秋華賞上位組が不発!古馬陣が貫録の快走!!
今年の「エリザベス女王杯」は、私なりにかなりの自信があった一戦でした。私が狙った主役はウインマリリン。
3歳の秋華賞組は本番が秋華賞であったはず。それゆえに直後の「エリザベス女王杯」は、秋華賞上位陣にとって行きがけの駄賃との思いがありました。その点でウインマリリン側には、札幌記念からエリザベス女王杯を一本に仕上げて臨んで来ているコアな情熱があったはずです。
加えて、札幌記念でジャックドール、パンサラッサに食らいついて3着に好走。ソダシ、以下を突き放したパフォーマンスが、この牝馬同士ではキラリと光っていました。あれから3ヵ月。静養と充電。栗東に早めに入厩して万全の状態。
当日の雨、重馬場は予想外でしたが、洋芝で時計を要した札幌記念で3着のスタミナから問題なしと推察。鞍上のD・レーン共々ワクワクが止まりませんでした。
スタートから予想通りローザノワールが先手を取ってグングンと加速。大きなリードを取って後続を離した逃げ作戦。これを愛国のマジカルラグーンが2番手グループの先頭。ウインキートス、ウインマイティーが好位で折り合いに専念。
それらを前に見てこの秋の秋華賞馬スタニングローズ。その内からピンハイ。その外にウインマリリン。直後にナミュール。内から前に取りついた1番人気のデアリングタクト。背後の後方には外々を走るジェラルディーナ。その後方にライラックで最後方はアカイイト。
前半の5ハロンが60秒3。泥が舞い上がる重馬場のコンディション。予想よりも速いペースで流れて行きます。
引き離した逃げの手に出たローザノワール。この馬の逃げに幻惑されたのがレーン騎手のウインマリリン。4コーナーを内から4分どころを通り、快調に飛ばすローザノワールを急追。
それを背後で外々とまわって来たジェラルディーナのC・デムーロ騎手。直線は馬場の外を選択。そのまた後ろからライラック。
直線早めに先頭に躍り出たウインマリリンがしぶとい脚を繰り出します。外からゴール前でジェラルディーナが一気に伸びてゴールへ飛び込みました。必死に粘らんとするウインマリリンを、大外からジェラルディーナを追って来た3歳のライラックが鋭く肉薄。馬体が合ったところがゴールでした。結果はジェラルディーナが優勝。ウインマリリンとライラックが2着同着。
離れた最後方から大外を伸びて来たアカイイトが4着。デアリングタクトは6着。スタニングローズ(2番人気)は14着と大敗。
私の予想は◎ウインマリリン〇ジェラルディーナでしたが、離して逃げたローザノワールをレーン騎手が無視出来たら、結果は異なったかも知れません。それでも結末に悔いなし、の心境です。
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さすがにハンデ戦!1、2番人気が消滅!そして初重賞制覇!!
この時期恒例となった東京の「アルゼンチン共和国杯」。フルゲートの18頭が参戦。ハンデ戦で、いかにも大混戦の様相。
私は佐渡Sを勝ち上がったカントル(7番人気)を指名。それなりに自信があったつもりでしたが、そう簡単には問屋が卸さなかったようです。
1番人気はハンデ頭のテーオーロイヤル、2番人気がダービー以来の3歳馬キラーアビリティ。おそらくこれらの馬と比較しても、カントルのポテンシャルはヒケをとらないはず。私はそう考えました。
強力な逃げ馬が少ない中で、最内枠からキングオブドラゴンが一目散に飛び出して行きます。アフリカンゴールド、ブレークアップが2、3番手のポジションで予想通り。その後には内からテーオーロイヤル。その外にカントル。これはカントルには理想的な位置取りだとニンマリ。
中団にヒートオンビート(3番人気)、ハーツイストワール(5番人気)の8枠勢。後方にラストドラフト、さらにキラーアビリティはユーキャンスマイルと共に最後方グループに待機。
ポンポンとキングオブドラゴンが速いピッチで飛ばすように見えましたが、前半の5ハロンが61秒台のスロー。従って2番手以下は一団の展開で進みます。
直線で先頭でまわって来たキングオブドラゴンが、初めての東京だったせいか、いきなり内ラチの柵に激突。接近して来た後続がヒヤリとする場面。
先頭に躍り出たアフリカンゴールドに、すかさず外からカントル。内からブレークアップの4枠勢が先頭を窺う勢い。
とは言え、一瞬、先頭にたったカントル。大きな故障明けから2戦目。初めての古馬の重賞。内からブレークアップに前に出られると、馬自身が委縮する形で遅れをとります。
その時に、外からヒートオンビート、ラストドラフトが馬体を併せに来ると、カントルが再びエンジンが点火。
ブレークアップの内から伸びたハーツイストワール(2着)、そしてヒートオンビート(3着)、にカントル。激しい叩き合い。その争いを尻目にブレークアップが快勝。カントルはクビ・クビ差の4着。
人気のテーオーロイヤルは6着に敗退。キラーアビリティは8着に敗退。伸びを欠いてしまいました。
アルゼンチンタンゴのバンドネオンのリズムが、帰路につく背中に哀愁となって染み渡りました。
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