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牝馬9歳! バトラーよ、貴女は神か!? 驚愕の快走マリーンC

0906171  6月10日、水曜日。船橋競馬場。この日のメインレースは牝馬限定の「マリーンカップ」でした。平日だというのに結構なにぎわい。さすが重賞だ、というより、この日の主役は、ご存知、人気者の白毛の「ユキチャン」。
 ホワイトカレーにホワイトスパゲティー。白あんこの今川焼き風等、レストランや臨時の出店も人気のユキチャンに合わせて準備万端。
 ところが、そのユキチャンはスタートでダッシュがつかず、後方に置かれる展開。このままではマズイと思ったか、武豊騎手が3、4角で外からスパートして、5、6番手の好位置に進出したものの追ってから伸びを欠き、結局6着に敗退。「スタートが全てでした」と唇をかむ武豊騎手。
 過去、マリーンカップは、JRAか船橋勢で決着。それも4歳か6歳馬。エンプレス杯で2着の船橋シスターエレキングに、3着のJRAヤマトマリオン。このとき6着のユキチャン。これらのエンプレス杯組は、いずれも3ヶ月半ぶりの実戦。そのことを重視して私の予想は1,600万の高瀬川Sを勝ってきたJRAの4歳ストーリーテリング。1,600メートルが未知でしたが、高瀬川Sで折り合っていたことを重視。しかも男馬を相手に戦ってきたことと、騎乗者がリーディング1位の内田博騎手にバトン。4歳の勢い、上昇度でいけると判断して、私は強気の本命。
 ところが、事件は起きました。JRAの9歳馬メイショウバトラーが早目の追走で、4角で先頭に立ったストーリーテリングに、必至に馬体を併せてこようとするのです。それは長い間、キャリアを積んできた女が「まだ負けるもんか。小娘なんかに!」と言わんばかりに、熟女のど根性を見せて・・。しかも、アッサリと2馬身半差。驚きました。たま消ました。9歳牝馬が重賞制覇。これは事件です。時計は平凡でしたが、優勝ですからたいしたものです。人間ならアラフォー世代?! こうなりゃ、来年も出てきて連覇。高齢馬の記録を作ってほしいものです。
 それにしても、久々が響いたのか1番人気のJRAヤマトマリオンが3着。ユキチャンの凡走といい、驚きと、ため息と、マリーンカップは今年もドラマチックに幕を閉じたのでした。
 この日のfuna1メンバーは、アイドル的、長谷川麻衣さんは舞台出演で、急遽欠場でしたが、他のメンバーは集合。竹山まゆみさんの名司会でかなり盛り上がりました。
0906172  帰りに検量室横で、石崎駿騎手と遭遇。マリーンカップは船橋ベルモントプロテアに騎乗し5着。「ユキチャンが行ったときに一緒に動いて行っちゃった。もう少し我慢ができたら良かったけど・・。でも、良くなっているから走ってきますよ」と、石崎駿騎手。たまには中央でも乗りに来て・・というと、
 「はい、いつでも!」と明るい石崎駿騎手でした。

ウオッカは優れた名マイラーなのか、それとも・・!?

 安田記念は、やはりというべきか、当然というべきか、1・8倍の断然の支持を集めたウオッカが優勝。わずかの差でライバル視されたディープスカイが2着。直線で苦しい位置に入り、前が開かない状態だったものの一瞬のスキをついて、ゴール前で抜け出したディープスカイを差し切った勝負強さ、そして底知れない地力の高さ。まさにウオッカには脱帽でした。
 良馬場発表とはいえ、各ジョッキーが帽子に前の馬が跳ね上げた泥が飛び散っている状態。明らかに馬場状態判定のミス。やや重馬場が妥当な判断でしょう。そういう馬場状態で、主導権を叩いて叩いてやっと取ったコンゴウリキシオーが、前半33秒4で、半マイル通過が45秒3。猛烈なハイペースです。ウオッカは中団の内で、いつでも好位に上がれる位置。ライバルのディープスカイも、ウオッカを意識してか中団をキープ。
 ところが、ディープスカイはこの日、馬体重が524K。休養明けだった前走の大阪杯よりも14K増。ジャパンCよりも6K増程度だったとはいえ、やはり、どこかゆとりがある馬体造りに映ったのです。このあと、宝塚記念があることから、ああ、そういう仕上げだったのか。と納得。マイル戦も1年ぶりだし、まあ、ここはウオッカに譲ろう、という気配に感じられたのです。
 戦前、私はウオッカが中2週、自己ベストの1分32秒4の持ちタイムで力走した後でもあり、負けるかも知れない、との思いがありました。
 実際、栗東トレセンでウオッカの馬体を、逐一、見続けていた細江純子さんも、「どうもウオッカの筋肉の付き方が、ヴィクトリアマイルのときに比べて淋しく見えるし、調教でも脚が流れる感じ。心配です」と、不安な表情。
 と、すると中2週のローテーションが、重くのしかかってくるかも知れない。私は想定した事態に、なるほど、と膝を打ったのでした。
 しかし、結果はウオッカの完勝。雨で少し渋った馬場も問題なかったのでした。これでマイル戦が7勝目。9戦7勝2着2回なのです。昨年の安田記念を含めマイルのGIは3勝目。
 もし、万一、ウオッカが秋にGIを手にすることが出来なかったら、年度代表馬のスプリンター部門の金メダリストになるのでしょうか?! まさか、ですが・・。
 また、宝塚記念は昨年2月の京都記念(6着)以来の右回りになるのですが、それとも回避して秋の天皇賞に備えるのでしょうか。鬼門とされる右回り、克服してこそ年度代表馬、とも思えるのです。
 今回の安田記念は、本格化と見たホッカイカンティに期待したのですが、どん尻18着でした。「3、4コーナーの馬場の一番悪いところで、トモを落としてバランスを崩しました」と、石橋脩騎手。それに直線スマイルジャックが内に切れ込んで、ラチ沿いを通ったホッカイカンティが大きな不利。残念です。東京マイル戦、休養明けで馬体が20K増の状態で1分32秒7を計時した馬。また私は追いかけます。執拗に・・。