で盛り返すロザムールに意外に手こずります。最内からマウントゴールドも接近。外からショウナンバルディが強襲。

結局、トーラスジェミニがロザムールにゴールでクビ差先着。そこから1馬身半離れてショウナンバルディ(9番人気)がマウントゴールドをハナ差捉えて3着。

1番人気のクレッシェンドラヴは直線ジリ貧の14着。同様に後方で待機した4番人気ヴァンケドミンゴも12着と動けず凡退。ブラックマジックは8に後退。今年も1番人気は苦戦の敗退となりました。

  初重賞制覇となったトーラスジェミニ。今回の七夕賞の優勝で一皮むけた観があります。戸崎圭太と言う騎手を得て、本格化の夏となりそうな様相です。