注目のハンデ戦、新年の幕開けを告げる東西の「金杯」。正月休みを挟んで、かつハンデ戦ということもあって大混戦と見ていましたが、結果は東西とも比較的順当な結果となりました。
まず、
「中山金杯」芝2000m。1番人気に推された
セダブリランテス。レースを読んだ
鞍上の
戸崎騎手は2番手。
マイネルミラノが控えたために、内から押し出される形でトーセンマタコイヤが主導権。前半の5ハロンが61秒5の超スロー。



これはマズいと感じた
マイネルミラノが3コーナー手前で外から一気にスパート。3角で先頭に立って逃げ込みを計ろうとしますが、勝負どころで後続もピタリとついて回ります。その中でインの好位を占めていた2番人気のウインブライトが、4コーナーで内から3番手に進出。その外がセダブリランテス。そして、中団に控えていた3番人気のダイワギャグニーが浮上して来ました。
直線で内から抜け出したウインブライト。それを追ってセダブリランテス。直線でセダブリランテスがウインブライトに外から並びかけて抜け出します。
そのとき外から中団に待機していたストレンジ
クォークがグイグイと伸びて来ました。それを追って一番外から最後方に待機していたブラックバゴが強襲。

◎で応援していたブラックバゴ。思わず「イワター!」と叫んでいましたが、僅かに届かず4着。優勝したセダブリランテスと僅か0秒1差。クビ・クビ・クビ差でした。

ともあれ、キャリアが浅く楽しみな4歳馬のセダブリランテス。間違いなくパワーアップして来ています。今回の勝利で勝負強さも兼備していることからも、今年は大いに活躍が期待される1頭です。
2着にウインブライト、3着がストレンジ
クォーク。最後方から唯一のラスト33秒台で、猛然と追い込んだブラックバゴ。ベストの2000mでしたが、前半の流れが遅くあと一息でした。
「京都金杯」は後方に待機した
ブラックムーンの末脚が炸裂。最後方に待機して直線は大外を選択。外からゴール前で猛然と肉薄。57kのハンデを背負っていましたが、ラスト33秒9で突き抜けました。
ゴール前で3番手から先頭に立ちかけたレッドアンシェル、そして、その外のダノンメジャー。ゴール寸前で馬込みを割って出て来たクルーガー。内ではカラクレナイがしぶとく粘っていました。
優勝したブラックムーンは久しぶりの勝ち星。初めての
重賞制覇となりました。2着がクルーガー。3着にレッドアンシェル。上位人気の決着でした。
勝ち馬から11着のスズカデヴィアスまで0秒5差。ゴール前は横一線、ハンデ戦ならではの大激戦でしたが、結果的に上位人気の結末でした。
期待したカラクレナイ(11番人気)は、馬体重がプラス4k。絞り切れなかった馬体で、重目残りだったように思います。
桜花賞4着時が480k。冬で調整がうまく出来なかったことが一番の敗因だったように思います。

