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私の◎L・カドーが3着!2・3番人気馬と3連複2万1880円は実にオイシイ!(^.^)

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  今年春の天皇賞で人気を分けるゴールドシップとフェノーメノ。おそらくゴールドシップが2.5倍で、フェノーメノが3.2倍くらいだろうと考えたのでしたが、それは私の想像を超えたものでした。

 なんと単勝1.3倍がゴールドシップ。断然の人気だったのでした。一方、フェノーメノが6.2倍。考えたより倍近いオッズ。これには驚きました。これだけの人気が集中していいものだろうか。菊花賞を勝ったといっても、ダービー馬のディープブリランテに、2着フェノーメノ、3着トーセンホマレボシ、4着ワールドエースといった同期のトップクラスが不在の菊花賞でした。また、有馬記念もオルフェーヴル、ジェンティルドンナが不在。アルゼンチン共和国杯5着、金鯱賞でようやく重賞を制した10番人気オーシャンブルーが2着。そして年明け初戦の阪神大賞典がデスペラード、フォゲッタブルといった、いわゆる恵まれた相手に優勝。これで迎えた春の天皇賞が1.3倍とは正直、目を疑いました。

 一方、フェノーメノは昨年のダービーでハナ差の2着。秋初戦のセントライト記念を快勝しながら、菊花賞は3000mという距離に対して一抹の不安があるということで、古馬相手の天皇賞に進路を変更。半馬身差エイシンフラッシュに及ばず無念の2着。今になって思うと菊花賞に向っていればドラマは変わっていたような気がします。

 いずれにしても、主役2頭で断然ではないと考えた私は、英国のレッドカドーを本命に抜擢。英国で3000m以上の距離を数多く走り、日本の馬とはスタミナが違う、このスタミナが3200mという舞台でフルに発揮されるに違いない。しかも、昨年のジャパンCでは直線でトーセンジョーダン、フェノーメノに進路を塞がれゴール前は追えずに流してゴールイン。それでいてエイシンフラッシュに先着。フェノーメノとわずか0秒2差だったことに着目。このことは私の予想でも書きました。単勝30倍近いオッズで胸が高鳴りました。

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 スタートです。内から真っ先に飛び出したのがサトノシュレン。外からトウカイパラダイスとムスカテールが進出。ユニバーサルバンク、コパノジングーにカポーティスターが

好位を形勢。その後にインをマイネルキッツ、外にフェノーメノ。それを見る形でトーセンラー、並びかけるようにアドマイヤラクティ、外にはレッドカドー。そこから離れるようにフォゲッタブルとトウカイトリック。また離れてメイショウカンパク、デスペラード、そしてゴールドシップ。

 ところが、スタートからサトノシュレンが11秒台で飛ばしたために、後方の馬は先頭から大きく離される格好となりました。開幕2週目の馬場ということもあって、加速がつくように1000m通過が59秒4。なんと1400m通過が1分22秒7と暴走気味のペース。ゴールドシップもこういった流れの長距離戦は初めての経験。スローであれば前の馬を射程権に置いて、ケタ違いの破壊力で一気に仕掛けて並びかけ、抜け出すということが出来ましたが、こういった速いペースで縦長の展開では、後方待機から仕掛けるにしても、あるいは、まくって出ても前に取り付くまでに相当な脚を使わなくてはならず、ここでゴールドシップの苦戦は覚悟しなくてはなりませんでした。

 1600m通過が1分35秒2で、1800mが1分47秒3。2番手以下を大きく離して逃げるサトノシュレン。トウカイトリックが2番手で、また離れてムスカテール。そこから水があいてユニバーサルバンク。フェノーメノが中団で気持ち良さそうに追走。その後ろにトーセンラーの白い帽子。直後の外にはレッドカドー。内にアドマイヤラクティ。そしてそれをマークする形でフォゲッタブルの外にゴールドシップが少し上昇。ジャガーメイルがまだ後方。最後方には離されてデスペラード。

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 2000m通過が1分59秒7で、3コーナーの坂を下がったあたりの2400mが2分25秒0。ここで、3番手の外にスーッとフェノーメノが進出。これを見て外からしごくようにゴールドシップが中団の外。その内にはトーセンラー。後ろにはレッドカドー。アドマイヤラクティはまだ後方。

 そして4コーナー。逃げたサトノシュレンに変わってトウカイパラダイスが先頭に立ったものの外からフェノーメノとトーセンラーが並ぶように一気に進出。その後ろにジャガーメイルとゴールドシップも懸命に追いすがってきます。内にはレッドカドー。

 直線ではいち早く先頭に立ったフェノーメノが、トーセンラーを置いて突き放しにかかり、それを追ってレッドカドーが内から迫ってきます。外のゴールドシップは有馬記念や菊花賞で見せた末脚の勢いがなく、この時点で敗色濃厚。

