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3歳世代を代表するハープスターは歴史的な名馬になる可能性!!

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 桜花賞トライアルのチューリップ賞でハープスターは単勝1.1倍。その期待に応えて直線一気の破壊力で圧倒!もっとも相手が手薄だったと言うこともあって、まさに余裕綽々の横綱相撲でした。

 さすがの私も戦前からハープスターの強さには脱帽していたこともあってハープスターは別格。2着争いだろうという、予想を立てていたくらいでした。

 スタートで慌てず例によって後方に待機。3角でポツンと離され気味でしたが、4角で後方の一団に追いつくと、直線での不利を未然に避けるように、より外側に進路を取るとケタ違いの破壊力で、楽々ゴボウ抜き。あっという間に先頭に立ち、あとは川田騎手がセーブするようにハープスターが、馬なりのまま気持ちよくゴールイン。

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時計が1分34秒3、ラスト33秒7。その前の10レースに古馬1600万の武庫川Sで優勝したマウントシャスタが1分34秒7、ラスト33秒6だったことを考えると、出色のレベルです。しかも、武庫川Sのマウントシャスタ、2着オリービン、3着ガイヤースヴェルトは、重賞でも人気を集めた逸材で、GI戦に乗り出して行こうという馬たち。

 しかも、ハープスターは余裕綽々にラスト33秒7で、ビッシリと追っていれば1分33秒台で走った可能性は大。この比較からいっても、すでに古馬の重賞級なのです。

直線の長い新潟2歳Sで度肝を抜くような圧勝劇。そのことから推して考えると、同じ左回りの直線が長い東京コースでどれだけ走るのか、今からワクワク感が募ります。

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 むろん、オークスもいいのですが、出来ればウオッカのように日本ダービーに駒を進めて、秋は渡仏して凱旋門賞に夢を運んで欲しいという希望があります。凱旋門賞は3歳牝馬には有利な斤量と、末脚をフルに生かせるロンシャン競馬場の2400m。

 あるマスコミの記者からオークスに向かうという話を聞きましたが、歴史的な名馬になろうとしているハープスター。あのウオッカのように同期の牡馬を乗り越えることの意義は決して小さくないと考えています。

Dr・コパさんの勢いが止まらない!リチャードで開運なり~(^.^)/~~~

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それはそれは見事な逃走のドラマでした!阪急杯は1番人気のダノンシャークに次いで2番人気に推されたコパノリチャード。実は暮れの阪神カップで10着。まったく持ち味を生かせませんでした。ここは再起をかけての一戦。

私はコパさんに阪神カップの直後、僭越ながら、あまりの不甲斐なさに次なるメールをしたのです。

「今日は残念でした。リチャードは口を割って行きたがっていたのに、浜中騎手は何故ハナに行かなかったのでしょうね。抑えて行ってヨーイドンでは可哀想です。前半3ハロンが未勝利でも出る35秒0のスローペース。この流れで勝ち馬(リアルインパクト)は、リチャードが来たら控えようと待っていたのに、抑え込んで行かない浜中騎手にはガッカリしました。おそらく逃げたかったリチャードが本当に可哀想でした」

そして、迎えた年明け初戦が阪急杯。かつ1番枠。これで何がなんでも行くだろう。宮調教師もそのことは十分わかっているはずだし、浜中騎手も十分理解していると思う、私はリチャードが強気に先手を主張して行くことは間違いない、と確信していました。

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ただ、前日の雨で緩い馬場コンディション。スピード決着に持ち込みたいリチャードにとっては、初めて経験する道悪馬場。これは歓迎材料というわけにもいかず、馬場の判断がしづらかった金曜、土曜の段階では予想上、〇にしようか▲にしようか思案のしどころだったのです。

リチャードが思い切って行くことはわかっていたので、当然ハイペースが予測されて、そこで一瞬の脚が勝負のレッドオーヴァルに私は◎を打ちました。この日、5番人気だったレッドオーヴァルは、桜花賞2着があるものの芝1400mがベスト。それはスワンSで2着のダイワマッジョーレに首・半馬身差まで詰め寄った内容からもはっきりしていました。

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そして、阪急杯がスタート。絶対逃げてくれよ、コパノリチャード。私の目は白い帽子の1番ににくぎ付けでした。ゲートが開くとリチャードの浜中騎手は、手綱をシゴいて、シゴいて先頭に立ちます。外からパドトロワにガルボが来ていましたが、お構いなしにガンガン行きます。ヨオーシ、バリバリ行くんだ!私は口から思わず叫んでいました。

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012前半33秒8、あの悪夢の阪神カップを大きく上回るペース。10秒台が2度もあるのです。そして、4ハロン通過が44秒9、1000m通過は56秒1。まさに相手無視の超ハイペース。大丈夫だ!これがコパノリチャードだ。私は胸を叩きました。

一方、私の◎レッドオーヴァルは、緩い馬場と先行馬を意識した騎乗で中団待機。4角にかけて上昇態勢。

逃げるコパノリチャードは直線に入ってもますます快調。そとからガルボがしぶとく食い下がっています。中団の外に出し追撃態勢の1番人気ダノンシャークの伸び脚は今一つ迫力がありません。

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その間をついて直線一気に伸びてきたレッドオーヴァル。二枚腰を使って逃げ込みを策すコパノリチャード。その勢いは他を断然圧していました。結果的には4馬身差の独走劇。ここに今年の短距離部門の新しいページが開いた瞬間でした。

2着争いは、勢いから2番手に上がったレッドオーヴァルで決まりかけたのですが、最内のラチ沿いからもの凄い勢いで飛び込んで来た阪神1400mの鬼、サンカルロが強襲。レッドオーヴァルは半馬身遅れて3着。馬連1-7で30倍を手にした、と思えたのですが惜しかったです。それでも、3連複の1万3480円はゲット。

いずれにしても、コパノリチャードは1分20秒7、昨年のロードカナロアを凌ぐタイム。これで今月末に迫ってきた高松宮記念が大いに楽しみになりました。

「コパさん、日本一の逃げ馬になって下さい」

「アベコーさん、ありがとう!日本一の逃げ馬を目指します」とコパさん。

コパさんの快進撃は、まだまだ続きそうです。

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