6月10日(水)は船橋競馬場で、第13回「マリーンカップ」jpnⅢが行われます。牝馬オープンによるダート1,600m。
何といっても、ダート、牝馬となるとJRAの代表格はユキチャン。真っ白な馬体、そうです「白毛」馬なのです。“白毛の馬は走らない”という定説が常識化していましたが、その定説を破ったのがユキチャン。昨年の関東オークスが圧倒的強さで独走。クイーン賞、TCK女王盃で2着。前走のエンプレス杯で6着の後、このマリーンカップまで待機。3ヵ月半ぶりの実戦。再び武豊騎手を迎えて快走が見られるでしょうか。
また、JRAの“お局”メイショウバトラーも参戦。昨秋はジャパンCダートにも出走した熟女。既に9歳の夏。アラナイン?なのです。競走馬の9歳といえば、以前は10歳馬として数えられました。さしずめ人間ならアラフォーということでしょうか。
若き姫ユキチャン対お局の戦いは、さぞかし見物です。これに、待ったをかけるのがクイーン賞、TCK女王盃優勝の6歳ヤマトマリオン。前走のエンプレス杯でも3着と力走し、存在をアピール。円熟期の豪女です。
JRAからは準OPの高瀬川特別を勝ちあがってきたストーリーテリングが参戦。まだキャリアが9戦の4歳馬。今回は内田博騎手を迎えて、勢いを結果に結び付けられるかも知れません。
迎え撃つ地方側は、船橋の4歳、シスターエレキング。前走のエンプレス杯で果敢に主導権を取り2着。ユキチャンやヤマトマリオンに先着。昨年のロジータ記念の優勝馬でもあり、職人桑島孝春の手腕のみせどころです。
この日は、船橋競馬場で午後からfuna1メンバーによるトークイベント。もちろん、私も出演します。司会は竹山まゆみさん。庄司典子さん、岡部玲子さん、長谷川麻衣さんという豪華、美人女性陣も顔を揃えます。
6月10日は船橋にあのユキチャンに会いに行こう!!私を含めfuna1メンバーも集合だよー(^^♪
バケツをひっくり返しちゃったスコール的大雨に、ああ、一年の思いが・・(>_<)
それは、収録を撮り終えた時でした。ポツンと大粒の雨が。
「お、来たな!」と、スタッフのひとりが空を見上げながら呟いたのです。それからでした。ものの数分でシャーと大きな雨粒が落ちてきたのでした。
この日は、競馬の祭典「日本ダービー」。私はBSフジの競馬中継に出演。本番は14時から16時までの2時間バージョン。番組の頭のところを、事前収録しましょう、ということで、東京競馬場の正面入り口を入ったところから撮影。まだそのときは雨がなく、いい感じだったのですが、OK! の一声で、戻ろうとした矢先から、雨の襲来が始まったのです。結局、この雨で晴れていたときの収録は使えず、ぶっつけ本番になったのはいいのですが、予想外の激しい雨。まさに、それはスコール的大雨。みるみる内にダートコースは雨で光だし、水が浮く浅瀬のような状態。芝やや重からスタートした芝コースは重馬場に変わり、そして不良馬場に変身。
木曜日からの雨で、馬場状態は良くならないと考えていた私も、予想以上の雨の襲来に困惑していました。
そんな中で、ダービーのファンファーレ。何年見ていてもこのときは胸がドキドキするものです。逃げるのは恐らく武豊リーチザクラウンだろう、と予測していたのですが、真ん中から飛び出して行ったのがジョーカプチーノ。スタンド前の歓声に応えるようにスピードを、落とさずグングンと行きます。大きく離れた2番手にリーチザクラウン。これはこれで単騎の形。そのあとに内で楽について行くロジユニヴァース。ゴールデンチケット、マッハヴェロシティ、アントニオバローズが好位を追走。アプレザンブレーヴとトライアンマーチが中団。後方にはアンライバルドとセイウンワンダー。
1,000m通過が59秒9。半分の1,200m通過が1分12秒3と、ひどい不良馬場とは思えないほどのハイペース。もう4角でバタバタ状態のジョーカプチーノを飲み込んで先頭に踊り出たのがリーチザクラウン。内をすくってロジユニヴァースが接近。そしてアントニオバローズ。直線中程からロジユニヴァースが先頭に立つと、後続との差をグングン広げて4馬身差の独走でゴール。してやったりの横山典騎手がガッツポーズ。
粘りこんだリーチザクラウンが2着。好位置からしぶとく追い上げたアントニオバローズがナカヤマフェスタ、アプレザンレーヴの追い込みを退けて3着。
注目の1番人気アンライバルド、セイウンワンダーは空しく12、13着。後方から末脚を生かす馬にとっては、あまりにも過酷な厳しい状況。実際、4角で外を回って鋭く伸びてくる馬はこの馬場状態では皆無。外を回り後方から追い込んだ馬たちは、4着と大健闘のナカヤマフェスタ以外、いずれもラスト3ハロンが40秒台という異常さ。それゆえ直線はドスンドスンの馬力の我慢比べ状態。
ある人に言わせると、これほど馬場状況が悪化すると、先行して経済コースを走っていたほうが有利。馬場の内側は踏み固まって、脚を取られるコース外よりいいとのこと。アンライバルドやセイウンワンダーの撃沈をみると、なるほどと思ってしまいます。横山典騎手は、インの経済コースをぴったりと3番手で追走。さすがです。
それにしても、不良馬場のダービーは1969年以来とのこと。ダイシンボルガードとミノルで1、2着。ファンの多かった良血、尾形きゅう舎の四天王、ミノルは不安のあった道悪の悪条件を克服。見事な2着と健闘しました。優勝したダイシンボルガードは短距離系イーグル産駒。6番人気での優勝によほど嬉しかったのか担当の石田きゅう務員が、レース中にもかかわらず、コースに飛び出し万歳ポーズ。
ちなみに、このときの的中枠番1=6は、私、いわゆる代用で的中。雨の中で馬券を握り締めていたことを覚えています。
ん!? 1=6! 今年のダービーも1=6。その前の不良馬場のダービーは、1965年、キーストンとダイコーターのライバル決着。枠番は、おお、やはり1=6。そうかー、不良馬場は1=6の枠番を買えばいいんだ。と、納得。
スコール的大雨がもたらした第76回日本ダービーの顛末。重い印をつけた馬のあまりの走らなさに、正直、かなりショックを受けています。1年がかりの予想だったわけですから・・。
ただ、BSフジでご一緒した新アシスタントの西島まどかさんの笑顔に、少しは救われた思いです。