
今年の札幌「
キーンランドカップ」は、予想する上で、もの凄く自信があり、まず負けない!という思いで、枠順が発表された前日から
ワクワクしっぱなし。我ながら興奮して睡魔がなかなか訪れませんでした。
それがブランボヌールでした。枠が一番外の14番枠。スタートのいい馬だし、前が飛ばすので、包まれない外枠はラッキー。なによりかにより、
鞍上には
重賞請負人、
戸崎圭太騎手。ところが、ふたを開けて見てビックリ。1年以上、勝ち星から遠ざかっているブランボヌール。近走も14→8→6着。今一つ成績的にはパッとしなかったのですが、なんとこの日の当日は2番人気。
函館スプリントSでレコード勝ちしたソルヴェイグ、
函館スプリントS3着のGI馬レッツゴードンキよりも高い支持率なのですから我ながらたまげました。
「これは馬主さん、その関係者が相当馬券を購入したのかも知れない・・」と、勝手に想像。
とはいえ、「1番人気のシュウジが相手で馬単が2000円以上。3連単も1、3番人気相手で、1万円台の配当ならば悪くない。単勝600円近いオッズであれば、これは勝負と出ていいだろう」と、私は強気の心を崩しませんでした。「ここで勝負しないで、いつするの?」と、決戦の場に乗り込んで行ったのです。
主導権を主張したのが、名手モレイラ
騎手が騎乗したシュウジ。これを当面の相手だと見ていた
戸崎騎手は、好スタートから内のシュウジに目をやります。と同時に、内からアクティブミノル、外からナックビーナス、ソルヴェイグあたりが前に出てくると、
戸崎騎手は手綱を絞って6番手くらいまでブランボヌールを下げます。

逃げるシュウジが前半の3ハロンを34秒1。過去33秒台が何度もあった
キーンランドC。まさにシュウジのペースでした。
2番手にアクティブミノル。外にはナックビーナス。そこにはソルヴェイグもいます。それらを前に見ながらブランボヌール。外からいつでもスパートをかけられる態勢で続きます。そのあとに
エポワス。外にレッツゴードンキも虎視眈々。

4コーナーをまわると突き放しに出たシュウジ。それを見たブランボヌールが外から一気に先行馬の近くに接近。
懸命に逃げるシュウジ。モレイラ
騎手のステッキが入ります。とはいえ、末脚を温存していたブランボヌールの強烈な伸び脚。あっという間に外から並んだと思ったら、アッサリと先頭に立ち、あとは手綱を持ったままで余裕のゴールイン。着差は半馬身差でしたが内容的には圧勝劇そのものでした。
ブランボヌールを追って外から追い込んだレッツゴードンキが、シュウジに半馬身差まで詰めより3着。ソルヴェイグが4着で、ナックビーナスが5着に頑張りました。
それにしても強かったブランボヌール。馬体がプラス20k。ようやくデビュー時の身体に戻って来ました。今後も、この馬体を維持できれば、短距離戦では相当活躍が期待できそうです。



