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歴史的な高速決着でハッキリしたある定説!!

010 011 春競馬のGI第一弾「高松宮記念」。前日の1000万クラス・岡崎特別で1分7秒4のレコード。そして、当時の500万で再び1分7秒3のレコード樹立。凄いレコードラッシュ。好天と今年からBコースに変更されたことが影響しているのかも知れません。

これは大変なことになった。凄い高速馬場だ、1分6秒台前半の決着になるかも知れないぞ。私は思わず呟いていました。

まず、超高速馬場になると、多頭数では外枠は明らかに不利。超ハイペースでも追い込み馬は無理。先行、好位置で流れに乗った馬が一番有利!よく言われる開幕週の馬場状況を踏まえ、1200mのスピード競馬はことさらだと考えました。

高松宮記念でビックアーサーに騎乗した福永騎手は「速い時計の決着だと思っていたので、スタートに気をつけていました。いいスタートが切れて、良い位置で楽に流れに乗れましたね」と、レース後にコメント。

  そのビックアーサーが1番人気。同じく単勝オッズ3.9倍でミッキーアイルが2番人気に支持されていました。

スタートで6番枠のミッキーアイルが抜群のスタート。すぐにビックアーサーが直後につけます。外から18番のハクサンムーンが懸命にシゴいて先頭。負けまいとその内からローレルベローチェが死に物狂いで先頭を奪い、スピードに乗って突き放しかかります。これについて行くハクサンムーン。2ハロン目が10秒1、3ハロン目は10秒9。激しい流れです。

こういう流れは先刻承知とばかり松山・ミッキーアイルが少し下げて3番手。また少し離れて、いつもより早めのビックアーサー。まさにミッキーアイルをピッタリと背後でマークする形です。

ビックアーサーの直後にサクラゴスペルとサトノルパン。その外にアクティブミノル。真後ろにはスノードラゴンとアルビアーノがつきます。並ぶようにウリウリ。スタートでモタついたレッツゴードンキの外にエイシンブルズアイがいます。大きく置かれてウキヨノカゼが最後方。

001 前半の3ハロンが32秒7。過去最速のペースです。直線先頭でまわって来たローレルベローチェ。これにハクサンムーンが並びかけます。これを3番手からミッキーアイルが抜群の手応えで迫ります。

ミッキーアイルの直後にいたビックアーサーが外側に進路。直線の内側からサトノルパン。4角でゴチャつき、外から蓋をされる形で仕方なくアルビアーノが厳しい内に進路を取ります。一番外にはアクティブミノル。

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先行2頭を捉えたミッキーアイルが、ここが勝負どころとばかりにラストスパート。これを見逃さずビックアーサーが、ミッキーアイルの外に馬体を併せに行きます。そしてゴール寸前でビックアーサーの勢いが良くミッキーアイルを捉えて、念願のGI初制覇。藤岡健厩舎も初めてのGI優勝でした。

敗れたとはいえミッキーアイルの松山騎手も見事な騎乗。決め手の差で2着でした。そして、内から馬込みをこじ開けるようにアルビアーノが3着。6ハロン戦が2戦目。私の本命でしたが、これも立派でした。また、16番人気のアクティブミノルが4着と大善戦。少し不利のあったエイシンブルズアイが外から追い上げて5着でした。

009 勝ちタイムが1分6秒7!!スプリント界は新しいスターを迎えて、また新たな時代を迎えました。

超高速馬場は前に行けないと厳しいようです。

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近年になく低レベルだった阪神大賞典!!

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3連覇してその存在感を示したゴールドシップ。今年はそのクラスの馬がいません。やや低レベルの天皇賞(春)前哨戦の「阪神大賞典」でした。

とはいえ、菊花賞でレコード勝ちしたトーホウジャッカルが、札幌記念以来、実に7ヶ月ぶりの実戦。GI馬はこのトーホウジャッカルが1頭だけ。

1番人気が順調さを買われて日経新春杯2着のシュヴァルグラン。トーホウジャッカルが2番人気。アドマイヤデウスと続きました。 強力な逃げ馬が不在。それならとばかりに最内からカレンミロティックが主導権を主張しに行きます。昨春の天皇賞でゴールドシップ、フェイムゲームと、わずか0秒1差で渡り合った馬です。

ところが、カレンミロティックは休養明けで、急仕上げだったこともあって、スタートの出がもっさり。ダッシュが鈍く、秋山騎手が押して、激しくしごいて、ようやく先頭に立つことが出来ました。

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前半5ハロンが61秒1、タマモベストプレイ、アドマイヤデウス、トーホウジャッカルが好位をキープ。そのあとにタンタアレグリア、マイネルメダリスト、カムフィー。そしてシュヴァルグランが外目を追走。

2000m通過が2分6秒0のスローペース。シュヴァルグランの福永騎手は3コーナー過ぎから進撃態勢。

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4コーナーをまわり懸命に逃げ粘るカレンミロティック。その外からタンタアレグリアがスパート。カレンミロティックに並びかけます。直後のトーホウジャッカルの伸び脚が見られません。そこを外からシュヴァルグランが凄い脚で肉薄。一気に突き抜けてゴール前は余力十分に余裕のゴールイン。2着タンタアレグリアに2馬身半差。

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内の窮屈なところからアドマイヤデウスが伸びて来て3着。カレンミロティックが6着。そこから5馬身離れてトーホウジャッカルで7着。

結果的に1番人気のシュヴァルグランが優勝したとはいえ、何か物足りなさを感じてしまったのは私だけでしょうか。

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