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仙台のホテルで夜景を見ながら七夕賞をふっと思う(T_T)

 伝統の一戦、七夕賞。前日、私は杜の都、仙台に宿泊。知人たちからの誘いを断り、JALシティホテル仙台の窓から見える夜景を見ながら、明日の狙いどころ、勝負どころを思案。
「七夕賞か、人気はカネトシツヨシオーかキャプテンベガだろうな。ただ、カネトシツヨシオーは夏場の中2週、福島テレビOPを使って、臨んでくる馬はほとんどが壊滅状態。とくに関西馬でこのローテーションは過去10年連対馬がゼロ。福島テレビOPの勝ちっぷりが良かったのと、調教が抜群だったから、○印にしたけど不安がだな・・。▲キャプテンベガか、大きなフットワークをする馬だし、小回りでボコボコ馬場の福島は明らかに減点だし・・。大波乱のような気がするな」
 バスタブに身を沈めながらも七夕賞を頭の中で展開。もう既にナイガイタイムス紙などでは予想を発表しているものの、どうもしっくりしません。
 「それじゃエプソムC組も、グラスボンバーは3着だったけど、8歳馬でエプソムCが12番人気。4着のトウショウヴォイスが13番人気。これらはフロックの可能性があるぞ。逃げ先行馬が総崩れで恵まれたのだろう。休養明けでエプソム5着だったマイネルキッツは、巴賞のメンバーを見て急に巴賞を止めたんだとか。じゃあ、予定を変更するくらいだから、自信がないのか・・。福島巧者アルコセニョーラも内枠でインコースの悪いところを走らなくちゃいけない。体のない馬だし、力の要する馬場も減点だな」
 上位の人気馬が総不安だらけ。しかも、上位の人気馬は差し追い込みタイプ。流れはおそらくスロー。
 「やはり、◎ダブルティンパニーで正解か。エプソムC18頭の8着だから、そんなに負けてないし、今回は休み明け3走目。2,000m6戦3勝、2着1回3着1回。間違いなく得意の距離。ハンデが53Kでスンナリと先行できそう。よし、このダブルに賭けよう。戸崎圭太は10番人気のドリームスカイで東京ダービー優勝だ。この勢いもいいぞ!そうだ、ミヤビランベリもひょっとして逃げるかも知れないから、馬券に加えておこう」
 かくして、翌朝、いざ福島の地に乗り込んだわけです。ところが、結果はとんでも事態の結末。
 先手を取ったミヤビランベリがそのまま逃げ切り勝ち。2番手のダブルティンパニーがモタモタして伸びを欠き、好位置から馬場のシッカリしている外を走れたミストラルクーズが2着。7番人気と11番人気で1、2着。マイネルキッツが3着で、キャプテンベガが4着。カネトシツヨシオーは6着。大波乱となってしまいました。優勝したミヤビランベリは1,600万からの挑戦。
来年の七夕賞も間違いなく波乱になるぞ、今年の七夕賞を振り返って、改めてそう思いました。

こうでなくちゃ! 見応えがあった函館スプリントS

 サマースプリントシリーズの「函館スプリントS」を観ましたか!? 久しぶりに重賞クラスの短距離戦を堪能しました。最近はともすると、同型馬が揃ったケースなどは、必要以上に牽制をしたり、仲良しクラブではないのですが、レース展開などで相手の邪魔をしない、といった具合に、今ひとつ期待していたほどの迫力が伝わってきません。
 私が3連単を的中することができたCBC賞にしても、一緒に行ってしまっては潰れると考えたのか、前半3ハロンで34秒0。逃げたウエスタンビーナスのペースでした。同じ日の3歳500万クラスで逃げたアクアブルーマーチが、33秒4だったことからも、CBC賞は明らかに逃げ先行馬の作戦ミス。
 ところが、函館スプリントはゴスホークケンとウエスタンビーナスが、前半から激しい先行争い。互いに引かないので、前半3ハロンが32秒8。過去10年で33秒台を切ったことがなく、函館としては超一級品の記録。従ってキンシャサノキセキの勝ちタイムも速く、過去10年でピカイチ。シンウインドのレコードとタイ記録でした。
 一つの競馬の醍醐味は、この記録破りのスピードにあると思います。この大胆さが最近の競馬で少なくなったことは、本当に寂しい限りです。
 1・8倍という圧倒的人気を集めたキンシャサノキセキも、ゴール前で5番人気のトウショウカレッジに首差まで猛追。キンシャサのファンを、一瞬ひやりとさせました。激しい流れを、人気ゆえに3番手で行かざるを得なかった岩田騎手。4コーナーで外に出したときに、他の馬の邪魔をしてしまったことは残念だったにしても、それでも首差残したのは、岩田騎手の手腕によるところが絶大だったように思います。
 激しい先行争いの中で、一応、掲示板の5着に残したゴスホークケン。前半の無理がたたり、息切れした14着のウエスタンビーナス。私はこの2頭に労いの拍手を送りたいと思います。そして最低人気だった10歳馬リキアイタイカン。10着ながら昨年の函館スプリントよりも速く走ったことと、3着キングストレイルと0秒4差。これも年齢をい考えると拍手ものです。