弥生賞レコード決着!皐月賞は2頭の再戦という声!!
戦前から今年の弥生賞は“カタイ”という多くのファンの見方。それは2戦2勝の2頭で、朝日杯FSを制したリオンディーズ。そして若駒Sを圧倒したマカヒキ。1.9倍のリオンディーズに対して2.6倍のマカヒキ。3番手が朝日杯FSで2着だったエアスピネル。これが4.2倍。大きく離れて4番人気がタイセイサミットで20.8倍。
人気の上では上位3頭が飛び抜けていたわけで、この3頭の争いだろう、それも1、2着はリオンディーズかマカヒキのマッチレース的見方が大勢を占めていました。
おそらく有力3頭はお互いを牽制しながらの展開。従って、直線ヨーイドンになっては分が悪いと考えたのか、内からシャララ、外からケンホファヴァルトが手綱をしごくように出て行きます。1コーナーではこの2頭が3番手以下を離し気味。これをモーゼス、4番手に抜群のスタートを決めたリオンディーズがスンナリと付けます。少し離れ気味に内にタイセイサミット、外にはリオンディーズをマークのエアスピネル。イマジンザットがいて、アドマイヤエイカンが真後ろのイン。また離れて出の悪かった最後方にマカヒキ。
前半の3ハロンが34秒3。過去10年で一番速いペース。そして半マイルが46秒5。次の5ハロン目が13秒0とダウンしたものの緩みのない流れで進んで行きます。
そして3コーナーでは先頭に立っているケンホファヴァルトに後続が接近して来ました。第2グループの先頭に立つリオンディーズ。直後にはシッカリとエアスピネル。内にタイセイサミット。最後方から3頭抜いてマカヒキが出撃態勢。
4コーナーをまわると我慢できないとばかりにリオンディーズが発進。先頭に並びかけて来ました。直後からエアスピネルが続きます。そして好位グループの直後に内から外に進路をとったマカヒキがグンと肉薄。
先頭に立ったエアスピネルが後続を置いて行く感じでスパート。エアスピネルも続きますが、絶対的なスピードで置かれてしまい距離が詰まりません。リオンディーズの圧勝か、と思われたところ、大外からもの凄い脚で詰め寄って来たのがマカヒキでした。内のエアスピネルを捉えると、逃げる獲物に襲い掛かるピューマのようにグングン肉薄。ゴール前で一気にリオンディーズを抜き去ってゴールイン。勝者の証しか、左手の人差し指を立てるようにクールなガッツポーズ。
時計が1分59秒9、自身のラストが33秒6。弥生賞史上、最速のタイムで決めました。その迫力はまさにGI級の風格さえ感じとれます。
「4コーナーでは外をまわってしまったけれど、反応が凄くて、とくにラストはビックリするくらいの脚でしたね。ペースも速かったし、相手のリオンディーズが久しぶりだったので、勝てると考えていました」とルメール騎手。
一方、リオンディーズのMデムーロ騎手は「久しぶりで元気すぎました。それに直線で早めに先頭に立ったら少し物見をしてしまったのが残念。まだ良くなるので皐月賞本番が楽しみです」と、次の皐月賞に思いを馳せていました。
3着のエアスピネルは2馬身遅れの3着。4着タイセイサミットがそこから5馬身遅れ。上位2頭とは勝負あり!の印象です。
なんと3連複は190円。3連単が830円也。なんとも穴党には、まったく縁のない結末でした。
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競馬史上、震撼させるくらいのドゥラメンテの強さと、神がかりのM・D!!
凄い!強い!それは衝撃的でした。注目の中山記念は3世代の皐月賞馬が登場。なかでも1番人気に注目されたのがドゥラメンテ。昨年の皐月賞、日本ダービーを制した2冠馬。
中山記念はダービー以来9か月ぶりの休養。急ピッチに乗り込んで来ているといっても馬体が18K増。今後の展開を考えると、内回りの中山芝1800mということもあって、負けてもやむなし、という雰囲気を感じていました。
強力な逃げ、先行馬が不在。超スローの展開ということが予測された中で、主導権を取ったのは、明らかに格下で半年ぶりの実戦となるカオスボス。
一瞬、行く気を見せたマイネルラクリマが2番手に控えます。外からロゴタイプとラストインパクトが2番手争いに加わります。その直後のインにリアルスティール、出負けしたドゥラメンテが並びかけてきました。そのあとにフルーキーと出遅れたイシスラボニータ。そこから少し離れてレッドレイヴン。最後方にはサトノギャラント、出負けしたアンビシャス。
前半の半マイル48秒1、1000m通過が59秒4。カオスボスを先頭に坦々とした緩ペースで流れます。
4コーナーで勝負どころとベリー騎手が判断したのか、一気にラストインパクトが仕掛けて先頭に立ちます。ところが、3番手のロゴタイプの直後に迫っていたのがドゥラメンテでした。その外にはドゥラメンテをマークしていたリアルスティール。中団の内にフルーキーとイスラボニータ。アンビシャスが後方で外を通っています。
先頭に立ったラストインパクトの外からもの凄い勢いでドゥラメンテが襲い掛かって来ました。そしてラストインパクトを並ぶところ捉えると、一気に突き放しにかかります。
ラストインパクト、ロゴタイプは伸び脚に鋭さがなし。外からリアルスティールと、アンビシャスが鋭く伸びて来ました。その後ろからフルーキーと最内からレッドレイヴン。
さすがにゴール前ではドゥラメンテも息が上がっていましたが、クビ差まで肉薄した外のアンビシャスが2着。半馬身遅れてリアルスティール。追い上げたフルーキーが5着。
1分45秒9は過去10年で最高速のタイム。ヴィクトワールピサが1分46秒0に匹敵するタイムですが、4角からロングスパートを仕掛けて自ら叩き出した時計。ヴィクトワールピサは有馬記念からの参戦。ダービー以来の実戦で1番人気に支持されて、強気な競馬をしながら勝ちをもぎとったドゥラメンテ。まさに怪物級の強さです。
また、2着にアンビシャス、3着にリアルスティール。いずれも同期の4歳。そしてそれぞれが休養明け。世代の交代を感じさせる一戦でした。
ドゥラメンテはドバイ遠征案、大阪杯→宝塚記念案がでていますが、いずれにしても秋の世界最高峰、凱旋門賞が最大目標。今からワクワクされているファンの方も多いのではないでしょうか。
ところで、このドゥラメンテに騎乗した水先案内人のM・デムーロ騎手。騎乗機会で重賞5連勝中。ちなみに京都記念でサトノクラウン、京都牝馬Sでクイーンズリング、そしてGIフェブラリーSでモーニン。アーリントンCのレインボーライン、今回の中山記念がドゥラメンテ。JRA史上、初めての偉業です。
今週も土曜日はチューリップ賞で人気のジュエラー、日曜日が弥生賞でこれまた人気の中心リオンディーズに騎乗予定。またまた自己記録を伸ばして6連勝、7連勝の可能性も出て来ました。
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