2月21日、土曜日のTBSラジオの第8スタジオに、あの森調教師がやってきました。
ということで、この日のスペシャルゲストは森調教師。
翌日のGI「フェブラリーS」に、オフィサー、ビクトリーテツニーの2頭を出走させる森調教師は、生放送とあってやや緊張気味。
きゅう舎を開業して17年を迎え、毎年連続して重賞勝ちしている凄い調教師。開業2ヶ月でレガシーワールドがジャパンカップを制覇。更にはシーキングザパールでモーリスドギース賞、アグネスワールドでジュライC、アベイドロンシャン賞のGI3勝。
エアシャカールで皐月賞、菊花賞制覇。そして、昨年はキャプテントゥーレで皐月賞優勝。フェブラリーSもノボトゥルーで手にしている凄い調教師なのです。
アシスタントのまりんチャンの森さんにとって、競馬とはなんですかに「生活のため」と発言。場を和ませてくれるワザもご披露。
さらに、まりんチャンが「メールです。森調教師に馬の見方をアシスタントのまりんチャンに教えてあげて下さい」に、
森調教師は「パドックの一番前に行って、馬の目を見ることです」と解答。
「えー、目を見るんですか?」とまりんチャン。
「そう、馬がニコッと笑ってくれたらバッチリです」と、森調教師流の答え。
不思議がるまりんチャン。
「フジヤマケンザンが香港に行って勝ったときが、一番忘れられない馬でありレースですねー」と語る森師。
今年のフェブラリー2頭の状態はどうですか?に、
「オフィサーもビクトリーテツニーも具合は凄くいいですよ。力は出せると思います」
と、自きゅう舎の2頭を評価。
リスナーにプレゼントと言うことで、森きゅう舎オリジナルのキャップにサインを入れて3コも頂きました。
森調教師との思い出は、沢山あるのですが、夏の新潟の夜、古町近くの路地。1つの傘の中で、1つのトランジスターラジオのボリュームを一杯に上げて(でも聞こえない)耳をくっ付けるようにして、途切れ途切れに聞こえてくる実況放送に力が入ったことがあります。
ひたすらタイキシャトルの名前を追ったことでした。忘れられない一生の思い出です。
フェブラリー当日、検量室前で「昨日の番組は、あれで良かった?」と、心配そうな顔で聞いてきた森調教師。さすが気配りのきく調教師です。
フェブラリーS直前! 森秀行調教師が生番組に登場!まさに「モリもりトーク」は盛り上がり・・(^^♪
あの超人気アイドルグループSPEEDの彼女が、モンテクリスエス!北村さ~ん、頑張ってー!!
東京競馬場で行われる最長距離レース「ダイヤモンドS」。過去10年を振り返っても有馬記念からの直行馬は連対ゼロ。3着もないのです。今年はフローテーションにベンチャーナインがこのケース。なかでもフローテーションは菊花賞2着、ステイヤーズS2着で、断然の1番人気。
ところが、騎手が有馬記念と同じルメールJ。有馬記念でも折り合いをやや欠いていたところがあり、今回はGIレースで走っていた馬が少ないということもあり、きっとルメールJ独特の競馬観を持って、力でネジ伏せるようなレースをしてくるかも知れない、先行馬も多いし、これは凡走のケースもあるぞ、狙いは差し馬だろう。それも、スタミナがあって、軽ハンデの好調馬。ここ数年、準オープンの迎春賞からの組が、ハンデに恵まれて台頭が目立つぞ。
と考えると、モンテクリスエスしかいませんでした。秋の東京で33秒台の末脚を披露し、ダービーに出走したときよりも、はるかにスケールアップ。しかも、前走の迎春賞では2着に敗れながら、ゴール前で最加速し鼻差。一番強い内容でした。好調で成長力があり、スタミナは十分。展開絶好で軽ハンデ。これはまさに“狙い撃ち”との思いで、前日は最終レース後に北村宏Jにエール。「はい、頑張ります!」とのニッコリ。
そして、赤坂のTBSへ。この日の「アベコーのモリもりトーク」のゲストは、超人気アイドルグループ、SPEEDのボーカル今井絵理子さん。昨年、グループが復活し、紅白に出演。この日、2月14日は自身の処女出版「ココロノウタ」の発売日。生まれながらにして先天性聴覚障害を持つ、彼女の一人息子、礼夢(らいむ)クンとの心と心の通い合いを通して、彼女のいうところの「障害は個性」とし、母と子が二人三脚で頑張る姿を、同じような境遇で頑張るお母さんに伝えたい、というメッセージが込められています。
SPEEDの曲の中では、やはり思い出が一番詰まっている「WHITE LOVE」が好きだそうです。
「アジアやアフリカでは、戦争や貧困、病気などで苦しんでいる子供たちがいます。今井さんは、そういうところに行って歌いたいと・・」
「そうなんです。いずれそういうところにギター1つ持っていって、音楽を通して子供たちの前で勇気と希望を上げられたらいいな・・と思っています」という今井さん。
彼女の優しさがジーンと伝わってきました。
「さて、明日は東京競馬場で3,400mも走るマラソンレース、ダイヤモンドSがおこなわれます。今井さん、競馬はご存知でしたか。挑戦したことは・・」と私。
「いや、ないですね。まったく知りません。ただ、ディープインパクトですか、この馬は聞いたことがあります。そのくらいですね」と今井さん。
そこで、ダイヤモンドSのウンチクを一通り解説したあと、予想の段となり今井さんに初挑戦の競馬予想を問いただすと、
「私も同じです。モンテクリスエスに決めました。これです!」とダイヤモンドSの予想を発表。
「北村さ~ん、頑張ってくださーい。応援してまーす」と熱いエール。
かくして、ダイヤモンドSは私の、そして今井絵理子さんの夢と希望を乗せて、15時45分にスタート。注目のモンテクリスエスはスタートで後手に回ったものの、先行馬を射程圏に入れて中団に位置。ドリームフライトがスタンド前で先頭に立ち、そこへ人気のフローテーションが、馬体を合わせる形で主導権争い。前半7ハロンが11秒台、12秒台の息の入らない流れ。 速い! この2頭で後続を大きく離して先行。2,000m通過が2分1秒6。落ちないペース。4角では遅れるなとばかり、ビービーファルコン、ハギノジョイフル、ウォーゲーム、それに追い込みのエーシンダードマンまで先行2頭に急接近し並びかけたものの、直線はこれらも失速。そこへ直線外からブレーヴハートが一気に抜け出しを計り、それをその外から我らのモンテクリスエスが一気に抜き去り完勝。なんとレコードのおまけつき。
「わおー、ヤッター!2着もあったぞー」と、思わずガッツポーズ。
今井絵理子さん、見ていてくれたかな?この感動を!そういえば、番組のなかで彼女を競馬場に誘ったのです。
「是非、競馬場に来てください。感動があります。これを味わわないと、人生において損をしますよ」と。
「人生において損ですか」と彼女。
春には礼夢クンを連れた今井さんが、競馬場で見られるかも知れません。