人気馬総崩れ!スローなのに後方待機馬がワン・ツー!!
迫って来たGI大阪杯の前哨戦「中山記念」。今年は中距離戦のトップクラスの馬が終結。優勝馬は大阪杯の優先出走権。
結末は5番人気のヒシイグアスが優勝。2年前の中山記念優勝馬。ところが今年は8ヵ月ぶりの登板。スタートは一息。松山騎手は中団の後ろで待機。前に馬を置いてインで折り合いに専念。直線に入るとスーッと外に出ます。そして持ち前の決め手を生かして強襲。先頭でゴールを駆け抜けました。
宝塚記念以来でさすがに14k増の504k。この仕上げからもひと叩きした大阪杯に向けた仕様と思えたのですが、自己ベストより2秒以上も遅いタイムでも優勝。やはり、他馬の凡走に助けられた思いがします。
この中山記念で1番人気に推されたチャレンジCを圧勝したソーヴァリアント。好位置で付いてまわったものの9着に急失速。横山武騎手は「何かあったのかも知れない」とコメント。
一方で、2番人気のダノンザキッドが好位置のインをキープしながら、直線で脚が上がりバタバタと後退。まさかの11着に大敗。北村友騎手は「意識的に前に出て行ったぶん気負ってしまい、結局、直線は脚を使えませんでした」と後悔。
また、3番人気のスタニングローズが好位をキープできたもののゴール前での伸び脚が一息。5着に敗れ去りました。吉田隼人騎手は「インを走らせたかったけど、前に壁を作れずに最後の伸びを欠いてしまいました」とコメント。
私はイルーシヴパンサー(6番人気)を指名。内枠と中山芝1800mで意識的に5番手のインを追走。すぐ前にはダノンザキッド。外にはソーヴァリアントが追走。抜群の手応えのイルーシヴパンサー。
ところが、勝負どころで逃げたドーブネ、その外の2番手追走のショウナンマグマの間を狙っていましたが、そこへスタニングローズが来たので、急遽、仕方なくドーブネのイン狙い。そこへ最内をついて伸びて来たシュネルマイスターが突っ込み、ドーブネが内側に寄れたこともあって、イルーシヴパンサーとシュネルマイスターが接触。危険を感じとったイルーシヴパンサーのデムーロ騎手が、急遽、手綱を引いてブレーキ。デムーロ騎手は頭を振りながらゴールイン。まさに不完全燃焼の8着でした。
前半の5ハロンが60秒0のスロー。後方に待機したヒシイグアス。ラーグルフが1、2着。逃げたドーブネが3着。なんとも摩訶不思議な私には解せない中山記念でした。
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断然人気で若き獅子が吠えたGI優勝に大歓声!!
今年最初のGI「フェブラリーS」。直前の根岸Sを勝ち上がったレモンポップが圧倒的な人気に推され、それに応えて圧勝劇。今回はこれまでの主戦、戸崎騎手から若き獅子、坂井瑠騎手にバトン。バトンを渡した戸崎騎手は2番人気のドライスタウトに騎乗。
レモンポップは直前の根岸Sを制したものの力走の反動が出て、フェブラリーSの出走が未定と言われてきました。
困ったのが戸崎騎手。ドライスタウト側からこれまでと同じように騎乗依頼が来ており、レモンポップの出否待ちとはおそらく言えず、ドライスタウトに騎乗することになったと予測がつきます。
そこで、出走がGOとなったレモンポップ側は坂井瑠騎手に白羽の矢。その坂井瑠騎手が絶妙の騎乗。スタートを決めると好位、4、5番手をキープ。直線ラスト400m過ぎに仕掛けて先頭に立つと、ゴール前で強襲したレッドルゼルを1馬身半振り切り、GI初制覇。
ライバルのドライスタウトの外側でドライスタウトにフタをする格好。これでドライスタウトは動くに動けず、直線抜け出したレモンポップを追いかける展開。その外から後方で展開していたレッドルゼルがケタ違いの伸び脚でグングン肉薄。そして、それを追って4番人気メイショウハリオが鋭く迫って来ました。メイショウハリオはスタートで遅れて、その直後に大きく躓く痛い不利。大きく遅れてしまいました。
私は南関東、浦和の女傑スピーディキックに期待。ところが、中央の速い競馬が初体験。それに2000mくらいの距離で連勝を重ねて来た馬。マイル戦は前走の東京シンデレラマイルが久しぶりの1600m。ゴール前で鋭く伸びて6着に詰め寄って来ましたが、やはり、いきなり高速スピードの結着は可哀そうだったかも知れません。
レモンポップの勝ちタイムが1分35秒6、ラストが36秒3。これは思ったよりも平凡でした。2年前のカフェファラオが1分34秒4。3年前のモズアスコットが1分35秒2。4年前の逃げ切り勝ちしたインティは今年と同じ1分35秒6ですが、ラストがなんと35秒4と強靭な二枚腰。いずれも良馬場でしたから、今年のレモンポップは相手と展開に恵まれた印象が残ります。
とはいえ、GI3勝目、関東圏のGIは初優勝。騎乗した坂井瑠星騎手。若き獅子、今年も大いにGI戦線を牽引していくことになりそうです。
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