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バルク様へ、もう東京はご勘弁下さい

 馬場から引き上げてきた福永騎手は、怒り心頭、激高していました。今回の天皇賞のことです。福永騎手は今年もお手馬のカンパニーで挑戦。昨年の無念の思いを晴らさんと、虎視眈々。盾獲りを目指していました。
 私もカンパニーには力が入っていて、先週のブログの予言通り◎!もとより、その強烈な瞬発力は、GI級のものを持ちながら、展開とかレース中の不利とか不運な面が重なりGIには手が届きませんでした。
 ところが、前走の関屋記念で直線大外を一気。まさに他の馬が止まったかのような凄い末脚でした。後続馬を3馬身半差。時計を見てビックリ。1分31秒8の好タイムで、ラストが33秒3の破壊力。なんとこれが昨秋の天皇賞以来、実に9ヶ月ぶりの実戦。明らかに昨年よりスケールアップしたカンパニーが、そこにいたのです。
 と同時に、使い詰めよりも、ゆったり間隔を取ってレースに臨んだほうが、結果はいい、と判断。音無調教師もそのことを掴んでいたはずです。
0710311 さあ、天皇賞。カンパニーがゴール前で一気に抜け出す映像が、目の前にチラチラ。ところが、前日に突然の襲来となった台風の影響で、もの凄い雨と風。東京競馬場で行われた武蔵野Sなどは、雨で視界がほとんどかすかな状態。
 はて、こまった、もしかして天皇賞は馬場が不良?最高の馬場状態で、あのカンパニーの瞬発力を見たかったけれど、無理かも知れない・・と、心が揺らぎやや不安。
0710312 ですがです、天皇賞当日は、やあやあ、見事な秋晴れ、日本晴れ。スタンドから右手を見れば、白く輝く冠雪を頂いた日本一の山、富士山がドーン。なんかいい感じ。場内のセンターコートでの私のトークショーもゼッコーチョー。相方の福田綾子さんもハロウインでセクシー魔女を熱演。
 ともあれ、天皇賞です。我がカンパニーは好スタート。中団のインに待機。逃げたのはコスモバルク。エイシンデピュティとデルタブルースが追う展開。そのあとにメイショウサムソソン。ダイワメジャーは中団の前くらい。アドマイヤムーンがいつもより早目の位置取り。前半5Fが59秒6。シャドウゲイトが行かなかった分、平均よりいくらか遅めな流れ。さあ、直線だ。コスモバルクが寄れた。エイシンデュピテイが驚いて逃げようとする。メイショウサムソンはロスなく内からアッサリ抜け出してゴールへ一目散の態勢。我らがカンパニーは前を行くコスモバルクの内をつこうとしたが、バルクが内に寄れたのを見て、今度は外に進路を取ったら、今度は急に外に飛んできて、慌ててカンパニーの福永騎手が手綱を引く場面。この不利は痛い。本当に痛い。結果、首差アグネスアークに交わされて、ああ、無念3着。
 「バルクには今度もやられた。あの馬には毎回や。勝つところまではわからんけど、まともなら2着はあったはず。後味がわるいわー」と、憮然と語る福永カンパニー。
 毎回というのは昨年の毎日王冠や天皇賞で、コスモバルクが直線で寄れて、カンパニーやアドマイヤムーンに直接影響。福永騎手はそのことをいうのです。
 コスモバルクは東京コースでは、もう無理じゃないかと考えます。GIの結果まで及ぼす迷惑走り。五十嵐冬騎手はわかっていると。自分自身の課題だとも。それでも、運と言われればそれまでですが、やはりコスモバルクの今回のケースは、正当化するには無理があるように思います。
 トークショーで北海道からコスモバルクの応援に来ていたあるファンは「バルクは左回りだと手前を変えるのが心配なんですが・・」と、私に質問してきました。私は去年の例を出し、今年も不安があることを伝えました。
 ホッカイドウ競馬の星、コスモバルク。田部調教師が自ら調教で乗って、一生懸命追っている姿を見ると胸が熱くなりますが、やはり、東京競馬への出走はこれまで被害を受けた馬のことを考えると、関係者の方には慎重になって欲しいところです。ファンが離れない為にも・・。

今週日曜日の天皇賞は東京競馬場センターコートでお会いしましょう\(^o^)/午前11時35分に!

 今週は136回「天皇賞」です。10月28日(日)に東京競馬場で行われます。当日、競馬場のセンターコートに集合しませんか。
 さて、天皇賞は宝塚記念を制したアドマイヤムーンに、当時、半馬身差で2着だったメイショウサムソンが登場。東京競馬場での同期両者の対決は、日本ダービーの一戦だけ。サムソンが優勝。ムーンは7着。2着が首差でアドマイヤメインでした。
 一方、昨秋の天皇賞馬ダイワメジャー。昨年は毎日王冠→天皇賞→マイルCSと3連勝。休養明けの毎日王冠は3着でしたが、再び再加速してくるかどうか見物です。
 更に、京都大賞典の優勝馬で連勝中のインティライミは慎重に熟考してパス。ジャパンC一本に調整。その京都大賞典で首差2着だったポップロックが出陣。昨年、あの伝説のラストランとなったディープインパクトの有馬記念で2着した馬。前記ダイワメジャーと共に6歳代表格です。
 ところで、前哨戦の毎日王冠で1、2着と力走したのが、夏の上がり馬、チョウサンとアグネスアーク。ダイワメジャーを一蹴し、なんと1分44秒2のレコード勝ち。優勝したチョウサン、外から追い込んだアグネスアーク。夏からの勢いをGI馬にぶつけます。
 ところで、これらの上記馬が人気の中心になることは間違いないところですが、私は本命にしません。しないと言うよりもし辛いのです。なぜなら解決していない不安が多いからなのです。
 例えば、アドマイヤムーンは昨秋の天皇賞で3着。結構、自信があって◎でしたが、当時は札幌記念で優勝し、勢いと絶妙のローテーション。今年は宝塚記念からいきなりぶっつけ。本音は、やはり1度使って天皇賞を向かいたかったのが事実なはずです。
 また、メイショウサムソンは夏の馬インフルエンザで陽性反応。凱旋門賞遠征を取りやめた経緯があります。つまり、順調さを欠いたのです。
 毎日王冠組のチョウサンとアグネスアークも本番の天皇賞前にレコードで力走。反動はないのか、本番まで中2週の臨戦過程では不安多し、と私の持論。
 で、結論はカンパニー。この馬の破壊力が楽しみです。
 詳しい理由は、今週の28日、東京競馬場のセンターコートに集合です。午前11時半から私の「天皇賞トークショー」を聞きにきて下さい。センターコートはフジビュースタンド3Fです。なお、アシスタントはセクシー福田綾子さん。今週はどんなコスチュームで登場しますか、これも楽しみです。
 もちろん、私の携帯予想「アベコーの競馬大予想」、「内外タイムス紙」でも発表いたします。よろしくお願い致します。