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6月21日、今年もまた年齢を重ねて思うこと・・

 6月21日、今年も年齢を無事に重ねることができました。さすがに医者要らずの頑強な私でも年齢を重ねると、いろいろと身体的トラブルが起きてくるのは仕方がないことだと思いますが、昨年末からの腰と足の痛み
で、関係者の皆様には大変ご迷惑をお掛けしております。仕事場で、競馬場で、イベントで、そしてラジオやテレビで支えて頂いた多くのスタッフの方々、出演者の皆さん、友人、そしてご支援して頂いているファンの皆様、心から感謝を申し上げます。
 先日、私の卒業した調布市立調布中学校の同窓会が、調布駅前のホールでありました。同期の仲間に会うのは8年ぶりのこと。さすがに、8年前に比べると出席者は少なくなったものの、それでも180人近い同期が集合。同学年が600人くらい在籍したマンモス中学。懐かしい顔がそこら中にあったのですが、中には先生か生徒か判別が困難な同期もいて戸惑うことしきり。
 そして、不幸にして事故や病気で、命を落としたり、行方が誰一人も知らない不明者も数多くいて、胸が痛い思いをさせられました。なにはともあれ、命あってのこと。人生、生きているだけで“めっけもの”なのです。
0906261  私は壇上に上げられて、競馬の醍醐味と、予想をひとくさり。「競馬を知らないで、実際に観たこともない、馬券も買ったことがないで、一生を終えるなんて絶対に損。東京競馬場が近いんだから、1度くらいは競馬場のライヴにいきましょう」と、東京競馬場のピーアール。
「絶対当たる馬券を阿部クンが教えてくれるのなら行くー!」という、グサリとくる合いの手も女子? から入り、思わず苦笑い。
 中学の同窓会は、これまで何回か回を重ねてきましたが、これほど熱心に会を催している学年も大変珍しいとか。中心になって動いているそれぞれの担当者の方のご苦労が忍ばれます。そういえば、中学3年時の卒業式の後、クラス会の担当者に選ばれたのは、私だったような気がするので、何か申し訳ない気持ちです。
 この日の同期会で、隣りにいた女子とよく話しているうちにこんな衝撃的な発言。「私ね、阿部クンと同じ小学校だったのよ。覚えている?!」
 「えー!! 小学校って、僕は杉並区立高井戸第3小学校卒業だよ」
 「そう、そうなの。私、調布から電車で通っていたもの。ただ、中学に入ってから顔を合わせてもスーと行っちゃうし、なんか無視されているようで、ああ、私のことが嫌いなんだ・・と思ったわけ」
 「そうなんだ。まったく気がつかなかった。それはそれは本当にゴメンなさい」
 「ううん、いいの。3年0906262間クラスも違っていたから・・」
 と、年輪を重ねて、初めて言える、あるいは知る事実もあったり、本当にいい仲間たちです。星の数ほど語り明かした現在の親友たちも中学来の同期。
 人生という年輪を同じ時期に、喜びも苦しみも共に重ねてきた仲間たちだからこそ通じあえる何かを改めて痛感。昭和という時代に時間を共有した素敵な同期でした。
 

見る目がないのか、それとも開幕週のマジックなのか!?

 阪神開催オープンのマーメイドSは、1番人気のベッラレイアが4着。2番人気のリトルアマポーラが3着。優勝はなんと昨年の愛知杯16着以来の実践だった9番人気コスモプラチナ。主導権を楽々取って、そのまま文句なしの完勝でした。
 マーメイドSはハンデ戦になってから3年、1番人気は散々な成績。2着はおろか3着もないのです。それでも、ベッラレイア、リトルアマポーラであれば、なんとか2着以内には入れるだろう、という読みがあったと思うのですが、あまりの不甲斐なさにショックを受けた方がいるかも知れません。
 それはそうです、今回の1、2番人気はともに休養明け3走目の走り頃。リトルアマポーラなどは、昨秋のエリザベス女王杯で、カワカミプリンセスを破っているほどの馬。順調なステップを踏んで来た馬が、半年ぶりの実戦で、どうみても格下のコスモプラチナにアッサリ後塵を浴びるなんて、なんとも摩訶不思議です。
 勝ち馬は一昨年、7月の1,000万佐渡特別を勝って以来、14戦し昨年の新潟、天の川Sを勝ったものの、勝ち鞍はこの1勝だけ。あとの13戦は2着もなければ、3着もない頭打ちの馬だったのです。そんな馬が半年も休んで、いきなり重賞制覇。先手をとるとしぶとい? 昨年のエリザベス女王杯が主導権を取ったのに17着と大差負け。もちろん、当時の優勝馬はリトルアマポーラ。更に、暮れの愛知杯でこれまた先手を取ったもののズブズブの16着。6歳という年齢から繁殖入りかと思われたのでしたが、今回の快挙は競走馬の持つ不思議さをまざまざと見せつけられました。
 不思議さと言えば、日曜のメイン、福島テレビオープンも意外な結末でした。昨年、1月のダート平安S以来の実戦だった10番人気のトーホウレーサーが、劇的な逃げ切り勝ち。芝4戦1勝で、芝の対応力はともかくとして、1年5ヶ月ぶりの馬が、ポンと先頭に立って、そのまま押し切ってしまうのですから、これまた摩訶不思議。馬体も休養明けの前走をまたしても上回る538Kの、いかにも急仕上げ的体つき。芝の1勝がニュージーランドT。そのときが11番人気での勝利でした。
 各騎手も開幕週は、逃げ、先行馬に有利だと分かっていながら逃がしてしまう、こころの甘さ。とくに先行力がありながら、行かなかった消極的な騎乗には、私からペナルティー賞を、上げたいくらいです。