ジャングルポケットやアドマイヤムーンが制した「共同通信杯」。サブタイトルを「トキノミノル記念」といいます。最近はこのサブタイトルを出さなくなってしまった新聞もありますが、実に淋しい限りです。ズバリ、「共同通信杯トキノミノル記念」では、いけないのでしょうか。新しい競馬ファンは、トキノミノルという馬の歴史を紐解いて見るかも知れません。そこから競馬に愛着もったりする、1つのきっかけになる、ということも考えられます。同じサブタイトルのメイクデビューより、はるかにいいとは思いませんか。
さて、そのサブタイトルでいうところの「トキノミノル記念」。私はある馬を追いかけていました。マッハヴェロシティです。東スポ杯3歳Sから、ラジオNIKKEI杯2歳S、そして今回と、ある種、貴方に惚れた的予想で、いずれも◎。
ところが、東スポ杯が6着。ラジオNIKKEI杯が4着。そして今回が運命を賭けた一戦でしたが、ああ無念の4着。関西から安藤勝騎手が乗りに来てくれたというのに、また寸足らずでした。運がない、不運としかいいようがありません。
実は、このマッハヴェロシティは新潟のデビュー戦で破格の内容で優勝。この7・20の新馬戦は、上位3頭がいずれ重賞を制する馬になると見ているハイレベルのデビュー戦です。先行策から競り勝ったマッハヴェロシティ。芝1,800mの外回りの直線を、ラスト33秒1という、強烈な二枚腰を披露。当時、競り負けた形になったガンズオブナバロンは、2戦目で芝1,800mを、1分47秒4、ラスト34秒3のレコードで独走。新潟2歳Sは2番人気に推された馬です。残念ながら不良馬場で惨敗。
更に、上記2頭に直線迫った馬が、私のクラシック候補ジャッカネイプス。この新馬線で、ラスト32秒6というケタ違いの破壊力を披露。早くカンバックしてきて欲しい大器です。
いずれにしても、順調にきていたのがマッハヴェロシティ。東スポ杯3歳Sは先行する予定が、大きな出遅れ。更に、直線は他馬に進路をカット。おまけにぶつけられる不利。それでもラスト33秒4の豪脚で6着。ラジオNIKKEI杯は、悪い馬場に脚をとられて、レース中も窮屈になり位置取りが悪くなる不利。4着は能力の高さの証し。
とすると、待望の東京、芝1,800m、良馬場で巻き返し、と考えたのですが結果は4着。3コーナーで先行し、故障したヒシポジションが邪魔になるのを嫌って、早目に動き、それも故障馬の外を回らされるロス。直線中程で、一旦、先頭に立つ場面。内容的には2着トーセンジョーダンと0秒2差。悪くはなかったのですが、不運としかいいようがありません。2着はあったレースで、賞金も加算できたはずです。
優勝馬は1番人気のブレイクランアウト。東スポ杯2着、朝日杯FS3着。ようやく2勝目を手にしました。ラスト33秒6の瞬発力。これでクラシックの有力候補にノシ上がりました。
一方、2着のトーセンジョーダン。3連勝の勢いで重賞挑戦でしたが、惜しくも踏ん張りきれませんでした。とはいえ、脚質から中山向き。皐月賞ではブレイクランアウト以上の存在になるような気がします。
無念!3度目の期待も空しく4着。マッハヴェロシティは不運の馬なのか!!
誰がこんな雨を呼び込んだんだあ~「相当際どい競馬になっていた」と内田博J(T_T)
あまりにも悔しいから東京新聞杯の終了後、検量室前で各騎手のインタビューを聞いていたら、次の12レースに騎乗する内田博騎手と遭遇。
「いやあ、まいっちゃった。スタートしてからずーとノメりっぱなしだもの。押しても行かないしね。どうしようもなかったですよ」と、内田博騎手。
「それでも、ゴール前で詰め寄って4着。良馬場だったら・・」と、私の悔しそうな表情を察知したのか内田騎手は
「そう、本当に惜しかったですよ。ノメりながらあそこまで来るのだから、晴れていたら相当際どい競馬になっていたと思いますよ」と、◎の読みが間違いではなかったことに、同調してくれました。
この日、前日からの大雨で、早朝から不良馬場。ダートは水が浮き、引き上げてくる馬も騎手も泥で真っ黒。こんな馬場状態はまったくの想定外。あ~あ、とため息。この日のメイン「東京新聞杯」、雨が降ってもほんのお湿り程度、と考えて出した予想が◎リザーブカード。直前の調教でも迫力十分。昨秋の富士Sでは一番の伸び脚。大きな不利があったマイルCSでは、カンパニーと大接戦。間違いなくマイル巧者で、しかも東京巧者。絶好の臨戦過程で、内田博騎手が騎乗。悪い材料がなく、唯一、弱点は雨の不良馬場。
天の神様はよほど、雨馬場がお望みだったようです。本当に悔しい一番でした。7番人気リザーブカード4着。今もって、何となくもったいない気もしています。
で、このレースの優勝が5番人気のアブソリュート。準OPを勝ち、その勢いで優勝。これでマイル戦は4戦4勝。2着がキャプテンベガ。15番人気での快走でしたが、芝マイル戦は、これで<2201>と抜群の適性。3着がダービー2着、菊花賞3番人気、休養明けのスマイルジャック。
1番人気のタマモサポートは不良馬場で手も脚も出せなかったようです。6着でした。体調が良さそうなので、これからも追いかけて損のない馬だと思います。リザーブカードは4着で、次走は人気に推されそうです。それゆえ、馬券的な妙味は今回でしたが・・。ああ、雨を恨みます。
☆フェブラリーSのステップ根岸Sは雨で参考外かそれとも・・
根岸Sは4連勝で勢いに乗る1番人気バンブーエールが5着。2番人気で2連勝のビクトリーテツニーが6着。ハイペース、重馬場、前残り。先行、フェラリーピサが優勝。2番手のセントラルコーストが3着。ラスト35秒9の決着。明らかに追い込み馬はキツイ展開。それゆえ2着のヒシカツリーダーの追い込みは凄かったです。ラスト35秒0。間違いなく本格化しています。
私の本命アドマイヤスバルは、直線よく伸びて来ているのですが、キツイ展開で4着がやっとでした。いずれにしても、雨が大きく結果を左右したのに違いありません。
注目のフェブラリーSは本格化著しい、ヒシカツリーダーの強烈な末脚が、強豪ダイワスカーレット、カネヒキリ、ヴァーミリアン相手にどこまで通用するか楽しみです。