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これはミステリー?初!混戦の現世代の3歳GIで1番人気が優勝しちゃったわけ?!

 不思議なものです。混戦混戦と言われながら結局、優勝したのは1番人気馬。それも、これまで1番人気馬が過去10年で4連対しかしていなかった波乱含みのNHKマイルCでの優勝。加えて、キャリア8戦以上の馬は大苦戦を強いられている中での10戦目でのGI制覇。
 なにもかもが優勝したディープスカイにとっては悪い材料ばかり。6戦目で未勝利を勝った馬が、NHKマイルCを勝つ、ということも大変稀有なケース、というよりマイル戦に変更されてからは、初めてのことかも知れません。
 レース前、週刊競馬ブック誌の取材に答えて、ディープスカイの昆調教師はこういっています。
「左回りで直線の長いコースは魅力だし、パンパンの良馬場ならチャンスはあると思う」と、道悪馬場は断固反対マークを打ち上げていました。
 が、当日は前日からの降雨で、重からやや重馬場。騎乗した四位騎手はレース後に、こうコメントしています。
「内目の荒れた馬場も気にしていなかった」と。
 なあんだ、道悪は大丈夫だったんだ。レース前の調教師のコメントもアテにならないなあ・・と再確認。
 ところで、今回のNHKマイルCは、ディープスカイが力強く突き抜けて完勝。内から追い上げたブラックシェルが直線中ほどから先頭。結果、差し込まれたものの内容的には一番。ダービーが楽しみになりました。
 3着のダノンゴーゴーは藤岡騎手の好判断によるところが大。レース後に彼は汗を拭きながら
「いやあ、悔しいですよ。勝ちたかったですよ。良馬場だったらもっと切れていたはずです。マジ、悔しいですねー。GIを勝つというのは、やはり、そう簡単ではないんですねー・・」とポツリ。
 驚いたのは、3着のダノンゴーゴーと4着ドリームシグナルとの差が3馬身半差。人気のファリダットが半馬身差で5着。3馬身半差は能力の差とは思えず、かと言って馬場の巧拙の差とも思えません。何故、これだけの差が開いたのか、ミステリーです。ちなみにディープスカイとファリダットの差は1秒3差もありました。
 ところで、皐月賞5着のレッツゴーキリシマ。ある種、1つの物差し的役割になると考えたのですが、好位置からジリ貧の9着。皐月賞で2着タケミカヅチから0秒1差。あまりにも不甲斐ない敗退でした。このレッツゴーキリシマが2着したGI朝日杯FS。そのレースで優勝したゴスホークケンは、主導権を取ったもののゴール前で急激に失速。12着と凡退。
 私が注目したサダムイダテンはスタートが今ひとつ。直線は内を通って追撃態勢に入ったのですが、あのラジオNIKEEI2歳Sで豪快な追い込みを見せた鋭い脚は見られませんでした。もっとも、スプリングS以来の実戦。馬体重がプラス12k。重め残りだったことも考えられます。新馬圧勝のマイル戦でいいと思ったのですが・・。

春雨で富士は見えずとも、湯けむりの向うに

 温泉通の方でなくとも、「鐘山苑」という名前を知っている方も多くいる超有名、温泉旅館というのかホテル。なんでも、新聞、雑誌、テレビ等のアンケートで、ベスト・スリーに入る温泉旅館なのです。
 先日、この噂の鐘山苑に行ってきました。電車を乗り継いで、中央線、大月駅で富士急に乗り換え、富士急ハイランドのひとつ前の駅が、目指す富士吉田駅。あいにく雨模様で辺りにガスがかかっているようで、見晴らしがききません。
 ここから車で10分くらい。鐘山苑からの迎えの車にひょいと乗ると、流暢に解説してくれる運転手さん。ほどなくして、そこは鐘山苑でした。
 外のほのかな暗さのなかに、輝くきらびやかな照明。案内されるままに階段を昇り、深紅の絨毯を上がると、正面玄関内のフロント前。天井が高く、一見して豪華絢爛な造り。大広間に行く途中で、ひょいと外に目をやると、おお!と思わず声が出てしまう素晴らしき景観。なんと日本庭園が目の前に広がっているのです。ドーンと左から右にワイドの庭園。海抜があるせいか、遅咲きの桜が辺りをピンク色に染めています。
080510
 この日は、沢山の保育士さんの前で、少しおしゃべりをして下さいということで、食事会の前に、私の体験、経験話しをさせて頂きました。私の前に話された方が、ガバゴンこと、教育評論家の阿部進先生。なにか恐れ多くて恐縮恐縮の心境。
 食事会で舌鼓を打ち、カラオケ大会で盛り上がって、いざ温泉へ。ところが、温泉がいくつもあって迷うことしきり。飛び込んだのが庭園岩風呂。ここで空を見上げながら入るのも良かったのですが、大浴場わきにある露天風呂から覗く、あの広大な日本庭園が、照明に浮き出て、筆舌しがたいほどの絶景ロケーション。1時間以上も入っていても上せなかったのは、露天風呂だったからかも。早朝も再びチャレンジ。朝の展望も格別。デジカメを手に、露天風呂に向かったのは良かったのですが、入浴されているお客の迷惑を考えて、これは断念。
 和洋中とふんだんにある数々の朝食バイキング。おそらく100種類以上はあるはずです。ここで、たらふく食べて、外に出ると、かすかに雲の合間から見え隠れする残雪を頂いた富士山。その鐘山苑を後にしたのは程なくでしたが、何か後ろ髪を引かれる思いでした・・・。