レイデオロが横綱相撲!菊花賞キャンセルの摩訶不思議?!
G1戦線に躍り出た新星ミッキースワロー&ラビットラン!!
優勝した8番人気ラビットラン。4コーナーまで後方待機。直線で大外に出すと、ゴール前で一気に強襲。突き抜けてしまいました。
ラビットランは7月の中京で500万を接戦でモノにしてきた馬。今回は抽選で勝って出走。キャリアが浅く、今回のローズSを入れてもキャリア5戦。米国のダート血統が色濃く、デビューから3戦はすべてダート。ところが、騎乗した和田騎手はオークス2着の愛馬モズカッチャンではなく、ラビットランに騎乗して来ました。7月の中京(芝1600)で乗り味が格別良かったのでしょうか。
主導権を取ったのが外からカワキタエンカ。1番人気のファンディーナ、そしてカラクレナイ、レーヌミノルと好位を人気の有力どころが、ひしめき合います。私の◎メイショウオワラは中団の馬込みの中。後方にはリスグラシュー。前半の半マイルが46秒4で、5F通過が58秒6。いくらか水分を含んだ馬場コンディション。まずまず緩みないペースです。4角で前にいるファンディーナを目標に内からモズカッチャンが進出。レーヌミノルも続きます。さらに外に出したメイショウオワラが前に接近。
内ピッタリと快調に逃げるカワキタエンカ。ファンディーナを外から捉えてメイショウオワラが進出。さらに一番外からラビットラン。それを追ってリスグラシューとミリッサ。一番伸び脚のいいのがラビットラン。グングン伸びて逃げ込みを図るカワキタエンカ目がけて外から強襲。一気に突き抜けました。ラスト33秒5。ど派手なパンチ力でした。 カワキタエンカも懸命に逃げ粘り2着に頑張り、リスグラシュー、ミリッサの追撃を振り切りました。メイショウオワラが5着。惜しかったです。
ファンディーナが6着に敗退。22k増の526k。成長分と言うよりも急仕上げの印象。7着モズカッチャンもプラス14k。残念です。
一方で、菊花賞トライアル「セントライト記念」は、1.7倍の圧倒的人気のアルアイン(10k増)を、ゴール前で外から捉えたミッキースワローがケタ違いの迫力でアッサリと捉えると、余裕の圧勝劇。
私は春から注目していたミッキースワローが、ほとんど完璧な仕上がりで登場したことから、ここは全力投球、まず負けられないと推測。パドックでは一番後ろを周回。ほどよく気合も乗ってカンペキな仕上がりと見えました。
レースは主導権を取ったサンデームーティエが前半の5ハロンを61秒8。前日の雨がいくらか残る馬場でしたが、スローペースに持ち込みました。これを内からサトノコロニクル(12k増)がスローを予測していたように好位3番手。隣にはクリンチャー(18k増)とお互いを牽制。この直後で展開するアルアイン。そして、その直後にミッキースワロー。
直線、内で頑張るスティッフェリオを捉えたアルアイン。サトノコロニクルを置き去りに力強くゴールを目指しましたが、アルアインの背後で機を窺っていたミッキースワローが余裕で並びかけて、あっという間に先頭。これからギアチェンジだと、ばかりグンと突き抜けたのです。それはまさに圧勝でした。
2分12秒7は昨年のディーマジェスティの2分13秒1よりも速く、一昨年のキタサンブラック2分13秒8も楽々凌ぐタイム。
しかも、過去10年、上り3ハロンが34秒台だったのが、5年前のフェノーメノの時で34秒7。この年が1度でした。ところが、今年は34秒0と際立っています。しかも、ミッキースワロー自身がラスト33秒4の最速。ゴール前の1ハロンが11秒0。
「時計じゃないけど、ゴール前はまた伸びる手応えだったよね。いやあ、ビックリしている」と、騎乗した横山典騎手は、隣の私にポツリと語ってくれました。
今年の秋は横山典騎手から目を離せません。