今年の古馬の大将格ディープスカイ。久しぶりに姿を見せてくれました。大阪杯です。当然1番人気。1・6倍。圧倒的人気でした。
私の予想は▲印。実績は認めても、初勝利が6戦目。すなわち叩き良化型だと判断。となると、昨年のジャパンC以来の実戦。しかも、初めて背負う「59K」という斤量。これは危ないと即、感じたのも、私にしてみれば至極当然のことです。昨年の天皇賞、ジャパンCと同じように走れないと、直感したのです。
一昨年のグランプリ、有馬記念を圧倒したマツリダゴッホ。この馬の場合、今回、優勝は無理、2着も薄いと決断。というのも、阪神の良馬場2,000mでは厳しい印象があったのです。別定の57Kの札幌記念でも絶好の勝ちパターンで、タスカータソルテ級に差し込まれました。そのときが良馬場の2,000m。時計が自己ベスト。今回は有馬記念以来で、58Kを背負い、ラストの時計の速い決着。いくら武豊騎手をしても勝ち負けは難しいだろうと予想。
私は、断然ドリームジャーニー。ウオッカが優勝したダービーでラスト33秒1のパンチ力。この破壊力が最大のセールスポイント。この一瞬の瞬発力はディープスカイを上回るものと見ています。
また、このドリームジャーニーは寒い冬季よりも暖かい季節向き。大阪杯の直前の中山記念でカンパニーの2着。それも首差。時計を要したやや重馬場コンディション。先行馬ペース。明らかに厳しい展開の中で鋭く肉薄した内容から「復調」と断定。
となれば、休養明け、59Kのディープスカイは恐るに足らず。相手は京都記念をひと叩きしたカワカミプリンセスという見方をしたのですが、結果は直線でアドマイヤフジを捉えて先頭に立ちかけたディープスカイを、ディープの直後で末脚を温存したドリームジャーニーの末脚が炸裂。ゴール前で外から並びかけ競り勝ちました。
2着に負けたとはいえ、さすがにディープスカイ。あっさり差し込まれたと思えたのですが、なんと二の足を使って盛り返しているのです。それが着差が広がらず首差だったわけです。驚きました。もう少し距離があったら、再逆転していたかも知れません。
3着はスタートで後手に回ったカワカミプリンセスが猛然と追い込んで来ました。これも確実に復調してきています。
ところで、ディープスカイはこのあと安田記念に向うとのこと。これは距離を考慮しての判断とか。2,400mのダービーで完勝。同じ距離の神戸新聞杯で優勝。更にまた同じ距離のジャパンCでスローの流れを後方から鋭く伸びて2着。ウオッカを抜き去った脚は際立っていました。当時のラスト3ハロンがの破壊力。本当に長距離がダメなのでしょうか。過去一連の勝負強さ、そして強烈な末脚。スタミナはバッチリなように見えるのですが、芝3,200mは不向きだと、きゅう舎サイド、関係者は見ているようです。
私なら、迷わず天皇賞・春へ直行です。血統的にもとくに問題ないはずです。長距離戦を1度経験させておくことも必要ではないでしょうか。恐らく出てくれば1番人気。ただ強力な相手も少なくチャンス十分とみているのですが・・。3,200mを疾走するディープスカイを見たいと思うファンは少なくないはずです。
ディープスカイは本当に天皇賞・春には出ないのか!?
誰が予測した!1,000万より遅いペース?強気ローレルゲレイロの藤田騎手の意気込み勝ち!!
今年、第2弾のGI「高松宮記念」はトウショウカレッジでいけるだろう、と私の頭の中の予想の方程式は考えていました。大外18番枠にジョイフルハートが組み込まれたときに、ますますその思いを強くしたものです。
恐らくGI高松宮記念に出てきたからには、オーバーペースだろうとなんだろうとジョイフルハートはダッシュの良さを見せつけるに違いない。前走の千葉Sではダート1,200mで、前半3ハロンが33秒0のダッシュ力。芝なら32秒台も十分可能。これを、ローレルゲレイロ、ビービーガルダン、ドラゴンファング、スリープレスナイトにキンシャサノキセキが追いかける展開。間違いなく前半32秒台のハイペース。
となると、昨年の優勝馬ファイングレインに、一昨年、追い込んで1、2着のスズカフェニックスとペールギュント。あるいはアドマイヤマックスにキーンランドスワンの1、2着。サニングデールとデュランダルの強烈な追い込み。過去10年、データ的には圧倒的に差し追い込みが舞台。
しかも、しかも、6年前の高松記念優勝馬ビリーヴから一昨年のスズカフェニックスまで、優勝馬は前走で阪急杯に出走しているのです。2着も昨年のキンシャサノキセキを見ても前走が阪急杯で共通。
さあ、答えは簡単。前走が阪急杯。そして差し込んできた馬、その馬に当てはまるのがトウショウカレッジとファリダットの2頭。という具合になったわけです。中でも阪急杯で開幕週なのに、最後方から大外を回るという信じられないレースをし、それでもメンバー最速のタイムで5着にノシ上げたトウショウカレッジに期待し、相手はファリダット。昨年このレース2着のキンシャサノキセキ。そしてローレルゲレイロ、スリープレスナイトという順にしたのです。
ところが信じられないことが起きました。大外から好スタートを切ったジョイフルハートが先頭に立ち、さあ、大逃げを見せるか、というときに、その内からローレルゲレイロが並びかけてきました。おっ、2頭の主導権争いかと、思ったのもつかの間、ジョイフルハートが引いたのです。まさか、なぜ? 結局やすやすとローレルゲレイロに主導権を渡し、この時点で白旗。こんな意気込みのない乗り方もあるのですね・・。GIなのに・・。
それで楽になったのがローレルゲレイロ。1,200mを単騎逃げ。前半3ハロンが33秒1。こんな時計は条件級。同じ日の9レース三河特別(1,000万)で、逃げたハギノハーセルフは、前半3ハロンを32秒9と、高松宮記念を上回るペース。(三河特別の勝ち馬はゲットブラック。出遅れてキンシャサノキセキと同じ1分8秒8。驚いたことにゲットブラックは、ラスト3ハロンを34秒4で、キンシャサの35秒5を1秒以上も上回っているのです)
このローレルゲレイロのマイペースによって、そのまま逃げ切り勝ち。3番手にいた1番人気のスリープレスナイトが2着。2番手のビービーガルダンは16着と大敗。この馬はどこかで先頭に立たないと無理。幸四郎騎手が理解していたかどうかは?です。昨年1、2着のファイングレインが17着、キンシャサノキセキが10着。あまりにも昨年と対照的な着順。とくにファイングレインは間違いなく体調に問題ありです。
さて、我がトウショウカレッジは、4角で前が壁になり、直線でうまく外に出せたのですが、間からこじ開けるように伸びてきたソルジャーズソングと、壮絶な叩き合いで、かなり際どい鼻差4着。直線大外からファリダット。
トウショウカレッジが3着で3連複が1万2千円台(だったと思います)。それゆえ悔しい鼻差でした。もう少し流れが速くなって欲しかったですね・・。ちなみに、昨年のファイングレインの勝ちタイムは小雨の中で1分7秒1でした。