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 フェノーメノが抜けて完勝。蛯名騎手の拳が高々と天を突きます。トーセンラーに迫ったレッドカドーは最後に同じような脚色になり3着。追い込んだアドマイヤラクティがゴールドシップを捉えて4着。主役のゴールドシップは屈辱の5着敗退。3200mという距離の難しさをヒシヒシと感じているのは、内田博騎手やゴールドシップの関係者だったのではないでしょうか。

 それにしても、3着レッドカドーの複勝が1540円にはビックリ。6番人気レッドカドーから2番人気フェノーメノ、3番人気のトーセンラーとの組み合わせで3連複2万1880円にも驚きでした。むろん、3連単の11万1830円にも衝撃。私にとってもオイシイ配当となりました。

 先駆者的、春の天皇賞3着だった英国のレッドカドー。来年は欧州からスタミナ自慢のトップクラスが、どっとやって来るような気がします。そんな予感をさせる今年の天皇賞・春でした。

やっぱり、ハイペースだよな~。わかっていたのに行ったK騎手にはガッカリ!

 西園調教師が「何が何でも行きます。他が来るなら玉砕を覚悟できなさい」と、今回も逃げ宣言をしていたシルポート。逃げこそ我が命のオースミスパークにタイキパーシヴァルが参戦してきて、先行争いは熾烈だと考えていました。これに人気の中心のカレンブラックヒルがGIを制した芝のマイル戦同様に早めのスパートをかけるだろう、これは相当なハイペースだぞ。私はそう読みました。

 差し追い込み型の競馬のパターンと考えて、狙いはそういう末脚温存の競馬をしてくる馬を主力に取り上げたのです。なかでも、逃げて3連勝し、京都牝馬Sでは大外を回るコースロスをしながらハナズゴールの2着に最後方から追い込んだエーシンメンフィスに注目していたのですが、これが呆れるくらい見当違いの予想になってしまいました。

 今回のマイラーズCはシルポートを筆頭に速い馬が揃ったので、相当なハイペースになると、各ジョッキーも考えていたはずです。できるだけ末脚を温存して、直線勝負だ!というエーシンメンフィスの川須騎手の脳裏にも当然あったはずでした。

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 レースはダッシュ良くタイキパーシヴァルが飛び出し先頭。シルポートの松岡騎手も仕掛けて行ったら相手がシルポートとわかって、控えてくれるに違いないと考えたかも知れません。ところがタイキパーシヴァルの川田騎手は、まったく引く考えがなく、仕方なく松岡騎手のシルポートは2番手。

 そのときでした。大外18番のエーシンメンフィスがシルポートに並びかけてきたのです。「エー!そんな馬鹿な。川須騎手はなにを考えているのか。ハイペースだって。間違いないって!」私は思わず口をついて出ました。

 オースミスパーク、カレンブラックヒル、マジンプロスパーの先行勢も遅れまいと急追して、前半の半マイルが45秒8、やや水分を含んだ馬場コンディション。激しい流れで突き進んでいきます。

 タイキパーシヴァルの直後をシルポート。その2頭を前に見てカレンブラックヒル。エーシンメンフィスは仕方なく控えたものの5、6番手の外。内にダノンシャークが展開して、クラレントがそれを追う形。背後にはグランプリボス。フィフスペトルにダノンヨーヨー。その直後にサンレイレイザーとファイナルフォーム。

 4コーナーをまわったところでシルポートが前に出ようとします。その外にマジンプロスパー。直後にカレンブラックヒルとエーシンメンフィスが外に進路をとろうとします。

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 直線力強く抜け出したのがカレンブラックヒル。一気にゴールまで突っ走りそうな勢いでしたが、外に出したグランプリボスの脚色が抜群。それに内からダノンヨーヨー。大外からサンレイレイザーの追い込み。

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 ゴール寸前でカレンブラックヒルを捉えたグランプリボスが、外から迫るサンレイレイザーを振り切り優勝。休養明けは走らないので、というきゅう舎側でしたが、GI馬の迫力をまざまざと見せつけました。

 もっとも、4着に敗れたカレンブラックヒルとて、わずか0秒1差の大接戦。速いペースを急追して、この粘り腰ですからGI・NHKマイルCを制した東京コースに変わり、当然巻き返してきそうです。

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 それにしても、優勝したグランプリボスから最後方のタイキパーシヴァルまで1秒2差。このハイペースでバタバタにならなかったのは立派。エーシンメンフィスの川須騎手は「次の東京が楽しみです」とコメント。今回は流れを考えて、もう少し落ち着いて対応して欲しかったような気がします。

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