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またまた横山典騎手から「馬券とったー?」うん、ありがとう!と、言ってしまったけれど・・・

 この日の最終レースに騎乗に向うカンパニーの横山典騎手とばったり。「ノリちゃん、おめでとう」というと、
 「ありがとう。馬券とったあー?」というから
 「うん、ありがとうね」というと、
 「ヨシャー!」といって、ニッコリとガッツポーズ。
 中山記念は昨年に続いて、横山典騎手が騎乗の1番人気カンパニーの連覇でした。そもそもこの日はマイルチャンピオンシップ以来の実戦。昨年の優勝時は、東京新聞杯をひと叩きして中山に乗り込んで来たときに比べると、やはり、減点は避けられないと判断。おそらく、ひと叩きしたマイラーズCが目標だろうと考察し、中山金杯と同じようにアドマイヤフジ◎を打ってしまったのです。
 それも当然でした。中山開幕週の内回り1,800m。逃げるのは1頭、キングストレイルのみ。金杯と同様にアドマイヤフジが楽な2番手。流れは間違いなくスロー。直線でキングストレイルに並びかければ、絶対に勝ち負けできるとみて、この馬からの流しでバッチリだと、踏んでいたのでした。ところが、1コーナーで様相は変わりました。
 横山典騎手のカンパニーが、キングストレイルとアドマイヤフジの間に、割って入る形になったのです。流れを読んだ横山典騎手の作戦勝ちでもありました。アドマイヤフジも素直に引いたために、流れはゆるやかに進んだのです。前半5ハロンが61秒9。小雨が降るやや重馬場だったとはいえ、先行する馬にとっては願っても展開。
 4角を回り先頭はキングストレイル、すぐ直後の2番手にカンパニー。その後ろにアドマイヤフジは、やや外に膨らむ形になりましたが、ほぼこの3頭の争いで決着と思われた瞬間、内から間を割ってドリームジャーニーが猛然と追い込んできたのです。カンパニーが先頭に立ったところに、アドマイヤフジが2番手。その間目がけて強襲。結果、カンパニーが優勝。首差でドリームジャーニー、首差でアドマイヤフジ、首差でキングストレイル。大接戦でした。2番手の積極策に出たカンパニー、横山典騎手の勝負勘が優勝に結びつけた中山記念の連覇でした。
 天皇賞5着、有馬記念3着、AJCC2着のエアシェイディは5着。実績から別定でもあり、1番人気になってもおかしくない馬でしたが3番人気。中山記念5着、このあたりが、全幅の信頼されていない要因なのでしょう。
 それにしても、4歳馬がゼロ、5歳馬が1頭に6歳が2頭。それ以外は7歳と8歳。優勝は8歳馬。競走馬の世界は高齢化時代なのでしょうか。
 無念の3連単でしたが、3連複が2,110円は、結構おいしかったかも知れません。

先行馬が上位独占!それでレコード決着のフェブラリーSとは、いったいどんなレースだったのか!?

 それはそれはまさかでした。ジャパンCダートで8着、東京大賞典3着、川崎記念3着。いずれも勝ち馬はカネヒキリ。ゆえに対カネヒキリとは勝負あった、という味方は当然だったのですが、3番手の正攻法で直後にいたカネヒキリを押さえ込んだのです。それもカネヒキリが圧倒的な強さを誇っていた東京コースで。
 結果からいえば、先行4頭で決着。逃げたエスポワールシチーが4着に粘りこんだのを始め、2番手のカジノドライヴが2着。3番手の前記サクセスブロッケンが優勝で、カネヒキリは最内の経済コースの4着。同じようなポジションにいたフェラリーピサが5着。
 勝ちタイムが、なんと1分34秒6のレコード決着。超ハイレベルの高速決着で、ラスト3ハロンが35秒台。これでは差し、追い込み馬は34秒台前半の脚を使わないと無理。
 戦前は先行タイプが多くハイペースと見ていたのですが、前半3ハロンが35秒1。ここ4年は34秒台、3年前にカネヒキリが追い込んで勝ったときは、前半が33秒9の芝の短距離戦並みのペース。
 ということは、今回の前半35秒1は、やや重馬場の高速馬場であったことを考えると、先行馬ペースだったのです。しかも、東京コース、緩みない流れという見方をしていた差し、追い込み馬は一様に控えた為に、大きく縦長の展開になったことも、先行した馬にとってはラッキーでした。
 絶妙の仕掛けで優勝したサクセスブロッケンの内田博騎手。さすがです。前日のクイーンCをディアジーナで優勝。まさに頼れるジョッキー内田博騎手。春の陣での活躍も期待できそうです。
 一方、首差2着だった安藤勝騎手。ゴールを過ぎたあと、内田騎手に向って「おめでとう」と、馬上からお祝い。それに応えてお礼を言う内田騎手。
 また、安藤勝騎手のカジノドライヴは逃げたエスポワールシチーの直後にいたカネヒキリの進路を、開けてあげる優しさ。スポーツマン・シップ? あそこで開けなかったらカネヒキリが4着というシーンだったかも知れません。
 いずれにしても、改めて学習したフェブラリーSでした。