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◎ラキシスでかしたぞー!王者キズナを撃破!!

  009 010 013 大阪杯で単勝1.4倍の圧倒的人気に支持されたキズナ。本当に大丈夫なのだろうか?私には、そんなに容易いことではない、と考えていました。

昨年の春の天皇賞以来だった京都記念で3着。この辺は能力の高さを示したのですが、逆にいきなり目一杯に走った反動は?いわゆる2走ボケは出ないのか気になるところでもありました。

それよりなにより、馬場の悪化は最後の瞬発力を生かすキズナにとっては、決して有利な舞台ではなかったと思います。

それに、いつものように後方に控えて4角大外から追い込みに賭ける、それがズバリと決まれば、これほど強さをアピールできるドラマはないのですが、道悪馬場を意識して早めに動いて来る可能性は否定できません。

早めに動いて出ると、道悪馬場巧者に叩きのめされる可能性がある、それらのことが気がかりだったのです。

で、私の選んだのがラキシスでした。昨秋のエリザベス女王杯で勢いのある3歳ヌーヴォレコルトを完封。そして有馬記念に駒を進めて、優勝したジェンティルドンナと0秒2差。ゴールドシップ、ジャスタウェイ、そしてエピファネイアといった大将格のGI馬を相手にクビ・ハナ・アタマ差。互角に渡り合ったのです。

仮にこの大阪杯に上記の3頭が出てきたら、キズナとて1番人気に推されたか、微妙なところです。

私はルメール騎手が騎乗するラキシスに、大きな信頼を寄せていたのです。間違いなく本格化してきている、その証しが有馬記念。だとすると、打倒キズナは十分計算できる、私には確信のようなものを感じとっていました。

003 大阪杯はゼロスが主導権、そのあとにカレンブラックヒル。ラキシスは有馬記念と同様に好位置に付けて進むだろう、と予測したのですが後方待機は予想外でした。

引っ張るのは予想通りゼロス。ぐんぐんと2番手のカレンブラックヒルを引き離して行きます。

3番手のトラストワンとロゴタイプ。内にエアソミュール。後方にはラキシス、そしてキズナ。最後方に2番人気のスピルバーグがポツンと追走。

この順位で4コーナーに向かって行きます。そしてゼロスに外からカレンブラックヒルが並びかけると、ロゴタイプそしてエアソミュールも接近。

004 ラキシスの外からキズナが直線外に進路を取り、いつものように直線勝負に賭けます。ラキシスのルメール騎手はキズナが通った内側に入り前を追います。直線中程で形成が一転。ロゴタイプがカレンブラックヒルの外から先頭。それを一番外のキズナが並びかけます。そのときでした。キズナの内側からラキシスが猛然と伸びて来ました。

先頭に立ったキズナにラキシスが並びかけると、これをあっという間に置き去り、先頭に躍り出て突き抜けて行きました。

2馬身差。大きすぎる勲章です。左ステッキを立てて、今度はステッキを前に突き出すラキシスのルメール騎手。大好きな日本で騎手免許を取得。規律違反でいきなり騎乗停止。そこから復帰して初重賞制覇。世界のルメールを改めて、競馬界にみせしめた貴重な一戦となりました。

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そしてスピルバーグは直線だけで4着にノシ上げ、貫録を見せつけた格好でしたが、勝ち馬とは5馬身半差。休養明け、不良馬場。マイナス点は割り引いても、大きな課題を残した印象です。

 

Z・パートンの歓喜の雄叫びが君に届いたか!!

005 「ウオーッ!ウオー!やったぞー!!」と、力強く右手でガッツポーズ。そして拳を握りしめて高々と天に突き上げて勝者の雄叫び!

春を告げるGI「高松宮記念」は、香港から参戦したエアロヴェロシティが優勝。昨年暮れのGI香港スプリントを制したアジア、いや世界のスプリンター。

左回り、直線の坂、そして道悪と課題をクリアー。見事に高松宮記念をゲットしました。前日、そして当日は一時、1番人気の支持を集めるなど、初来日にもかかわらず人気の一角を形成。

この日の高松宮記念は早朝から小雨模様。馬場の内側がポンポンと土が跳ね上がる馬場コンディションに各ジョッキーは、4コーナーで内に入らず馬場の外を走らせる苦心のレース。

006 スタートで抜群のスタートを見せたのがエアロヴェロシティ。労せずして先頭に立ちます。そうはさせまいとアンンバルブライベンの田中健騎手が、手綱をシゴいてシゴいて先頭に立ちます。逆に2番人気のダイワマッジョーレがポツンと手痛い出遅れ。 エアロヴェロシティのパートン騎手は楽々好ポジション。外からハクサンムーンが2番手に進出。それに続いたのが3番人気のミッキーアイル。最内からリトルゲルダ。外を通るコパノリチャード。

007 中団から後方にかけてレッドオーヴァルに、1番人気のストレイトガール。この2頭は馬場コンディションが、あまりにも両馬には悪すぎました。 前半の3ハロンが34秒0、楽に33秒台前半で飛ばすアンバルブライベンには、主導権を取ったものの馬場コンディションが足かせになった印象。 2番手で外々をまわりながら抜群の手応えのハクサンムーン。そのインにはエアロヴェロシティ。ミッキーアイルも外をまわりながら迫っていました。その後ろにはコパノリチャードの姿も見えます。

008009 アンバルブライベンに直線で並びかけたハクサンムーン。ラスト200mでエンジン全開。突き放しにかかりましたが外からジワジワとミッキーアイルが接近。直線で一瞬取り残された形だったエアロヴェロシティが、再び脚を伸ばして来ました。逃げ込みを計るハクサンムーン、その外で必死に追うミッキーアイルの間に突っ込み、一気に先頭に立つとそのままゴールイン。

001003 右手を絞って力強くガッツポーズと同時にそして歓喜の雄叫び。さらに右手の拳を高々と上げて喜びを表現。

「大好きな日本という国でGIを勝てて本当に嬉しいです。夢が叶いました」と、Z・パートン騎手。

004 2010年に初来日。日本の重賞で優勝することを夢に見て、ようやく6年目にしてその願いを達成!それもGIというビッグタイトル。重賞5回目の騎乗で夢が叶いました。

ちなみにJRA通算50戦11勝。おめでとうパートン騎手!

002 ところで、2着は頑張ったハクサンムーン。ミッキーアイルが3着。サドンストームが4着で、昨年の覇者コパノリチャードは無念の5着でした。また、出遅れたダイワマッジョーレが6着。1番人気のストレイトガールは13着。ストレイトと同様に良馬場を熱望していたレッドオーヴァルが14着。雨がドラマを分けた今年の高松宮記念でもありました。