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参議院選挙ではないけれど人気が一転ニ転の七夕賞は衝撃の決着に!!

 

Img_0596_250参議院議員選挙と重なった46回「七夕賞」。有力馬が賞金で除外されて、ややレベルダ ウンの一戦でした。そのせいか前日の前売りから人気が6、7番人気くらいまで単勝が小数点。天気と馬場状態もあって、クルクルと人気が入れ替わる猫の目状態。
そういう大混戦の今年の七夕賞。そして結果はなんと11番人気のドモナラズが、馬体を併せて追い込んできた6番人気のアルコセニョーラで1、2着。
直線はまさにニ転三転して、先行した馬が次々に飲み込まれて、ゴール前では外の1番人気サンライズベガに、その内の2番人気バトルバニヤンで決着したように見えたのですが、サンライズベガのまた外から、ゴール寸前でドモナラズとアルコセニョーラが強襲。首・半馬身差の際どい勝負でした。
前半はイケドラゴンが控えた為に、内から押し出されるようにしてフサイチアウステルが主導権。ニルヴァーナにサニーサンデー、イケドラゴンがいつスパートを掛けようかと好位置で機を窺います。5ハロン通過が61秒0。間違いなくスロー。ただ、福島はインサイドが掘れるような馬場状態。これで先行馬は、直線入り口で伸びあぐねて失速状態。馬場状態のしっかりした外を選んだ後方待機の追い込み馬に凱歌が上がりました。梅雨時の福島最終週、独特の決着にしばし呆然。
春の中山、東京では、見せ場すらなかったドモナラズ。52Kのハンデの有利さもあって、見事な追い込みでした。また同じようなレースを見せて欲しいと言っても、二度続けて同じ芸当ができるかどうかは疑問です。まさに起死回生の快走。
馬主は私も尊敬している一人で、オレハマッテルゼ、キヲウエタオトコなどユニークな馬名を付けて、人一倍、愛馬精神が旺盛な小田切有一さん。おめでとうございました。
アルコセニョーラも良く伸びていたのですが、昨年に続いて2着の惜敗。本当の福島は良く走ります。
惜しかったのは1番人気とは思わず◎を打ってしまったImg_0598_250サンライズベガ。雨馬場、時計を要する馬場が得意で、夏に調子を上げてくるタイプ。ところがスタートで出遅れて後手を踏み、早目に動かざるを得なかったことが半馬身差の3着でした。松岡騎手も「スタートがすべてでしたね。痛恨の出遅れでしたよ」と悔しそうでした。
馬場中央で良く頑張って盛り返していたのがバトルバニヤン。福島テレビオープンで圧勝。勢いがありました。そのぶんの頑張りで3着同着まで持ち込んだのです。私の○印でしたが、敗れたとはいえ中舘騎手もベストに近い騎乗。
いずれにしても、6着のイケドラゴンまでが0秒2差という大激戦。展開ひとつ、馬場コンディション、ハンデでどうにでも結果が違ったように思います。
後半の新潟では同じハンデ戦で同じ芝2,000mの「新潟記念」。またまた違った結果で波乱 になりそうな予感がします。
この日、BSフジの競馬中継で一緒だったアシスタントの西島まどかさんの浴衣姿。筆舌しがたい美しさがありました。それだけでも得した気分です。

一本人気の彼が馬券の対象にもならなかったのは、幻影でも見ていたのか!?

 罪な話であります。話題の高額馬で超良血のトゥザグローリー。デビュー時からクラシック候補として祭り上げられ、新馬、500万をアッサリ連勝。3戦目の青葉賞で2着して、4戦目で堂々の日本ダービー出走。そのダービーでも一転した積極策で、差のない7着に好走。さすが“走る馬は違う”と、競馬ファンに印象付けた思いがありましたが、このトゥザグローリーが、ダービー後に選んだレースが、今回の「ラジオNIKKEI賞」なのでした。
 これまでの顔ぶれから考えると、かなり見晴らしがきくメンバー構成。まず負けられない一戦でした。ハンデ戦で評価は56K。シンザン記念を圧勝したガルボの57Kに次いでのハンデ。現在の勢いも断然一番。
 ただ、こういったタイプの馬が敗れてしまうケースは、キャリアの浅い馬に多く、それも大一番で激走をしたあとに、ポロとこぼれるように負けてしまうことあるのです。それも、3月にデビューしたトゥザグローリーは、池江郎師が最後の1年ということもあって、日本ダービー出走が命題。できればチャンスを作って上げたいという思いが、きゅう舎一丸となって、ダービーを迎えたのです。その間、新馬からわずか2ヶ月。こんなケースはまれなこと。ゆえにその目に見えない疲労も相当あったはずです。
 むろん、大きな走法から小回りの福島は向いているとは思えません。傷んだ馬場コンディションも、新馬、ダービーで見せた33秒台の破壊力を生かすのには、大きなマイナスだったように思います。
 出負けして最後方。先行したモズを早目に交わしてレトが主導権。前半5ハロンが60秒4のスロー。そのときでした。最後方にいたトゥザグローリーが外から一気にアクセルを踏んだようにスパート。ここで脚を使ったことが、最後に響いて無念の5着。
 「青葉賞で乗ったときのイメージにはなくて、1コーナーで一気に引っかかって行ってしまいましたね・・」と、騎乗した内田博騎手。
それにしても、押せ押せで使って、ようやく500万を頭差で勝ちあがり、今回出走に漕ぎつけることが出来たナイスミーチュー(7番人気)。この馬に差し込まれるレースを見せつけられ、なんとも残念で居たたまれなくなりました。
 是非、夏は北海道の牧場で青草をたくさん食べて、秋に備えて欲しいものです。それが彼の馬券を買って応援したファンの願いかも知れません。
 
 福島は今週がラスト開催。なんといっても雨が降るのか降らないのか、降るとしたらいつ頃なのか、降水量は・・。先週、大雨の予報を信じて、ラジオNIKKEI賞は不良馬場で圧勝したことがあるリリエンタールに、本命を打った私でしたが、出負けして後手に回り6着。天気予報はこの時季、まったくアテにならないことを改めて認識いたしました。