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桜花賞決戦は歴史的超ハイレベル

 今週はいよいよ「桜花賞」。某競馬週刊誌を見たら、な、なんと馬柱に出ている印が全員まったく同じなのです。もっとも同じといっても、◎○▲が全員同じ印ってこと。こんな年の桜花賞はありましたかな?私の歴史の階段を登っていっても見つかりません。
 まず、全員◎(おそらく桜花賞でも1番人気)のウオッカ。5戦4勝2着1回。桜花賞と同じマイル戦は4戦4勝。とくに素晴らしいのはその内容。ここ3戦1分33秒台を計時。2歳ラストの女王決定戦、阪神JFでは記録的な1分33秒1をマーク。
 更にパワーアップしたことを実証したのが、前走のトライアルのチューリップ賞。ライバルのダイワスカーレットとの叩き合いで、首差先着。当時、流れはダイワスカーレット向きの展開。それをラスト33秒5の強烈な破壊力でねじ伏せました。しかも、驚いたことに余裕すら感じられたことに、歴史的な名牝独特の底知れない迫力が伝わってきました。
 先週、ダービー卿CTを制したピカレスクコート(私の◎でした)が、ウオッカが走った翌日の同じ阪神に登場していました。同じマイル戦で快勝。時計が1分33秒7で、チューリップ賞と同じ。ところが、ラスト3F34秒0を要しているのです。仮に、ピカレスクコートがチューリップ賞に出ていると、ウオッカに負けていた可能性があります。
 重賞を圧勝する古馬よりも強いウオッカ。距離、コース、臨戦過程、どんなレースでも対応できる卓越した競馬センス。さすがに穴党の私もグリコのマーク、お手上げ状態です。万にひとつ盲点があるとすれば、牝馬特有のフケ、発情期にぶつかることだけだと思います。

 ☆ウオッカに迫る2頭もGⅠ級

 ウオッカを追うダイワスカーレットとアストンマーチャンも大変な逸材なのです。ダイワスカーレットは前走のチューリップ賞で敗れたといってもわずか首差。前半折り合いを欠き、ウオッカに目標にされる条件下だったことを考えると、同タイムの2着は前記ピカレスクコートと比較しても大変なものです。皐月賞の最有力候補、アドマイヤオーラを中京2歳Sで破った実績もあり、世代が違えば、桜花賞でも断然人気に推されていたはずです。
 一方、アストンマーチャン6戦4勝2着2回。ファンタジーSで札幌2歳S3着のイクスキューズを相手に独走。レコードで決めました。そして、2歳女王決定戦の阪神JFが、ウオッカと首差の2着。マイル1分33秒1で走っていたわけですから、これも世代が違えば、桜花賞は中心的存在になっていたことでしょう。
 それゆえ、今年は伝説的なハイレベルの桜花賞になる公算が大。競馬ファンは、これらの名馬と時代を共有できる幸せを感じ、その印象を後世に伝えていく義務があるように思いませんか。

 桜花賞の結論、馬券の買い方は、私の携帯サイトを、ご覧下さいませ。

それは突然でした!

 4月2日、月曜日、正午すぎに突然、電話のベルが鳴りました。
 昼食をすませて、一服しながら今週の桜花賞出走馬の再チェックでもしようかと、考えていたところに、急を要するテレビ局からの電話でした。
0704041 電話の内容は、日曜日に阪神競馬の1レースで優勝した、注目の白馬ホワイトベッセルのことで、テレビに出て欲しいとのことでした。ホワイトベッセルはJRA史上初になる白馬(白毛)の優勝。ほとんどの競馬ファンは知っていることでしたが、一般の社会がそれを大きなニュースとして、取り上げてくれるとは思いもよらず、戸惑っていると、夕方のテレビ朝日のニュース番組「スーパーJチャンネル」だといいます。更に、2時か2時半までには局に来て欲しいとのこと。私は支度もあるし、移動もあるので、3時ならば、ということで承諾。
 それからが大変。急いで身支度を整えると、日本には何頭の白毛がいて、何頭が走り、JRAの白毛はどんな成績だったのか、とにかく数字を性格に収集して、サッサと頭にインプットしなくてはと、上を下への大奔走。

 何とかかんとか3時前に局にたどり着いて、聞けば5時台の放送とか。打ち合わせも簡単に、いざ本番。
 これが締め切った小部屋と、間近のライトとライトで、う~ん、熱い!額に流れる汗。スタッフがうちわを持って来てくれて、アイスコーヒーを用意してくれたのですが、カメラが回りだすと、額から直ぐに滲み出る汗!画面でピカピカ光っていたのは、我慢の堤防から溢れた汗です。
 1時間近くコメント撮りの収録が終了。編集で実際に顔出しとして使用されたのは、ほんの摑みだけでしたが、まあ、これはよくありがちなこと。

0704042 あの報道ステーションにも…

 局からハイヤーで自宅に戻ったあと、再びテレビ朝日から電話。今度はあの「報道ステーション」から電話。きょう収録したものを、報道ステーションでも使用したい、とディレクター氏。わあ、憧れていた報道ステーション。収録ものだって、汗が溢れていたものだって、瞬時の出演だって報ステならОKОK。二つ返事で「構いません。よろしくお願いします」と、幸せ印の私でした。
 報ステ出演後、携帯、家電話、メール、まるで選挙で当選したかのような知り合いからの取材と評価。さすが報ステ、視聴者は多いです。

 さてさて、白馬とは?

0704043 JRA史上初めての「白毛」の優勝となったホワイトベッセル(父クロフネ・母シラユキヒメ)。キャリア2戦目、これからの成長力が楽しみですが、この白馬とは「白毛馬」(しらげうま)といわれます。
 そもそも「白毛馬」とは、突然変異で生まれ、「白斑」が体全体に広がった状態とか。確率的には2万分の1。その突然変異の馬から生まれた場合の白毛は、遺伝といわれます。
 日本最初の突然変異で1979年に生まれたハクタイユー。父は史上最強の世代のダービー馬ロングエース(黒鹿毛)。母は栗毛のホマレブル。まさに突然変異の白毛馬でした。ただ、ハクタイユーから生まれたハクホウクンは遺伝的、白毛と言われるのです。
これまで、ハクタイユー以来、日本には16頭の白毛馬がいて、6頭が突然変異で誕生。10頭が父か母からの遺伝。今回のホワイトベッセルは、母のシラユキヒメ(父サンデーサイレンス)からの遺伝。兄はこれも白毛だったシロクン。下にはホワイトベッセルの全妹の白毛ユキチャンがいます。
0704044  また、両親とも白毛だった馬から誕生したミサワボタンもいます。ただ、これは世界的に稀有なケースで、白毛と白毛の配合は生存するケースが、きわめて難しいのだそうです。
それにしても、初勝利となったホワイトベッセルの馬主の金子真人氏。どうしても譲って欲しいと頼み込んで、母にあたるシラユキヒメを手に入れたのだとか。
 そうしたら、馬運が一変。走るのなんのって、ついにはあのディープインパクトが出現。なるほど、神馬っているものなのですねー。あやかりたいものです。

■写真はすべて「報道ステーション」より